松本ハウスさんの本より

 
 2冊の本を読み終えた。
 『統合失調症がやってきた』と『相方は統合失調症』の2冊である。 
 2つともお笑いコンビ、松本ハウスさんに関する本である。
 この本は主に『統合失調症がやってきた』はハウス加賀谷さんを主に、『相方は統合失調症』は松本キックさんを主に作られている。
 ちなみに2冊とも松本キックさんが執筆をされているので若干どっち目線かわからないことがあった。
 『統合失調症がやってきた』では松本ハウスさんが統合失調症になるまでとなったあと、お笑い芸人として復帰するまでを記してある。
 『相方は統合失調症』では、芸人として復帰してうまくいかない過程をそのまま示している。
 この二つの本の中にあるのは、病気になる前にこだわらないということ、自分の人生を生きるという二つのメッセージがある。
 お笑いコンビ松本ハウスはボキャブラ天国に出場していた人気お笑いコンビである。(筆者は番組をよく知らないです)ほかにも進め!電波少年にも出演していた。(筆者は番組をよく知らないです)
 つまり当時売れていた人気芸人である。
 コンビ再結成後は売れていた当時にこだわりうまくいかない日々が続いていた。
 そんな苦悩の末に変化した二人の姿がそのまま描かれている。

 筆者が個人的にもっとも気になったのは『統合失調症がやってきた』の解説、星野概念(精神科医)の病気のわからなさについてである。
 統合失調症とは100人に1人がかかる病気といわれている。30人クラスを考えると3クラスと10人を合わせて、約1学年に一人いる。ごくありふれた病気である。著書のなかから解説者も実際に症状を想像して実践する場面がある。
 しかし思ったようにならないという結論になる。
 この実験によって「わからなさ」がわかったとある。
 病人本人ではないとわからない辛さがあるという意味である。
 それは本人でない人が勝手にわかる危なさに繋がる。
 とても重要なことだと思う。

 出版社よりURL
 https://www.gentosha.co.jp/book/b11739.html


 出版社よりURL
 https://www.gentosha.co.jp/book/b9976.html

 


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