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自分の漫画を教訓に

刺繍をしていて綺麗に縫えた時、あるセリフを思い出す。


「美しい。」
なんて綺麗に縫えたのだろう。 
素晴らしい。

以下、高校生の時に書いた漫画

いもむしは池を見つけた。
ナルキッソスの呪いがかかった池。
(ナルキッソスとはギリシア神話に出てくる美少年。
ナルシストの語源だったはず……。)
呪いがかかっている、さらに凍って鏡のようになった池を覗き込んでしまったせいで
いもむしは自分がなんて美しいのだ、と見入ってしまう。

春になり蝶になった。
美しくなったと同時に池の氷は溶け、
揺れ動く水面に蝶は激怒した。
自分しか見えていなかった蝶は狙われてしまった。

 

私自身もこうなる時がある。
刺繍も縫え、noteもかけていることが素晴らしい。
急な成長に感動してしまう。


しかし、私はまわりの人よりも体力がない。
頑張りすぎて失敗し、一気に底まで転落することを何度も経験してしまっている。

いったん落ち着く。
周りを見る。

自分の漫画が教訓になるなんてな。
あの時の私はただ皮肉めいた漫画が描きたかっただけな気がするけれど…


そんなことを思い出しながら、
窓の外の青空をただぼんやりと見つめた。

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