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ポケモン世界のこれから-ARとVR-

〇概要

本日のテーマは「ポケモン世界のこれから-ARとVR-」。
大層なお題に聴こえますが、要は私たちが普段どのようにポケモンと関わっていてこれからどう関わっていくのかを考えていきたいということです。
お暇な方はお付き合いください!

〇アンケート

まずはこの語りの基となるアンケートからご紹介。
先日、次の二択の内実現するならどっちがいい?という内容のアンケートを取りました。
①自分がポケモン世界(ゲーム・アニメ)に入り込む
②ポケモンが自分たちの世界に現れる

得票数は106で結果は①64.2%、②35.8%と「自分がポケモン世界(ゲーム・アニメ)に入り込む」派の方が多い結果となりました。
お気づきの方もいらっしゃると思いますが、このアンケートでは①VRのポケモンと②ARのポケモンのどちらが回答者にとって好みなのかを問うのが本旨だったのです。

〇ARとVRの定義

ARとVRは今回の語りのキーワードなので語義を確認してみましょう。
参照:https://news.livedoor.com/article/detail/11791332/…

・AR(拡張現実)

スマホの画面に映した周囲の風景に、デジタルの情報を重ねて表示するなど、その名のとおり、現実世界を拡張して楽しむもの。
例:ポケモンARサーチャー、ポケモンGO

・VR(仮想現実)

VRは「仮想現実」と言われる技術 周囲の状況に関わらず、デジタルで作られた世界の中に完全に没入して楽しむもの。
例:ポケモンバーチャルフェスト

〇AR的体験とVR的体験

大まかな語義を確認できたところで、ここからさらに話を拡大させて「AR的体験」と「VR的体験」という二つの用語を独自に定義します。

・AR的体験:ポケモンがこちらの世界に出現するような体験
・VR的体験:自分がポケモンの世界に入り込んだような体験

アニポケ無印と新無印のクチバシティの比較を例にこの用語について確認してみましょう。
無印のクチバシティはモチーフなどもはっきりしていない「どこかの町」として描かれています。一方新無印では、クチバシティのモチーフ元である横浜の港町、中華街や赤レンガ倉庫のモチーフが明確に描写されています。

さて、この両者を比較したときどちらがAR的でどちらがVR的でしょうか?
もちろん人によって意見は異なるでしょうが、一般的に新無印の方がよりAR的だといえるのではないでしょうか。すなわちAR的とは「リアルっぽい」ことであり、VR的とは「ファンタジーっぽい」ことを意味します。

無印1話と新無印1話のマサラタウンの比較

最近のポケモン公式は新無印に限らず様々なAR的体験を惹起するコンテンツを提供しています。youtubeに投稿されている「ポケモンたちとの甘い冬」などはその例です。
一方でVR的体験を志向しているコンテンツでいうと、「ASMRシリーズ」がそれにあたるかもしれません。

左:「ポケモンと甘い冬」
右:ASMRシリーズ

ARとVRのコンテンツを見比べたとき、その分量からポケモン公式はAR的体験を重要視しているように見えます。
ポケモン公式側としては、私たちの生活にポケモンが自然に入り込むような仕組みを構築する方がビジネスとして有用と判断しているのかもしれません。

実写映画「名探偵ピカチュウ」

一方で消費者・受容者側としてはどうでしょうか?
実際のところAR的体験に完全にコミットしているわけではないように思います。先ほどのアンケートでも回答としてはVR的体験を好む回答が多かったです。このような結果になったのにはいくつか理由があると考えられます。

まず第一の条件として回答者の層がアニポケ勢が多かったことが挙げられます 。私自身もアニポケ勢なので勝手に推測しますが、アニポケ勢はVR的体験の方を好むと考えられます。
なぜならAR的体験をしたところでアニメを観たときに得られる楽しさを得ることができないからです。

アニメの世界には入れない…

私の場合SMクラスタですがニャビーがこの世界に出現してもククイ博士に出会うことはできません。パイルジュースを模したものはポケモンカフェで飲めるかもしれませんが、ヤレユータンがいれてくれるわけではありません。
つまり、アニポケ勢にとってはAR的体験で得られる情報量が圧倒的に物足りないのです。

もう一つの理由にAR的体験には「なぜポケモンが実在しないのか?」というジレンマが発生することが挙げられます。
これは「ポケモンたちとの甘い冬」のコメント欄などで表出してます。ポケモンが実在している様を見せられても視聴者側にはその現実を体験できないというのがAR的体験の特徴です。

〇総括

ポケモン世界に入り込む、ポケモンが私たちの世界に現れる…、今すぐには実現しないかもしれない。
…ですが、株ポケが提供するコンテンツにポケモン世界に入る「ような」体験、自分の世界にポケモンが現れる「ような」体験を提供するというのはあり得るし実際に提供されています。

株ポケ代表 石原氏

私たちの世界は既にポケモンで溢れ、生活がポケモン軸になっている人も多いでしょう。
しかし、その中で我々アニポケ勢はある種特殊な層なのかもしれません。
身近に現れるポケモン以上にバーチャルに創られた世界に惹かれているのですから。昨今の新無印でのアランに関する炎上をみるにそれを痛感します。

新無印アラン

自分がポケモンに何を求めているのかを知るのはコンテンツに向き合う上で有用です。自分の需要が全ポケモンユーザーの需要ではありませんし逆も然りです。偉そうなことをいいましたが、要は自分なりに楽しみましょうということです。皆さま、よきポケモンライフを!
ご清聴ありがとうございました!
(了)

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