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新無印第106話「新番組!ロケット団ないしょ王国ラジオ!!」感想

※画像は全てポケモン公式YouTubeチャンネル からの引用となります。
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

〇概要

新無印第106話の感想です。ネタを詰め込みながらロケット団としてやるべきことをやった回って感じですね。
全体的な空気感がケロロ軍曹っぽいと思ったのは私だけでしょうか(笑)?

〇ロケット団回の意義

ロケット団回はロケット団の魅力を描くための物語です。
SMでいえば「監視します! ロケット団アローラのすがた!!」(122話)がわかりやすい例。
ロケット団の真髄は「ラブリーチャーミーな敵役」、悪役なのに悪人になりきれない不器用な彼らの魅力を描くのがロケット団回の目的です。

今回のラジオでいえば「ロケット団ないしょ王国ラジオ」で悪を打ちすと上手くいかなかった。
…なのにリニューアルを重ね、全く別物の「どどーんとZ」になってみんなに愛されるラジオ番組になってしまいます。
ロケット団は悪が好きなのに悪が下手。これまでもこれからもそうなのです。

〇ラジオ第一回収録

それでは個別の流れをみていきましょう。
ロケット団はサカキからの指令を受け、団員を増やすための活動としてラジオの第一回を収録します。音頭をとるのはいつものごとくムサシ。台本をすらすらと読むムサシにコジロウとニャースは目を丸くします。

ところがそんなムサシの気合にかなわず、新規団員どころかリスナーも全くついてないとスマホロトムに告げられます。
しかしここで挫けないのがロケット団。くよくよタイムを五秒どころか三秒で終わらせ、リスナー全員をロケット団色に染めるべく次の放送に向けて準備を始めます

〇ラジオの良さ

所変わってサクラギ研究所。遅くまで仕事をしていたサクラギ所長とレンジがラジオの良さについて語り合います。
サクラギ所長の決まった時間にチューニングするのが楽しかったと回顧に対して、レンジは生放送で番組とリスナーがWaveによって繋がるラジオの良さは変わらないと語ります。

〇空回りリニューアル

さて、気合を入れて台本を作ったムサシ達ですが… 。
「どどーんと集まれ悪の者ども。ここには完璧な悪がある。そしてあっちには素敵な悪が咲く。そうそれがロケット団ないしょ王国ラジオ!アルファリターンズZ」 という空回ったリニューアルをしてしまいます。

〇二回目の反省会

掛け声はバラバラだし新コーナーも当たらず… 。
で、二回目の反省会 番組だけのオリジナル挨拶やニックネームを作ろうとムサシとニャースが頭を捻りますが、ここでコジロウがノベルティを用意してきたことで一気に流れが(いつものように)変わります。…ここの三人の表情よすぎますね。

コジロウの用意したノベルティをみてニャースは「リスナー絶対喜ぶニャ」
そして自分の大事なコレクションをリスナーのために差し出すコジロウをみてムサシは 「やる気でてきたー!」
そう、ここで団員を増やすという目的がリスナーを喜ばせるに変わっちゃうんですね。

〇リニューアル

そしてリニューアルの結果、「ロケット団ないしょ王国ラジオ」は「どどーんとZ」に様変わり!
パーソナリティは「青タン師匠」「小判おでこ之介」「プリンセス七号」
コンセプトは「世界中のみんなと仲良くしたいをモットーに生放送でお届けするラジオ番組」となりました

ラジオ番組の体裁もかなり整っていて演目は
「普通のお便りコーナー」
「ペリッパーの中身はなんだろな」
「モルペコのASMRタイム」
「悩んで答えてどどんのどん」
「おでこ之介の早口言葉」 とラインナップも豊富。ペリッパーやモルペコも総動員の楽しい番組です。

◎ラジオリスナー

そんな楽しいラジオは夜に仕事をする大人やオニオンなどのゴースト世界の住人に楽しまれています。
ここでサプライズで「硬くて強い石の男」が登場! 「プリンセス七号」のことを憧れと言っていたことから、出会い方が違えばナンパしてたのか…という新たな発見がありました(笑)

また、リスナーとの相互交流のレベルも上がったようです。レンジ曰く、「職人」「殿堂入り」「構成作家」など職人の心をくすぐる回しのようですね。ここではニャースとコジロウのスキルが遺憾なく発揮されています(でも普通お便りのところにお悩みをぶちこむのは…w)

〇ドドンZのメッセージ

最後に一番心に響いたお便りのコーナー 「ソワソワシソワーズ」さんから。ポケモンマスターを目指す男の子と全てのポケモンをゲットしミュウにたどり着くという夢を持つ男の子へのメッセージのお願い。

「どどーんとZ」の三人は男の子達にエールを送ります 。
青タン:夢ってのは大きいほど叶えがいがあるしわくわくするよな!
小判:滅茶苦茶二人を応援するのニャ
プリ:あたしたちとソワソワシソワーズさんはあなたたちの見方よ。その夢大事にしてね。
…ぐっとくるセリフでしたね。

〇ラジオ放送翌日

「どどーんとZ」に魅了されたレンジとサクラギ所長。二人はお互いがリスナーであることを知って、「なんだかんだでいいかんじ」 そんな二人をサトシとゴウは不思議がりつつも「なんか楽しそうだからいっか」と流します。(ゴウはロケット団の関与に気づいてそうでしたね)

〇最後に

ロケット団員を増やすという目的をすっかりさっぱり忘れちゃってるムサシたちをナレーションが語って終わり…と思いきやメタ視点でナレさんにお便りを読ませます。
そして読まれたお便りのラジオネームはなんと …「ラジオソムリエ」!? というところで導線をひいておしまい。

〇総括

ネタを盛り込みながらロケット団回として完成度の高い回だったと思います。アローラの導線に期待していましたが、予想外のところにいきましたね。ですがTwitter企画のほうでマラサダに触れてくれたので十分嬉しかったです。
楽しいラジオでした!ありがとうロケット団!
(了)

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