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2023/8/31

昨日秩父影森にある影森養蚕所を訪問しました。5代目養蚕農家の久米さんは同世代。日本の蚕農家という文化を守る数少ない人です。はるか昔、この辺りでは多いときで100軒の養蚕農家がいましたが今は1軒のみとのこと。今、蚕農家は日本全国で約160件ぐらいあるみたいですが、ほとんどが高齢者で30代の久米さんは蚕業界だけでなく、日本の蚕農家文化を継承する本当に貴重な人間です。

今回久米さんをら訪問した理由は、今に詰めているWITH RIVERのアドベンチャーツーリズムの事業でこの蚕農業の体験を軸にしたオリジナルツアーを作りたいと考えています。蚕農業は基本的に桑の木がある時期、5〜10月にしか体験できません。リバークリーンや沢登り、そういったアウトドア体験と文化学習をセットにした一日ツアーです。

ここで伝えたいのは、久米さんという人の魅力です。先日移住者が集まる会があり、たまたまお会いしたのですが、蚕農業だけでなく秩父銘仙の未来など、この産業や業界を守りたいという純粋な想いが溢れていました。ぼくもこの土地に来て、ここにしか無いモノに対する魅力に惹かれています。今後着物文化はなくなり、歴史として銘仙などのモノは残っていきます。もちろん魅力的ですが、銘仙に対してぼくができることは何もないと思ってます。

その銘仙の糸をつくる人たちの生活、受け継がれてきた施設や道具、絶滅危惧種産業に関わる人たちの覚悟をツアーの中で多くの人に伝えれたらと思います。

久米さんのところは、明治から続く長い歴史を持った養蚕所です。蔵や蚕を管理する建物は、明治大正昭和とこれまでの時代の変化を建築から感じる事ができます。稚蚕(ちさん)飼育室もあり、0からの作業を一緒にしてる事業者は他にはなく、本当に貴重な場所であり人物です。

蚕さんは大きくなると、女子は絶対苦手みたいなビジュアルしてますが、この文化は魅力的です。ぼくの力でどこまで魅力的に伝えれるかわかりませんが、これから久米さんと色々と煮詰めていきます。

WITH RIVERではリバーサイドを軸に発展した文化や伝統などをまとめて、歴史や風土を紹介していきたいと思ってます。荒川のこの辺りには、こんな祭りや文化や伝統がある。どーなるかわかりませんが、まず一つ試しにツアーを作ってみたいと思ってます。

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