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SMスクール組 キャラ・手持ち語りシリーズ カキ編

※画像は「ポケットモンスターサン&ムーン」及び「ポケットモンスター」からの引用となります。
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

〇キャラ・手持ち語りシリーズ概要

マシュマロにてリクエストいただいたキャラ・手持ち語りシリーズ。本シリーズではトレーナーとポケモンの手持ちのつながりに注目して語ります。
初回は命を守る炎の使い手を目指す熱き男カキとその手持ちのバクガメスとガラガラ(アローラの姿)、リザードン!

カキも手持ちも熱いポケモンばかり!

〇カキの概要

カキはスクール組の生徒でアーカラ島から通っています。実家は牧場を経営しており、カキは毎日それを手伝っています。家族構成は父:シブ、母:アマラ、妹:ホシの四人家族で、特に妹のホシを溺愛していることで有名です。

カキファミリーは全員柿に関する名前

〇カキの行動原理

カキの行動原理は祖父の教えに基づいています。カキの祖父はアーカラ島の先代島キングであり、家族が営む牧場も彼から引き継がれました。その教えの礎はヴェラ火山の炎に対する畏怖。炎は人を傷つけるが、文明の始まりともなった…だから命を育てる炎の使い手を目指さなければならない。

カキの精神的支柱である祖父

〇手持ちとカキの関係

カキは「命を守る炎の使い手」を目指し日々ポケモンたちと鍛錬を積んでいます。カキと手持ちは共に成長してきました。カキの手持ちはそれぞれカキにとっての過去・現在・未来を象徴していると考えられます。
すなわち、
過去…リザードン
現在…バクガメス
未来…ガラガラ
の関係性なのです。

カキと手持ちは共に高めあう存在

・リザードンとカキ

リザードンは祖父の忘れ形見でありカキの幼少のころからの付き合いです。
リザードンはカキにとって祖父・生活そのものであり、それは第一にカキが守っていこうとするものです。ライドポケモンということもありリザードンには労っていることが多い印象です。

老齢なのでいたわりも必要

・バクガメスとカキ

バクガメスは心優しく面倒見がよい性格で、島キングを目指すカキにとって等身大の存在です。バクガメスとカキはお互いを信頼しあっている相棒といえます。また「からをやぶる」や「きあいだま」など新しい技を習得するときカキとバクガメスはシンクロしています。

バクガメスはカキの一番の相棒

・ガラガラとカキ

ガラガラは血気盛んで負けず嫌いな性格でバクガメスに対抗心を燃やしています。カキの手持ちの中ではトラブルメーカーですが、強くなろうとする意志は誰よりも強いです。カキが持っていない野心を持っていてカキに変革をもたらしたポケモンといえます。

ガラガラはトラブルメーカーでありムードメーカーでもある

〇カキのパーソナリティと手持ちの関係

カキはコミュニティの伝統を重んじる保守主義なキャラクターでした。それは祖父の教えを守ろうとするカキの意識がそうさせるのですが、それだけでは島キング、ひいては命を守る炎の使い手にはなれません。(ポニ島のハプウも同じ問題を抱えていました)

カキ以上に保守主義のハプウ

カキの成長には
① 祖父の受け売りではない自分の哲学を持ち
② 常に自己研鑽しながら
③ 外の世界に挑戦する 
ことが必要でした。
ただし、①→②→③の順番に成長したわけではありません。時には戻り、時には先走りカキは手持ちと共に成長していきます。

実直がゆえに思い悩むことも多いカキ

・カキと手持ちの道程①

SMスタート時点でカキはバクガメスとともに②の自己研鑽に注力していました。
しかし、新しくゲットされたガラガラはバクガメスとは異なり自分の強くなりたいという原始的な気持ちによって行動します。そんなガラガラとカキは本当の意味では心を通わせていませんでした。

ガラガラは自分勝手にみえがち

・カキと手持ちの道程②

ガラガラとカキが心を通わせるのは70話のブルガンとのバトルに負けてからです。これは非常に重要なイニシエーションです。かつてカキがバクガメスと特訓した時にサトシとともに特訓したにも関わらず、父親のシブがそれを静止したことからもそれは明らかです。

シブは頼りなさそうにみえてかなりのやり手

・カキと手持ちの道程③

「俺が、お前にZワザができるかどうか迷ってしまったから」
「でも、もう迷わない。お前を信じる。だからガラガラ、お前も信じてくれ」
…他者であるガラガラを受け入れてカキの世界は広がりました。

蒼い炎がガラガラらしさを強調している

・カキと手持ちの道程④

そして成長の基礎となる①は107話「走れカキ!己を超えて!!」にて初めて形成されます。ポニ島の自由研究においてカキはやはり自己研鑽を目標にしていました。
しかし「今の自分を超える」…その為には研鑽だけでなく省察が必要でした。

求道者めいた信念をもつカキ

・カキと手持ちの道程⑤

カキはサトシとのバトルで彼岸の遺跡を傷つけたことのカプ・レヒレに対する贖罪としてカプ・テテフとバトルします。これまでのカキであれば遺跡を傷つけることも守り神と対峙することもありえなかったでしょう。それを乗り越えさせたのはサトシと手持ちを守る気持ちです。

アーカラ島の守り神でありながらサイコパスなカプ・テテフ

・カキと手持ちの道程⑥

『サトシ。俺は…人を…ポケモンを…仲間を守るためなら己の魂を炎のごとく燃やす!』
『それが、命を育てる炎の使い手だ!』
これまで祖父の教えを実践してきたカキですが、それは単なる保守主義ではなく自分の大切な仲間を守るための哲学であることを知ります。

祖父の教えを内面化するカキ

カキは祖父の教えの本質には「おそれ」があると考えていました
炎、空、そして伝統に対するおそれ…
カプ・レヒレの試練はその「おそれ」を乗り越えるためのものでした
「身も心もリザードンと1つになれ。さすれば怖くない!」
カキは試練によって「おそれ」から羽ばたく翼を手に入れたのです。

恐れを乗り越えたリザードンの翼

・ポニ帰還からリーグまで

ポニから帰ってきてからはアローラリーグにむけてスクール組とともに研鑽します。Z技合宿にてマーマネに稽古をつけたり、マオにZ技を指南したり。この期間は特別強化はありませんでしたがカキの指導者としての一面が垣間見えてきます。

人を育てるのが好きなのは島キング志望者らしい資質

・アローラリーグでのカキ①

アローラリーグでカキはアセロラ、マーマネ、グラジオと対戦しました。(予選は省略)
対戦カードは以下の通り
アセロラ:ガラガラ VS ゲンガー
マーマネ:リザードン VS クワガノン
グラジオ:ガラガラ・バクガメス VS シルヴァディ・ルガルガン

カキの対戦相手も強敵ばかり

・アローラリーグでのカキ②

カキというキャラクターにとって一番重要だったのはやはりグラジオ戦でしょう。サトシという共通のライバルを巡りしのぎを削りあう試合。カキは試合を通じてバトルを自己研鑽から自己開示、そして他者との交流として捉えるようになっていきました。

サトシを巡る三角関係!?

・リーグ後のカキ①

リーグ後カキはサトシとバトルした後ライチからのアドバイスをもらいます ライチは島キングを目指すと語るカキにこう語ります。
『(島キングになるなら)外の世界を知ることも必要ね』
『環境が変わると視野が広がるし、いい意味でそれまでの自分を冷静に見つめ直すことができるの』

この氷は何を表してたんだろう?

・リーグ後のカキ②

ライチのアドバイスは広い視野の獲得と自己相対化の視点を持つことの重要性について指摘しています。恐らく初期の頃のカキにはこのようなアドバイスは響かなかったでしょう。手持ちポケモンとともに成長したからこそ外の世界に羽ばたくことが出来るのです。

現在はライチさんのもとで修行中のカキ

〇最後に

長くなりましたがカキと手持ちポケモンについて語ってみました。
カキはアローラという土地のコミュニティを体現する人物であり大好きなキャラクターです。そしてまさに今カキはアローラから手持ちポケモンと飛びたとうとしている 新無印でそれが見られるならば見届けたいですね。
(了)

島キングになるために他地方に留学するのもアリだったなあ


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