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函館スプリントS 時々 エプソムC

はじめに 函館スプリントS Ver.

最近、Youtubeとかにも進出しようかなぁと思って色々な競馬Youtuberの番組を結構、観ているんですね。

ひねくれた性格の持ち主なので、予想の参考には全くしてなくて登録者数や視聴数が多く影響力がありそうな人達が推奨している馬と被ってしまうと酷い時には変えるまである程なんです。

要は番組の作り方等を参考にする為だけに観ているだけですが。

そんな中、多かった意見が

〝3歳馬 斤量問題圧倒的有利説〟


特にメチャクチャ長い解説をされてる学校Youtuber様が力説されていて。

色々な考えや予想スタイルがあるのは良い事ですが、〝withkeibaとしては〟3歳馬 斤量問題圧倒的有利説は短距離にはほぼ当て嵌らないと考えていまして。

昨年が桜花賞3着の実績を引っ提げて優勝したナムラクレアの斤量50Kgは反則級で、これを以って3歳牝馬が有利は暴論かと。


因みに、

2023年現在までの〝3歳以上〟1400m以下のレースの3歳馬の成績
(芝・ダート問わず)

5-5-2-4-3-25/44
複勝率27.3%
単勝回収率40%
複勝回収率45%

と、買う必要がないレベルの回収期待値。

特に牝馬の芝は1倍台の馬が馬券外に飛んでいて1-0-0-9/10の成績(3番人気以内が5頭馬券外)

何が影響しているのか、確信を持って言えませんが間違いなく今年から始まった斤量改正によるモノだと思います。

これによって古馬との斤量差が1Kg縮まった事により、夏競馬に於ける短距離戦の3歳馬有利説は今後、薄まっていくと思います。

だらだらと語り過ぎましたが、それらの考えを函館スプリントに置き換えてみても。


噂の対象になるのが、

⑧リバーラ
⑫ムーンプローブ
⑬プトンドール

これらの52Kgで出走する3歳牝馬。

学校Youtuber様は3頭共、本来であれば51Kgだが重賞で賞金加算してるから1Kg増えて52Kgになってると力説されてましたが、正しくは、

今年の6月から3歳馬が参戦する古馬混合OPクラスのレースは、斤量差4Kgから3Kgに変更になった

という事です。


なので、函館スプリントの3歳馬は実質2Kg増。

それでも1番人気の①トウシンマカオとは斤量6Kg差があるよという事実をどう捉えるかが最大の焦点になってくると思います。

感情を入れた個人的な意見としては、この斤量差を最大限 活かすタイプは、⑧リバーラと⑫ムーンプローブだと思います。


⑬ブトンドールは、この斤量差はパフォーマンスアップに繋がらないタイプと踏んでいます。

函館芝1200mで2勝してますし、重賞勝ってる馬に対して言う事でもないですが。。。

今年の函館2歳Sは異様にレベルが低い重賞だったと思ってますし。

ローテ別傾向

★前走 3角7番手追走の距離短縮馬

4-3-3-2-1-16/29
勝率13.8% 単勝回収率114%
連対率24.1%
複勝率34.5% 複勝回収率161%

【該当馬】
③サトノアイ
前走
京都牝馬S(阪神芝1400m:G3)
18着 3角3番手


⑬プトンドール
前走
桜花賞(阪神芝1600m:G1)
9着 3角6番手


⑧リバーラ
前走
フィリーズレビュー(阪神芝1400m:G2)
12着 3角2番手

★芝1400m重賞 連対実績を持つ馬

4-3-1-2-0-17/27
勝率14.8% 単勝回収率295%
連対率25.9%
複勝率29.6% 複勝回収率171%

【該当馬】
⑥ウォーターナビレラ
9走前
ファンタジーS(阪神芝1400m:G3)
1着


①トウシンマカオ
10走前
京王杯2歳S(東京芝1400m:G2)
2着


⑬ブトンドール
4走前
ファンタジーS(阪神芝1400m:G3)
2着


⑫ムーンプローブ
2走前
フィリーズレビュー(阪神芝1400m:G2)
2着


⑧リバーラ
3走前
ファンタジーS(阪神芝1400m:G3)
1着

人気馬が該当してますね・・

まず、欧州馬場に一番近いとされている函館の洋芝とコース形態

一線級の快速馬が揃うレースなら尚更、スピード一辺倒で押し切れる単純なモノでもなく。

LC誤差値としても函館芝1200m戦は、芝1400m戦に近い数値を示していますし、実際に当重賞のみならず《前走芝1400m組》という簡単な条件でも秀逸な期待値が得られます。


調教傾向

★調教ランク判定【Z/T】該当馬

①トウシンマカオ

③サトノアイ

⑪ジャスパークローネ

⑬プトンドール

血統傾向

★サンデーサイレンス系とニジンスキー系の血を併せ持つ馬

3-3-4-1-2-21/34
勝率8.8% 単勝回収率267%
連対率17.6%
複勝率29.4% 複勝回収率188%

【該当馬】
⑥ウォーターナビレラ
父シルバーステート
(欧州型ディープインパクト系)

父の母母父Niniski
(欧州型ニジンスキー系)


④カイザーメランジェ
母父サクラプレジデント
(欧州ニジンスキー型サンデーサイレンス系)


③サトノアイ
父ハーツクライ
(中長距離型サンデーサイレンス系)

母の父母母父Caerleon
(欧州型ニジンスキー系)


⑦ジュビリーヘッド
母父ディープインパクト
(中長距離型サンデーサイレンス系)

母の母父Sevres Rose
(欧州型ニジンスキー系)



⑩テイエムトッキュウ
母の母父サンデーサイレンス

母の母母父イルドブルボン
(欧州型ニジンスキー系)



①トウシンマカオ
母父スペシャルウィーク
(欧州ニジンスキー型サンデーサイレンス系)

母方にニジンスキー 4+5



⑬ブトンドール
母父スウィフトカレント
(中距離型サンデーサイレンス系)

母の母父ジェネラス
(欧州型ニジンスキー系)

雑談的見解

①トウシンマカオ

母ユキノマーメードがクズ馬を出さない優秀な肌馬で、芝のOP勝ち実績のある半兄ベステンダンクがいて、中距離適性が高めの牝系出身。

という事でビッグアーサー産駒(父系押し売り種牡馬)ながら、新馬戦を新潟芝1600mで勝ち上がり、NHKマイルCを0.8秒差の8着と健闘していて。

芝1200mに絞ってからは、前走の不良馬場G1で崩れたのみで安定して走ってます。

特に2走前のシルクロードSは、圧倒的不利な大外枠に加え、58.5Kgの酷量を背負いながらの4着の結果を考えると、3歳牝馬との斤量差6Kg・58Kgがそこまで大きな不安材料にはならないと思ってます。

芝1200m戦では絶えず大外枠が続いた中で今回は最内枠。

極端な枠をあてがわれる馬なのも面白いですが、同時にこの枠に不安を感じるのも事実で。

この枠からでは、意識しないと好位は確保出来ないでしょうし、いつも通りの入り方をすると自然に最後方グループになってしまうちょっと嫌な枠ですね。

ただ、前走の精神的ショックからくる反動も感じさせない様な優秀な調教でしたし、逆に開幕週の絶好な内目の進路を確保してプラスに転じて欲しいなぁと思います。

1.4秒差を追い掛けて、0.9秒先着する函館芝61.1秒は圧巻の一言です。

1週前の南Wも64.9秒と秀逸で、調教駆けするタイプだからでは片付けられない調教でした。


⑥ウォーターナビレラ

難しいですよね、この馬。

牝系を見ると、B級スプリンターを輩出しそうな印象なので芝1200mが全く合わないという訳でもないと思います。

2週後くらいの大沼S(函館ダ1700m)とか出走したら、ひょっとしたら?感も感じる配合馬にも映りますし・・。

ただ、芝1200mがバチンと嵌りそうな思いが未だに強く感じていて。

前走は、不良馬場のG1スプリント戦だったので、これを以って芝1200mは合いませんとは判断出来ませんし、調教の内容も良くなってきているので、何か起きそうな予感はしています。


⑧リバーラ

キンシャサノキセキ × Stormy Atlantic × Rahyと函館芝1200mにフィットする秀逸な前進気勢とスピード力を感じる配合馬だと思います。

昨日、Twitterサークル限定で函館芝1200m戦で有利材料になるとつぶやいた短縮先行馬とStorm Cat系の2つに該当している点も良いですね。

実際、昨日のメインでも10番人気2着のクラリティスケールが母父Storm Cat系の距離短縮先行馬でした。

この52Kgが更なる粘着質高めの先行力に繋がってくると思っています。


⑬プトンドール

この馬に取っては、もっと雨が降って欲しかったですね。

斤量が52Kgになっても時計を詰められる後押しになるとはどうしても思えないんです。

個人的に血統表から感じるのが、完成度が早い早熟指向で完成しており、後は育成等で長くダラダラとその能力を保たせるのが仕事になってくるタイプだと思っています。

ですので、ここから大きな変化を感じる様な成長力はないと思いますし、もう少し早くスプリント仕様に切り替えるべきだったと思います。

そういった意味で多感な伸び盛り終焉時に桜花賞は余分だったと思いますし、今回の短縮は一見、ベストな距離に戻った様に感じますが、私は前走の流れを経験したが故に今回は戸惑うんじゃないかと思ってます。

マイナスな見解してないのに何故 指数6位?ってなると思いますが調教が秀逸だったのと、注目したローテ別傾向に複数該当したのを受けて機械的に評価したという事です。

あっさり勝ちそうですがw


エプソムC


ローテ別傾向

★前走 重賞戦で3角7番手以内で追走した馬

4-2-4-3-1-17/31
勝率12.9% 単勝回収率139%
連対率19.4%
複勝率32.3% 複勝回収率204%

【該当馬】
③インダストリア
前走
ダービー卿CT(中山芝1600m:G3)
1着 3角6番手


⑨ガロアクリーク
前走
エプソムC(東京芝1800m:G3)
2着 3角7番手


⑥ショウナンマグマ
前走
新潟大賞典(芝2000m:G3)
13着 3角2番手


⑯ラストドラフト
前走
目黒記念(東京芝2500m:G2)
17着 3角6番手


⑭レクセランス
前走
ダイヤモンドS(東京芝3400m:G3)
5着 3角5番手

★キャリア10戦以内

6-2-1-2-1-11/23
勝率26.1% 単勝回収率148%
連対率34.8%
複勝率39.1% 複勝回収率100%

【該当馬】
③インダストリア
キャリア9戦


⑰ルージュエヴァイユ
キャリア8戦

4歳馬が異常に強いレース。

6-5-4-4-3-14/36
勝率16.7% 単勝回収率94%
連対率30.6%
複勝率41.7% 複勝回収率189%

4歳馬×エプソムC成績

8年連続で馬券内継続中とか、4頭中3頭が馬券内とか最低18番人気で3着とか、とにかく4歳馬の勢いが凄まじく、10年で区切ってますが、2013年以前でも変わらず活躍しています。

4歳馬が強い→キャリアが少なく競走人生においての能力の目減りが少ないという連想から調べてみたデータです。


調教傾向

★調教ランク判定【S/B】該当馬 

0-5-3-7/15
連対率33.3%
複勝率53.3% 複勝回収率110%

【該当馬】
⑫エアファンディタ

★調教ランク判定【M/W】該当馬 
※3歳以上 3勝クラス以上条件(2016年~)

5-3-6-3-1-21/39
勝率12.8% 単勝回収率92%
連対率20.5%
複勝率35.9% 複勝回収率123%

【該当馬】
⑰ルージュエヴァイユ

⑫エアファンディタ

奇しくも2つの調教パターンに該当した⑫エアファンディタ

エアファンディタ・・・・・・、エアファンディタ・・・・・


これで高速馬場だったなら大勝負案件だったのに・・・・。



血統傾向

正直、傾向がそこまで出ないレースでもあるエプソムC


細かい所で言えばありますが、それを意識しても多分、精度は上がらないと思ってます。


それを踏まえて。

過去10年で区切るとディープインパクトの出走比率が約21%も占めていながら複勝率26.5% 複勝回収率60%と収支効率は良くない結果。


ただ、完全に無視する訳にもいかず。

今年のディープ産駒は3頭。


ふわっとした感じで話せば、母系がダート主張の匂いがするディープ産駒が良さそうなので、⑧フィアスプライドかなぁとも思ったりはしますが、一番は⑩ヤマニンサンパだと思ってます。

過去5年、良馬場で開催されたのが21年の1回のみという事を踏まえると単純に血統データを検証して推奨するのもちょっとズレるかなぁと思っています。


そんな事も踏まえつつも、今年の出走メンバーの中で一番エプソムCに適しているのかぁと考えているのが


⑰ルージュエヴァイユ

父のジャスタウェイが当レース2着を含む、東京芝1800m重賞2着3回の珍しい実績を持っていて。

加えて母方にDanehillの4+4という強烈なインブリードが本馬の鋭い瞬発力の動力源となっていますし、更に母系のLomitas×Danehillの構成は、7番人気2着に走ったサラキア(父ディープインパクト)がいて。

ルージュエヴァイユ自体も東京芝1800mで勝ってますし、芝1800m通算3勝を挙げている実績馬。

脚質的にどうしても展開面に左右されますが、ここで勝ち負けしても不思議ではない馬だと思います。

道悪馬場が少し不安ですね、脚質的に。

若い頃は〝内突っ込み系〟でしたが、経験と年齢を重ねる毎に〝状況次第系〟にシフトチェンジしている印象の石川騎手なので、乗り替わりは不安ではないです。


雑談的見解

朝の発表時の東京芝クッション値は8.4。

降雨が続けば8.0辺りになってくると思いますが、その馬場に一番フィットするのが、②マテンロウスカイだと思います。

そうなってくると、最上位級評価をしている⑰ルージュエヴァイユと⑫エアファンディタに取っては苦しくなってくる馬場になるので、あまり馬券は買いたくないレースに変貌します。

8.2辺りで踏みとどまってくれれば良いのですが。


中山巧者と囁かれている③インダストリアに取っても悪くない馬場だと思ってます。


⑮ジャスティンカフェ、実績と素質を考えれば買うべき馬だと思いますが、相手なりに合わせて好走するんですが、〝勝てない〟タイプなんですね。

こういうタイプって、内めで包まれて闘志を高める追走の方が結果が出やすいと思っていて、その上で考えるとこの枠はあんまりよろしくないと考えています。

特に重賞戦なら。

弱さも感じませんが、私的には強さも全く感じない馬なので見解しようがない馬なんですよね・・・・・



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