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RED Chair 文字起こし

投手と野手の両立という、現代野球の常識を凌駕する二刀流への挑戦。「歴史を変えた」男は、どこまでも謙虚な「野球少年」だった。25歳の素顔、信念、才能、目標達成の秘訣、二刀流の可能性など、大谷翔平の心の内に迫った。


「座って大丈夫ですか?」

・この椅子はRED Chairといって座ると真実だけを喋るというルールになっています。
「はい。」

・じゃあよろしくお願いします
「よろしくお願いします。」

・まず今自分をどういう人間だと思ってますか?
「どういう人間…ま、人よりちょこっと野球の上手い(ふふ笑)、人間くらいじゃないですか。」

・生き方として何を大事にしているか?
「ま、社会に対して、その、自分を知らない人に対して、ま、
信頼に足る人間かどうかが一番、大事じゃないかなと思っているので、変な話野球ができるとかは関係なく、僕は野球を通じてそこも高めていくっていうのがま、一つですけど、うーんそこが一番。」

・そう思うようになったのはいつぐらいからなんですか?
「んーやっぱり、ま、有名ではないですけどちょっと名前がこう、世間に出るようになってから、逆に周りの反応も変わりましたし、んー今までの人たち、変わった人もいればあまり変わらない人もいたりとか、やっぱ色んなとこが、人の色んなところが見えてくるのは、ここに、こういう所に来てから気づくこともあるので、逆にだから自分はそうならないようにというか、というのは感じてますね。」

・今の感じの考え方になるまで葛藤とかあったんですか?
「いやあまり考えたことなかったです。やっぱり学生の時とかはただ単に、野球が上手くなりたいとか、プロ野球選手になりたいとかそういう風なのしかまずは考えてなかったので、人がどうのこうのとかね、やっぱ、んー思わないですし、んー、一歩間違えれば人ってやっぱ怖いなっと思うので、んーやっぱ信頼に足る人間かどうかっていうのは一つ、大事かなと思いますし、自分がそういう風に思ってもらえたらすごい嬉しいなって思うところなので、うん、大事じゃないかなと思います、はい。」

・目を瞑ってもらっていいですか?
「はい。」

・目を瞑ってもらってもうシンプルに答えていただければいいので、じゃ行きます。
「はい。」

・もし野球をしていなかったら何をやっているか?
「んー、正直想像できないですね、はい。」

・今一番欲しいもの?
「一番欲しいもの…健康な身体。」ふふ

・好きな曜日は?
「…日曜日!」

・なんでですか?
「はは(笑)なんとなくです、ははは(笑)」

・好きな色は?
「えー、ま、赤!」

・好きな数字は?
「17!」

・苦手なものは?
「トマト(ふふふ)」

・宝物は?
「宝物…なんでしょう…難しいですね、うーーーーん……….あぁ、難しいです笑(困)」

・家族と聞いて思い浮かぶことは?
「家族と聞いて思い浮かぶもの…んーま一番はやっぱり信頼できる人たちじゃないですかね。」

・えー最後です、これまでの人生でした一番悪い事は?
「一番悪い事…なんだろ..難しいな…一番悪い事…
…悪い事?笑(困)….してないと信じたいです笑」

・ありがとうございます
「はい。」

・悪い事難しいですか?
「悪い事は難しいですね、最近怒られ..ま、怒られた…ま罪悪感とは違うんですもんね?人から怒られたって事ですもんね?」

・いやまあ自分が悪い事と思うことでも全然
「あーそうなってくるとやっぱ甘いもの食べた時とか脂っこいもの食べた時とか、はい、ですかね、ま、特にオフ期間は。」

・正直でも[悪い事]でそんなことしか出てこない人って普通の25歳ではいないと思いますけどね
「笑、え逆に何がありますか?悪いことですか?」

・例えば誰かを傷つけちゃったとかないですか?
「あーーー!どうですかね、までも、僕通訳の一平さんといつもいるんですけど、ま一緒にトレーニングしてたりとかするので、いっつもまあきつい事言いますけどね。[そんなの太るよ]とか、はい、ま[太ってる]とか、ふっはは笑 本人が傷付いてるかどうかわからないですけど、そういうのは言いますけどね(頷)」

以上なのですが恋愛についてのお話とかもあったのですが、今現在は見つけることができず途中までになります。(ご存じの方は是非とも教えていただけると嬉しいです)

上記以外の野球についての話な度は記事でまとめられています👇


「僕自身、二刀流をやれるとは思ってなかったです。自分のスキルを伸ばしたい、現役中に1個でもやれることを増やしたいと思ってプレーしてきて、その延長線上にあったのが二刀流という結果かなと。その意味で、投手と野手の二つやる、っていうのは本当に願ってもないチャンスだったかな、とは思います」

「膝の状態はもうかなり100に近い。肘も順調にリハビリが進んでいます」

「来シーズンは、メジャーリーグで二刀流選手のベンチ枠もできるので、チームに多少アドバンテージが生まれるでしょうし、野球全体の幅が広がるんじゃないかなと思っています。僕は今、DH(指名打者)と先発投手っていう枠でやっていますけど、例えば外野手でプレーしながら最後にクローザーとして出ていくとか、いろんな組み合わせ、多様性が出てくるでしょうね」

「マドン監督は、既成概念に縛られない生き様も魅力の監督なので、どう起用されるかわかりませんが(笑)、『行け』と言われた時に外野でもしっかり、他の選手以上のプレーができる準備はしておきたいですね。メジャーリーグで外野を守ったら、どういう景色が見えるのかな、という楽しみもあります」

「僕は、良くも悪くも二刀流の『サンプル』なんです。僕が成功することによって多様性が生まれたり、次に二刀流をやりたいと思った人がスムーズに入れる道がつくれたりすると思っています。逆にここで僕がつまずいてしまうと、その道が少し狭くなってしまうのかな、っていうこともありますね」

「外野手兼クローザーという可能性の話をしましたが、自分じゃなくてもそういう選手がいてもいいかなとも思っています。そういう選手を使いたいっていう監督がいれば、そういうふうな選手が生まれる可能性もありますからね。本当にそこに型はないと思ってます。いろんなやり方があるでしょう」

「通しで繰り返し読むこともあれば、大事だと思ったところを改めて読むこともあります。稲盛和夫さんの『生き方』とか、日本ハムのルーキー時代の研修で栗山監督から渡された渋沢栄一さんの『論語と算盤』とか。電子書籍では読まないです。活字が頭に入ってこないので」

「何十回と読みました。新装版も買ってあります。好きなキャラクターは仙道彰。僕とは全然違うタイプなところがいいんです。すごく好きですね」
「そんなことはないです。全く違う。そういう意味だと、神宗一郎じゃないですかね。練習の鬼の。すごく共感します」

「反復練習は本当に大事。練習って面白いんですよ。練習を通じて自分の長所や能力を『発見』することもそう。そういう『気づき』を得る瞬間があるのが練習の面白さ、醍醐味ですね」

「新人王は取りましたけど、『これをやれた!』っていうのがまだあまりない。そういうのを一つでも増やしたいんですが、やっぱり一番大きい目標は、ワールドシリーズで優勝することですね。野球人生の目標としては半分もいってないと思ってますし、その気持ちで毎日頑張りたいですね」

「座右の銘とかは特にないんですけど、野球にしても何にしてもバランスというのはいつも考えています。野球も人生も、一人では何もできない。調和ってすごく大事なことだと思います」


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