シローさん 散髪屋に行く

はじめまして。シローさんです。気がつけば定年を過ぎてもう8年。
髪の毛もすっかり少なくなってしまいました。
先月のことですが、散髪屋に入って座ったものの私と理髪師の間に
言葉ではうまく言いあらわせない「沈黙の間合い」が生まれました。
「どうします?」「どうしますっといわれても」
双方とも次の言葉がでてこない、気まずい雰囲気。
(あっちゃ、勢いで入ったけど、そもそも髪の毛あれへんやん)
(うわ、このおっさん、難易度高いのか低いのか。まあなんとかしなきゃ)
「ちょい小ぎれいにしてください」
「はい。わかりました」
とまあ、なんとか止まった時間が動き出しました。
シローさんは翌日、なんと40年ぶりに学生時代の友人たちと出会うことになっていて少し浮足立っていたのです。


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