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アニポケ新無印(JN)第136話「サトシとゴウ!あらたなる旅立ち!!」感想

※画像は全てポケモン公式YouTubeチャンネル からの引用となります。
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

〇はじめに

サトシとゴウによる新無印(以下JN)の物語のフィナーレ。彼らはここまでの歩みに何を思い、何を我々に伝えるのか。正面から受け止めてみましょう。

Point1:VSルギア

前回いざこざがあったサトシとゴウの前に突如現れたルギア。二人を引き合わせた張本人を相手にレイドバトルスタート! 世界一のトレーナーをもってしても単発では歯が立たないところを二人の力を合わせ突破を図ります。

エースバーン、インテレオン、サルノリ、ルカリオ、ピカチュウ JNを象徴するポケモンたちによって一つの合体技を作ります(ルカリオがエース枠として出番があってよかった…) 。SM78話の花火を思い出すような演出でしたね。

Point2:ライドルギア

しかし、それでもルギアはとてもゲットできるような状態ではなく… 圧倒的な実力を見せつけ第二話と同じく二人を背に乗せ広い世界を見せてくれました。JNでゴウはスイクンやレジエレキを手持ちに加えてきましたが、ルギアは最後まで手中に落ちませんでしたね。

陸、海、空、野原、都市どこまでも広がる世界に遍在するポケモンたち ゴウはそんな広い世界を一人で旅できるかと不安を吐露します(ここの心情描写が前回あれば…)。

サトシはゴウを励まし、発破をかけます。
「何かあれば俺に言えって、だって俺たち友達だろ」

ルギアはそんな二人を乗せて雲の中へ。その中にいたのはにじいろポケモン:ホウオウ。サトシの旅の出立の象徴であり憧れ。その存在感だけで二人はもっとポケモンを見たい、知りたい、仲良くなりたいーそのために旅に出たいという気持ちを確かにしたのでした。

Point3:三人の歩む道

ルギアライドを経たサトシとゴウは旅立ちのためにリサーチフェローを辞任する旨をサクラギ博士に伝えます。一見籍を入れておいたままでも不都合がないように思えますが、どこまでも自分で行先を決める旅に役職は不要ということなのでしょう。

そして後任のRFはコハル!学校に通いながらということで週末のみの任につくようです。コハルの物語の終わりがふわっとしていたので、ここで自らの意思で世界に出る意思を見せたのはよかったです。

そして忘れてはいけないのが影の主役ロケット団の行方 サカキに報告することあるのか…?と思っていましたが、WCSにて世界最強のポケモンをみつけた!という旨の報告。すなわちJNでロケットが得られたのはこれまでのターゲットであるピカチュウの価値の再発見という…、非常にメタなオチでした。

Point4:わかれ道

掃除を済ませ、サプライズパーティーを迎え、ロケット団を吹っ飛ばし、いよいよ旅に出るサトシとゴウ(最後の最後に新無印のスピード感を感じます笑) 。ゴウはまずはカントー巡りにでるようですが、サトシは完全に行先未定の旅に出るようです。

ゴウ「どっちに行くかでどんなポケモンと出会うのかどんな冒険をするのかが変わる」
サトシ「ああ、それを決めるのは自分だ」

これはかなりオープンワールドを意識した発言のように聞こえます。 アニメの世界で自由に旅をしているように見えた彼らも実はレールに乗って行動していたのかもしれない…。

そして運命のわかれ道。二人が違う道を進むときです。サトシから別れの言葉を切り出します。

サトシ「おまえと会えて良かった」
ゴウ「泣きそうになっちゃうだろ…サトシ出会ってくれてありがとう」

満を持してのやっと素直な「告白」!これを聞きたくてここまで観てきたといっても過言ではありません。

サトシ「この先もっともーっとすごいことが待ってるかもしれないぜ」
ゴウ「ああ、その未来は」
サトゴウ「俺たちの手の中だ

二人は旅立ちました 夢と冒険と! ポケットモンスターの世界へ!

Point5:あらたなる旅立ち

「1・2・3」をバックにこれまでの旅を振り返りつつ、その後の物語へ。コハルはRFとして世界を巡り、ゴウはジム巡り?、そしてサトシはかつて別れたバタフリーと再会しているようです。一つの地方を巡り終わったからではなく、完全に自由な旅へ。

そしてこの広い世界のどこかで、サトシ・ゴウ・コハルの冒険の日常は続いていく、続くったら続くということでTo Be Continued

〇総括

とうとうJNの物語が締めくくられました。これまで「新無印(journeys)」と呼んできた物語は136話で幕を閉じ、これからサトシの物語の最終章が描かれるようです。

JN全体の総括は別の機会に譲るとして、この回の感想を述べるとサトシとゴウが初めて同格の主人公として描かれたという印象です。

今までの感想で繰り返し述べてきたようにJNはゴウの物語でした。 ゴウは新無印の視点人物でありテーマの象徴。そしてサトシはゴウにとって「はじめての友達」、といってもそれはまるで太陽のような…、オタクにとっての「推し」のような存在でした。

ですが今回サトシの「それ(道)を決めるのは自分だ」という発言は革命を起こしました。何かしらのルート(ジム、島巡り、WCS)を選択して旅をしてきたサトシが「自分」で道を決めるようになったのです。サトシが「自分」を見つけられたのだとしたら、それは同格の主人公のゴウによる影響でしょう。

これからサトシは本当の意味でポケモンマスターを目指す旅をするようです。JNはサトシの「ホームウェイ」を描くための前日譚、ゴウとともに「自分」を見つけるための物語と結論づけられるかもしれません(結局総括しちゃってますね笑)。

さて、サトシとピカチュウの物語の先にもどうやら物語は続くようです…が今はまだ彼らの背中を見送っている途中。ポケモンマスターとはなにか、について答えを出す時がきたのでしょうか。アニポケの歴史が変わる瞬間を共に見届けられればと思います。ご清聴ありがとうございました。



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