羽生結弦選手単独東京ドーム公演「GIFT」感想①【開場前~火の鳥】
2023年2月26日。
羽生結弦選手の東京ドーム単独公演「GIFT」に行って参りました。
この興奮冷めやらぬ気持ちを、
現地で見てきたそのままを、
ここに綴っておこうと思います。
プロローグに続きまた長くなりそうな予感です。
ドーム周辺の様子
朝10時頃には東京ドームに着きました。
想像はしていましたがやはりものすごい人・人・人。
グッズ売り場には既に行列ができていたし、22ゲート前にある大きなスクリーンに羽生選手の映像が流れていたので、それをスマホで録画する人たちで溢れていました。
開場の時間になると入口に観客が殺到し、人混みは更にものすごい状態に。
羽生選手一人だけを見にこんなにも沢山の人が東京ドームに集結しているんだと思うと、もうただただ凄いとしか言えない現場でした。
席からの眺め
入場した後すぐにトイレの列に並んだのですが、それもものすごい長蛇の列になっていました。
4階にあるトイレの列に並んだのに、そのままどんどん階段を下って2階まで列は続き、そしてまた4階まで昇ってやっとトイレに辿り着くという。
結局一時間程かけてトイレを済ませ、席に着いたのが開演20分前。
間に合わなくなるところでした。
危なかったです。
私たちの席はA席。最初からあまり眺めは期待していませんでしたが、思ったよりも見えやすい席でした。
リンクが広く造られており、試合のリンクと同等クラスの大きさなのではないかと思いました。
ステージで真っ先に目についたのは、向かって正面に作られた大型ビジョンの両側にニョキっと生えている大きな手です。
一体あれは…何だろう?
会場にいた全ての観客の頭の上にハテナマークが浮かんでいたと思います。
巨大な大型ビジョンを挟むようにしてオーケストラブースも見えました。
オーケストラがあるということは、生演奏してくれるに違いない!
期待が大きく高まります。
会場全体を見渡せる席でしたので、開園時間が迫ってくるにつれ、東京ドームの何万もの席が人で埋め尽くされていく光景を見ることができたのは良かったです。
後に公式情報で3万5千人集客したと出ていましたけど、
そんなに大人数の人が集まっているところをこの目で見たのは初めてです。
空席は見当たらず。
空いている席は全く無く、ビッシリ隙間なく席が埋まって見えました。
公式HPにて「完売」と発表されていたのは事実でした。
こんなに広い会場を満席にするなんて。
これから私は、後に伝説となる光景を目にするのかもしれない。
何万人もの観客の、羽生選手によせる期待の大きさが会場中に充満していました。
登場シーンに度肝を抜かれる
照明が落とされ、羽生選手のナレーションが始まりました。
GIFTの公式HPに載っていた動画の中のナレーションとは、話し方が少し違う気がしました。
新しく録り直している?
羽生選手の声はあくまで優しく、ドームの広い空間にあたたかく響き渡ります。
オーケストラの生演奏が始まりました。
ストラヴィンスキーの「火の鳥」。
音響はストレスなくとても良かったです。
ライブ感ある演奏に興奮がどんどん加速していくのを感じながら、
主役の登場を今か今かと待ちます。
そして、
プロジェクションマッピング、大型ビジョンの迫力ある映像が流れ、ステージの装置がモーゼの十戒の如く正面を割るように開き、
そこから羽生選手がゴンドラのようなものに乗って登場しました。
空から舞い降りるように上から下へ、羽生選手を乗せたゴンドラが動きます。
私はいつか羽生選手が空を飛んで登場するんじゃないかとずっと思ってきましたが、ついにこの目で見てしまいました。
火の鳥を思わせる豪華で華麗な衣装を身にまとった羽生選手が、空から氷の上に降り立ちました。
壮大な物語の幕開けに相応しい登場。
舞台装置と音響をフルに使ったド派手な演出は、このドーム公演だからこそできるものだったと思います。
彼くらいのカリスマの持ち主じゃないと、あの演出、あの衣装は実現しないんじゃないでしょうか。
実は、公演前に「今回のショーは声出しOKです」と新村さん(プロローグで進行を勤めていらした方と同じ)が教えてくれたのですが、
今まであまりにも声出しNGの期間が長かったために、歓声ってどうやってやるんだっけと少し悩んでいたんです。
しかし、
羽生選手のその姿が現れた途端、
条件反射的に「キャーーー!」と叫びました(笑)
その時の解放感といったら。
今まで声出しを我慢していたぶん、解き放たれるように声が出る出る。(もちろん周りに配慮したボリュームで、です)
新村さんも確か「羽生さんも皆さんの声援を待っています!」的なことをおっしゃっていたはずなので、盛り上げるために遠慮せず声を出していこうと思ったのでした。
声優、羽生結弦
物語は、羽生選手の心象風景のような映像が映し出される中、どんどん進んでいきます。
「僕」がこの世に生まれ出てから成長していく過程を、誰かと対話しながら辿っていくといった内容です。
その紡がれる物語を羽生選手自身がずっと語っています。
羽生選手は、声優もできるのでは?
そのくらい声の演技も上手でした。
滑舌もいいし、聴き取りやすいし、棒読みにならず感情がこもっているし、
何より声が良い。
優しい語り口調は雪肌精の「みやびやかなひと刻」でも披露されていましたが、今回のGIFTではずっと羽生選手の声が聴こえている状態なので、
それだけでも贅沢な時間だと思えました。
羽生選手の声は、なんだかとても安心する声なんです。
続きます。
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