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2023年度雙峰祭のげんしけんポスターデザインの話

こんにちは立体班・イラスト班の鴨出汁です。
早いもので雙峰祭からすでに1ヶ月が経過しました。皆さんは今年の雙峰祭、何か記憶に残る展示等ありましたでしょうか?私は藝祭フリマのさまざまな作品に心奪われ大散財をしてしまいました。そして自分の作品を見返し「他作品との連動やコンセプトが先行して1つ1つの作品で本当にやりたいことができていないのではないか」などと悩みながら来年の雙峰祭に向けて現在進行形で計画を練っています。

閑話休題、今年の雙峰祭に話を戻します。今年の雙峰祭で私は主に

  • 立体班での模型展示

  • イラスト班でのポストカード販売

  • げんしけん本家企画におけるポスターの作成、グッズのデザイン

に携わらせて頂きました。いずれも好評で特にポストカードは「メイドの土産」さんに委託させていただいた分もあったとはいえ完売という嬉しい結果になりました。

作成したポストカード(印刷所から届いた時に興奮して撮影したもの)

本noteではこの中のうちげんしけん本家企画におけるポスターの作成について「一体何を考えながらあのポスターを作成したのか」ということについて話していきたいと思います。


はじめに

まず、今年の本家企画の場所は5C618でした。5Cのペデストリアンデッキに面する階が2階であることを考慮しても結構上の階ですね。昨年は芸バチと呼ばれる5C220での開催であり、ガラス張りであることが功を奏してかさまざまなお客さんが足を止め入場して下さったことを考えると不利になった感はあります。せっかく雙峰祭担当の方々や企画に携わる班の方々が当日に向け努力されているのにその企画が気づかれずに終わってしまうのは勿体無い……。というわけで、ポスターのコンセプトとして

  • 名前と場所だけでも覚えてもらいたい

  • 企画内容、ひいてはげんしけんそのものに興味を持ってもらいたい

  • 内容を文字で詳細に書くとそこで来場者の興味が完結する恐れがあるため、あくまでワクワクさせる内容にとどめる。

を意識し、おそらく似たようなコンセプトで作成されているであろうアニメ・映画のキービジュアルを参考に作成しました。

ポスターデザイン

ここからはポスターデザインにおける全体、そして各要素について解説していきます。

全体

雙峰祭ポスター。青とオレンジを基調としています。

全体の色は雙峰祭のイメージカラーでもある青とオレンジを基調とし、青を逆Z状に、オレンジを三角状に配置しています。また、後述の各要素はそれぞれレイヤーが分割されているため、各要素を分解・再配置して使用することもできます。このポスターのデザインを利用したポストカードやトートバッグ、雙峰祭当日に入り口付近に置かれていた看板、そしてこの記事のヘッダ画像もこの機能で作られています。

中央のキャラクター

雙葉創芽ちゃん。これからよろしくね。

中央に置くキャラクターはおなじみ立て看板の子でもいいかと思いましたが、喫茶班のイメージが強くなってしまうため、新たにキャラクターデザインを起こしました。真円の瞳、後頭部のクソデカリボン、エアインテーク、長髪のポニーテールなど今までのキャラクターデザインでは取り入れていなかった要素を多く取り入れています。また、服装はポスター全体と同じく青とオレンジを中心にし、端から端まで見ていってもらいたいという意味を込めて”チェック”柄の”オーバーオール”にしました。名前は雙峰祭から「雙」の字を、げんしけんの中心は創造的活動であることから「創」の字を、今年の雙峰祭のテーマが「開花」であることから開花の前段階である「芽」と「葉」を入れて雙葉創芽(ふたば・はじめ)と名付けました。創芽ちゃんの今後の活躍にご期待ください。

文字

「現,視,研」の文字だけ若干明るくしてます。

げんしけんの正式名称である「現代視覚文化研究会」を「現,視,研」の文字だけ大きくして書く方法はそれこそ立て看板作成時からやってみたかったのですが、今回ようやく実現することができました。ちなみにこの文字は全部手描きです。

謎ロボ

リッタイザーXX。この形のスラスターエフェクト好き。

本当はガンダム・エアリアルとか入れたかったのですが、版権モノをいれていいか微妙だったのでデザインを起こしています。今まで名前がありませんでしたが立体班のイメージで入れたのでリッタイザーXXとします。飛んでいる姿はマジンガーZを意識しています。

メイドさん

立川愛依ちゃん

2022年に描いた立て看の子こと立川愛依(たちかわ・めい)ちゃんです。喫茶班のイメージで入れました。普段は白黒のオーソドックスな配色のメイド服を着ていますが、今回はポスターの色合い優先で彼女のイメージカラーでもある山吹色(黄橙色かもしれない。カラーコードは#FEB221です。)にしました。

レビュー星人&オタク共通テスト

「レ〜ビュレビュレビュ!」って声が聞こえてきそうですね

Twitter(現:X)でおなじみレビュー星人と毎年恒例のオタク共通テストです。もちろんレビュー班のイメージで入れました。レビュー星人の使用許可を出してくださったレビュー班長さんにこの場をお借りして改めて感謝申し上げます。

Celaborate!48,サーチライト05&オレンジ色のリボン

2人目の立川愛依ちゃんとK泉くん

C102で頒布されたげんしけんの会誌と不思議探索班の会誌、そしてハルヒがつけているリボンです。それぞれ小説班、不思議探索班のイメージで入れました。謎ロボもそうでしたが、版権モノを入れていいか微妙だったためこのような形で入れています。

ヘッドホン

ちょっとレトロな感じのヘッドホン

ボカロ班のイメージです。ボカロ班はCDとか出す予定あるんでしょうか?あれば挑戦・参加したいのですが……

ケミカルライト類

キン○レのパーティクル感、いい感じじゃないでしょうか。

ケミカルライトとキ○ブレです。声優班・振りコピ班のイメージで入れていますがあまり関連はなかったかもしれません。また、これは特に意識していなかったのですが、一番左のケミカルライトが相良茉優さんが声を当てられている中須かすみさんのイメージカラーであるパステルイエローっぽい色になっていました。

アクリルキーホルダー

3人目の立川愛依ちゃん

雙峰祭で売っていたアクキーです。これは完全に自分の趣味で入れました。まだ残っているみたいなので宜しければ1点いかがでしょうか。

雙峰祭前、そして雙峰祭当日

申請を無事通過し、雙峰祭の1週間ほど前にこのポスターは学内に掲示されることとなったのですが、その際の色味は自分の想定していたものとやや異なっていました。雙峰祭担当の方と相談し、再印刷・印刷設定の変更等色々とやっていただいたのですが、そもそもこの青色が印刷機ではうまく発色できない色のようでした(ポストカードも完全に狙った発色ではなかったです)。こういった色選びのミスには気をつけていきたいです。雙峰祭担当の方には本当にお手数・ご迷惑をおかけしました……。こうしたちょっとしたごたつきはありましたが、多くの一般の方々、OB・OGの方々が展示会場にお越しくださったこと、ポスターデザインを流用したポストカードが完売していることなどを考えると宣伝効果はあった……のかもしれません。

さいごに

以上が今年のげんしけん本家のポスターをデザインするにあたって考えていたことのまとめになります。今年の現代視覚文化研究会の展示が訪れてくださった方々の記憶に残る展示になっていたら良いなと思っています。
今後もこうしたセルフレビューをすることがあるかもしれません。その際はお付き合いいただければ幸いです。

それでは次回「BLUE GIANTの話をさせてください(仮)」でお会いしましょう。


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