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棋士 豊島将之

「藤井、良い思いばかりさせねえぞ。」

4月から始まる将棋名人戦。藤井聡太名人(八冠王)に挑むのは豊島将之九段に決まった。もし、彼の心の声を聞けたら冒頭の言葉が聞こえるかもしれない。

2018年に初タイトルを獲得し、その後も順調に実績を積み上げた豊島さん。「絶対王者」の椅子は目の前にあった。かつて木村義雄、大山康晴、中原誠、谷川浩司、羽生善治が座った椅子へ豊島さんも座る筈だった。しかし、後から来た藤井さんにその椅子を奪われてしまう。何とかその椅子を奪取しようとするも、藤井さんは磐石の体制を着々と築いてしまう。
豊島さんは他の棋士の反撃を喰らってしまい、トップグループの1人となってしまう。時代を作り損ねてしまった。又、伊藤匠、佐々木大地、藤本渚などの新しい力も台頭してきた。他にも、渡辺明や羽生善治といった先輩勢も健在だ。

豊島さんが名人を奪取し、絶対王者の椅子を奪う足掛かりとするのか?藤井さんが防衛し、その椅子を指定席とするのか?4月からの名人戦が楽しみである。自分的には、そろそろ藤井さんに一太刀浴びせる棋士が出てきて欲しいなあ、と思う。

両棋士の素晴らしい勝負を期待したい。

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