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XY編第48話「シトロン、想い出のキャンパス!電撃の再会!!」感想語り

今週は新無印がお休みということで過去シリーズ語り アンケートの結果XYシリーズを語ることにしました。
というわけで今日は第48話「シトロン、想い出のキャンパス!電撃の再会!!」を語っていきます。
よければお付き合いください!
#ポケ物語り


〇概要―シトロンについて

48話はXY編の旅仲間シトロンに焦点があてられています。
シトロンはミアレジムのジムリーダーであり、でんきタイプのエキスパート シトロニック・ギアと呼ばれるギミックを作れる工学の才に秀でています。

シトロンは紳士的な性格で人にもポケモンにも丁寧な態度で接しています。妹であるユリーカのシルブプレには悩まされていますが兄妹仲も良好です。

口癖は「サイエンスが未来を切り開くとき!」

シトロンにとって科学は人とポケモンの未来を切り開くために奉仕するものです。

今回はそんなシトロンの原点となる研究である「シトロニックシャワー」とそのきっかけになった友達のコリンクとの約束が物語の核となります。

〇シトロニックシャワー

シトロニックシャワーとはシトロンが「電気ポケモン専門学校」の卒業研究で作った装置です。仕組みとしては「学校のポケモンが発生させた電気を充電器に蓄え、地下ケーブルで町中に送り電気ポケモン用の電気シャワー」にするようです。

そしてこの「シトロニックシャワー」が作られた契機となったのが、今回のもう一人の主人公コリンクの存在です。
コリンクはある日衰弱した状態でシトロンに保護されました。ポケモンセンターで無事に保護されたものの衰弱が激しく治療には時間がかかった様子

ジョーイさんによるとこの地域では電気ポケモンが十分に電気エネルギーを充電できずにコリンクのような状態になってしまうとのこと。

シトロンはここから卒業研究の着想を得ます。シトロンは学校の電気ポケモンの力で街の電気ポケモンを救うシステムを構築したのです。

〇約束を果たせなかったシトロン

無事に卒業研究を発表したシトロンはコリンクに自分のパートナーになってもらうために待ち合わせの約束をしました。…が当日町長に呼び止められ約束を果たせませんでした。当時のコリンクは今どうなっているのか…。

〇ルクシオが守ってきたもの

コリンクはルクシオに進化して、そしてシトロニックシャワーのシステムを一人で守っていました。ニャースの翻訳によれば 「ここは全てのポケモンが楽しく暮らせる街だ。荒らすやつは許せない」とのこと。

〇今度はボクがキミを待つ番です

電気を盗もうとしたロケット団を退け、シトロンは再びルクシオに「約束」を持ち掛けます。かつて待たせた償いとして今度はボクがキミを待たせてほしい。
…ルクシオが来るのか来ないのか。シトロンにとっては緊張の時間です。

定刻になってもルクシオは現れない…。自分は許されていないのだとシトロンが諦めかけたその時、ルクシオが現れました。ルクシオはシトロンのパートナーとして一緒についていくことを選びました。

科学が輝く It's a great sucess
科学が繋いだ人とポケモンの絆。シトロンは古い友人と再び旅をするところで To Be Continued

〇人とポケモンが繋がること―XYらしさ

個人的にXY編は「人とポケモンが繋がること」がテーマだと思っています。それを体現するシステムとしてメガシンカがあり、キズナへんげがあります。そして、そこにある根本的な考えとして他者が他者として繋がることが尊いという価値観があります。

他者は自分とは異なるが故に理解しあえないのが基本です。シトロンの想いはコリンクに届くことはなく、コリンクがずっとシトロニックシャワーを守ってきたことをシトロンが知りませんでした。約束は常に果たされるとは限らない…だからこそ尊い。

〇SM編との対比

XYの後に続くSM編のテーマは「家族」です。自己と他己が融和し一つの大きな身内を形成するのがアローラの考え方です。コミュニティ主義、極端な言い方をすれば「ムラ社会」の論理。新無印でゴウはその同質性に異を唱えていましたね。

XY編の論理は都市型、市民型の論理です。自分と他者が異なることを前提としてそれをどのように繋げるか。シトロンにとっては「科学」がその媒体でした。

〇総括

自分と他者が異なり「約束」がいつも果たされるとは限らないからこそ、相手を思いやり繋がろうと努力することができる。この話でXY編の良さを再確認できたような気がします。
またどこかでXYの話をしたいですね。
ご清聴ありがとうございました 。
(了)

〇追伸

前にも呟いたことですが、私はXYとSMは連続性が高いシリーズだと考えています。BGMなどに注目すれば共通点も見つかります… が、逆に作画やテーマへのアプローチを対比的なのが連続性を高めている気さえします。
アニポケという媒体で表現するテーマを二面から迫るための戦略なのかもしれません。


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