最強探偵更木陀 第二話母さん行方不明前編

あの事件から数日が経った。

難刃: そろそろ帰れよ!

泰平: 何でですか?

難刃: ここ俺の家な?俺の家にずっと居られても困るんだよ!

そう、俺はまだ母さんと仲直りをしていなくて気まずすぎるので取り敢えず難刃さんの家に泊めてもらっている

難刃: そろそろ謝ったらどうだ?

泰平: いや?僕は謝りませんよ!って言うか僕なんかしましたっけ?

難刃: じゃあ明日までに出ていけよ!

泰平: えー?

難刃: 明日までにしてあげたのが唯一の救いだと思え!

泰平: は~い。とりあえず学校行ってきまーす

そして学校で、

泰平: (はぁー)

賢木: どうした?元気ないじゃん

急に賢木が話しかけてきた

泰平: いや、あのさ聞いてよ。実はさ、

俺は賢木に母さんに言われたことや言ってしまったこと、全てを話した

賢木: なるほどね。

泰平: どうしたらいいかな?

賢木: まぁやっぱり1番は謝った方がいいと思うけど、謝りたくないんでしょ?

泰平: うん

賢木: じゃあまず謝ることをお母さんに約束するんだ。

泰平: は?賢木それ本気で言ってんの?

賢木: うん。まぁただでとは言わないでね?

そこから賢木の作戦を聞いて驚くことになる

賢木: まぁまず謝ることを約束した上で条件を提示する。

泰平: 条件?

賢木: そう。これからは本音で居ようって。それが約束できないなら俺は居なくなるし謝らないって伝えるんだ

泰平: なるほど!その条件なら母さんも条件を呑む!

賢木: うん、じゃあ頑張って。

泰平: ありがとうな。賢木に相談して正解だったよ!

賢木: 、、

泰平: じゃあな!

これで母さんも本音じゃなかったって言うだろうとかそんな軽い気持ちで帰っていた

泰平: ただいまー!って居ないか。

帰るとそこには洗濯物やゴミが散乱していた

泰平: ったく!仕事には行くのに、なんでゴミとか洗濯物だけは散乱させてんだよ!ゴミなんて仕事に行く時に捨てればいいだけじゃん

と、言いながらも俺は洗濯物に手を伸ばした

泰平: 別に、母さんの仕事を減らしておこうとかじゃないからな。うん

洗濯物やごみ捨てなどをしていたらあっという間に夕方になっていた

泰平: あーもうこんな時間か。夕飯作るか!

と言い夕飯を作り始めようとした時、

泰平: ん?これって、母さんの料理ノート?

そう料理ノートを見つけたのだ

泰平: ん?なになに、
〔酢豚〕泰平はピーマンが嫌いだから細かく切ってこっそり入れる。
〔チンジャオロース〕泰平は野菜が嫌いだと言うけど細かくすると文句を言わないで食べてくれる。

そこには料理の作り方の最後に必ず俺のことが書いてあった。

〔カレーライス〕これは泰平がまだ小さい頃に作って泰平に(ママのカレーライス世界一美味しい!)って言われてから3週間に1回は作ってる。多いかな?笑

泰平: 母さん、いや、ママ!

俺は涙が止まらなくなった。俺はこんなにも愛されていたのかという事と同時になんでこんなにも俺を愛してくれている人にあんなことを言ってしまったのかという罪悪感で涙が止まらなくなった。

俺はすぐに母さんに電話した。

プルルル、プルルル。

いつもなら2コールで出る母さんが2コール経っても出ない。と思っていたその時。

ブルブル、ブルブル

どこかでスマホがブルっていた

泰平: なんでスマホ部屋に忘れていったんだろ?

そんなことを思いながらも電話を切って俺はある場所に電話を掛けた

泰平: あ、もしもし。

マネージャー: もしもし?泰平くん?

泰平: あ、かんさん?ちょっと聞きたいことが、

マネージャー: あー!また、かんさんって呼んだー?

泰平: すいません慣れなくて

マネージャー: で?聞きたいことって?

泰平: あ、そうだ母さんって今居ますか?

マネージャー: え?麻衣さん?

泰平: そうです今近くにいますか?

マネージャー: 麻衣さんなら今日来てないけど?

泰平: え?

マネージャー: って言うか、泰平が帰ってくるまでは仕事は出来ない!って言ってたし。今家にいると思って一応明日のドラマの台本持っていこうと思ってたところだったけどいないなら後でいいか!

泰平: わかりましたすみません忙しい時にありがとうございました!

マネージャー: 全然大丈夫だよ!またなんかあったら連絡して!

泰平: じゃあ失礼します。

何かおかしいとこの時思った。

泰平: 一応あいつに調べてもらうか。
プルルル、もしもし頼みがある、

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