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アニポケ新無印(JN)第133話「プロジェクト・ミュウ」感想

※画像は全てポケモン公式YouTubeチャンネル からの引用となります。
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

〇はじめに

新無印の主人公であるゴウの物語の集大成。物語の出発点であり終着点であるミュウにゴウは辿り着くことはできるのでしょうか?

Point1:さいはてのことう

プロジェクト・ミュウの探索の舞台は「さいはてのことう」。 常に雨雲に覆われているが乾季の間だけ上陸できるこの星の真ん中。 そして島の中央にあるテーブルマウンテンにミュウがいるとホダカ博士は推測しています(今のところ黒幕っぽい動きはみせていません)。

「さいはてのことう」は前人未到の地のため、ポケモンたちが独自の生態系-「楽園」-を築いているようです。各地方のポケモンが入り交じり、化石ポケモンも復元された状態で生息しています。

Point2:試される追跡者(チェイサー)

しかし追跡を進めるチェイサーたちの侵入を易々と許してはくれないようです。ミュウのサイコパワーの影響か通信機器・モンスターボールの機能は停止し、ツルギのマニューラ、アサヒのマリルリ、ゴウのサルノリという限られた戦力のみで追跡することとなります。

トライアル・ミッションを合格したとはいえ、シゲル・ゴウ・トキオの若輩は基礎的な体力からツルギ・アサヒには及ばないようです。 特に他の候補者より先んじていたシゲルが苦しそうな顔をしていたのが印象的でしたね(というか基礎訓練するべきでは…?)。

Point3:「ミュウ」とは何者か

テーブルマウンテンを登頂する過程でツルギチームとアサヒチームに分断。ミュウとの邂逅に胸を膨らませるゴウですが、アサヒはミュウが必ずしも友好的な存在ではないことを諭します。

「天使のように慈悲深いという人もいれば悪魔のように残酷という人もいる」

ゴウとトキオはミュウの邪悪性を認めず、出会った人間に問題があったと考えますが果たして…。年季のある視聴者であればミュウといえば「ミュウツーの逆襲」を想起するため、アサヒの話も納得しやすいですがゴウたちにとっては信じがたいのかもしれません。

Point4:追跡を阻むものたち

追跡を続けるチェイサーたちの前に化石・隕石ポケモン、そして超古代ポケモンであるグラードンとカイオーガが立ちはだかります。 彼らはミュウを守る存在なのか、それとも… 、というところでto be continued.

〇総括

今回はミュウに辿り着くまでの道中を描いた回であり、ミュウという存在に向き合うための準備回ともいえます。今まで全面に出てこなかったツルギ・アサヒの能力の高さが示されるとともに、各々の研究のアプローチも明らかになりました。

ゴウの専門分野であるデータ収集のスキルも探索に生かされており、また相棒のサルノリも鍵になるようで今後の展開が楽しみになる仕掛けが施されていました。ただシゲルとトキオはポケモンが使えない状態で役割を果たせるのか心配です(流石にポケモンを出さずに終わることはないと思いますが)。

そして、プロジェクト・ミュウでは一つの難しい命題に「答え」を出さなくてはなりません。それはゴウがミュウと対峙することでポケモンという存在に対してどのように向き合うのか、についての答えです。ゴウは作中で詳しくは説明しないけれどもずっと抱えている「思想」があります。

「未来は俺の手の中にある」
ミュウの存在とその「思想」にどのような関係があるのか、それがどう語られるかに新無印のテーマ性が込められることでしょう。ミュウは「未来」?「世界」?「友達」?それとも全部?

ひとまずは超古代ポケモンたちをどうにかするでしょうが、そのあとのミュウのやりとりが肝になるでしょう。「逆襲」の本物・コピー問答に次ぐ新たな問いが生まれることを期待して…。ご清聴ありがとうございました。

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