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赤ちゃんの視力はどれくらい?

お母さん方からよくある質問です!
『赤ちゃんはどれくらい見えてるんですか?』

今回は赤ちゃんの見えている世界について紹介したいと思います。

●新生児期〜生後 1 カ月

新生児の視力は0.01〜0.02ほどといわれています。そのため、主に顔や物体の輪郭に注意がいきます。また光の感じ方は成人の 50 分の 1 ほどと言われているので、私たち大人よりは暗い世界を見ているんですね。 両眼の筋肉の発達がまだ未熟なので、焦点を定めることができません。色に関しては、白よりは赤・緑・黄色をむそうですが、青は識別できないようです。動きのない物よりは動いている物を長く見ています。

●生後 3 カ月ごろ

視力は0.04〜0.08程度です。 引き続き、顔や物の輪郭に目が行きますが、物の中央(顔であれば目や口)にも線を向けるようになります。 光の認識は徐々に上がり、成人の 10 分の 1 ほどで少し明るい世界になりました。

色に関しては、 赤や黄色を好みます。認知能力に関していうと、例えば見えていた物が何かの陰に隠れてしまっても、物は同じ場所にあり続けるということを理解しているようです。

隠れている間に勝手に他の物に変わってしまうこともない、と分かっているようです。

ままが見えなくなっても、そこにいる、ということは赤ちゃんもちゃんとわかってるんですね。

●生後5〜6カ月ごろ

視力は 0.1 程度です。 両眼視を使わずとも、 片目であっても物の見え方から奥行きを知覚できるようです。

〈表情はいつからわかる?〉

表情が分かるのは生後5カ月以上だと考えられています。

それより前は、表情を区別する能力はあっても「分かる」まではいかないようです。 つまり、生後 3 〜 4 カ月では、喜び・驚き・怒り・ 悲しみ・恐れ・無表情など、表情の「違い」は 分かりますが、それぞれの表情がどういう意味なのかを理解できていないようです。


生まれたばかりの赤ちゃんを、抱っこしてこちらがいろんな表情をすると、赤ちゃんもこっちをじっとみていますよね。

抱っこした時の赤ちゃんの顔との距離20-30センチでは、赤ちゃんは顔の輪郭や動きがぼやっと見えているということです。

そこに表情の動きが加わると、赤ちゃんも実は興味津々で見てしまうということですね。

もちろん見えているものだけでなく、あったかさや雰囲気、声なども赤ちゃんは認識しています。

お母さんや家族に抱っこされていると気持ちがいい、安全だ、という基本的な信頼感はこうして積み重なっていくのだと思います。

ちょっとイライラした時、疲れた時、深呼吸して気持ちを吐き出してから、抱っこしてあげたいですね。

参考:ネオネイタルケア2017 vol.30.no1 松田佳尚


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