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子ども同士の伝えあう時間

自由保育と聞くとどう感じますか?
自由という言葉で勘違いされてしまうのは、
放任?放置?自由って自己コントロール出来なくなるんじゃない?      好きなことばかりで嫌なことに向かう経験が少なくなって偏ってしまう?
などなど。。

きっと色んな定義があり、
これ絶対!と決めつけることはできない広い領域のお話。
私が学び、新卒で就職した幼稚園は、
「子ども達がのびのび遊びを通して主体的に活動できる環境づくり」を掲げてました。                                 環境という中には、人(先生、保護者、地域の方達など)が含まれます。
さりげなーく
主張をあまりしない
しょぼしょぼしたお花のように聞いてないよーで、さりげなーく聞いてまーすの姿勢。ある日、年長男児8名が
サッカーで円陣組んでました。
真ん中で1人のH君が「ボールが来たら、いいか?全部俺にパスしろよ!」
ちょっと強引。
皆んな、それを聞いて、何を感じてる?
誰か、疑問に感じてる?

すると、1人、普段は譲ることの多いY君が口を開いた!!          「全部ボールをさ、パスしちゃったらさー、俺たちは、皆んなマラソンじゃん??」
周りのみんなが、真っ直ぐな眼差しで、
S君「うんうん。」
T君「そーだよ!」
J君「マラソンなんてつまんない」                     I君「マラソンは、サッカーじゃない」
E君「それじゃ、ラグビーだよ」
K君「ラグビー??」
T君「ラグビーって、マラソンのこと?」
E君「違うよ」
O君「うちのお父さん、会社でやってた」
いいねー!

話がサッカー→マラソン→ラグビーへと動く。子ども達の会話のふくらみや話題が変わっていく、脱線ね。
これ大好き!
さて、どうやって、元に戻すか?
これをさりげなーく泥だんご作りながら耳を傾けると。。          最初に強めに言ってたH君が。。
H君「分かった。俺にパスしなくていいから。」
Y君「でも、パスしなかったら、ゴールして点数入んないじゃん?」
↑ここが、ポイント✌️                          ゴールして点数入れてるH君のことを分かってるY君。            憧れもあるし、一緒に大きくなっだからこそのちょっぴりライバル的な存在。
H君には、抜けて欲しくないし、サッカーを一緒にやりたい。
「みんなでやろうぜ。」「みんなでやりたいよな」
「みんな好きなようにパスしてさ」
「そうしよう。」
「決まり。」
「よし、やるぞー」
思いを伝えあう大切な時間を経て、サッカー開始!!
っと思ったら。。。
あらま。

おチビちゃんの年少さんが(3歳)
仔犬のようにボールに戯れています。
水たまりにシュートを決めて(笑)
「まじぃ〜?!」
下の弟妹がいる子達が、
まるで通訳の人みたいに大活躍!!

円満にボールを返してもらい
サッカーが始まりました。
このような話し合いや伝えあう時間の後は、
思いっきり時間をかけて遊びたいよね。
他の子達の遊びの状況を見て、                      いつもよりお弁当の時間を30分ほど後にもってきて、ゆっくり遊びました。
主体的に活動できる環境づくり。
時間割があって、ないような感じ。
子ども達が満たされる時間。                       その日は、ブルーシートを園庭に敷いて、お弁当を美味しくいただきました。
心を動かして、
大きくなぁれ。
あれ?変だぞ?っと
感じたら、伝える。                           脱線しながらも、着地点を自分達で見つける。すごいね、子ども達の力。

彼らのあの時間をさりげなーく共有しながら、               お弁当の時に、「みんなで何、話をしてたの?先生も仲間に入りたかったなー」と小さく演技をして、彼らからの言葉、説明、アウトプット。
子ども同士の伝えあう時間。
素敵だなぁ。

今はもうみんな32歳かな。


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