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クイーンC

はじめに

ノーザンファーム生産馬が圧倒しているレースで、社台ファーム生産馬が苦渋を舐めているレース

世代限定重賞では、大雑把に言うと両雄並び立つ様な成績が多いのですが、当レースは冒頭で述べた様な性質。


今年の出走馬として、

・ノーザンファーム生産 出走登録馬 7頭
・社台ファーム生産 出走登録馬 3頭

個人的に、馬券という目線で見ればノーザンファーム生産馬というだけで、執拗以上に粗を探します。

だって人気するから。


自分で言うのも何ですが、この辺りの偏見を捨てれば的中率も15%程、上がるとは思っています。

ただ、馬券で勝つには長い目で見ると、人気馬を素直に買ってても勝てないだろうし、30連敗、40連敗して的中した際に今までの負債を取り戻し、プラスに転じれば、そっちの方を好む習性がある生き物ですw


話を戻して。


社台ファーム生産馬をどう見るか。

個人的には、まだまだ人気を集めにくい上に社台ファームお抱えの外厩施設、山元TCの坂路大幅回収によって、成績も上昇しているので、今後も積極的に狙っても良いと思います。

そこで鍛えられた社台ファーム生産馬が今年で4世代目?となり、昨年は社台ファーム生産馬のスターズオンアースが1着、ラリュエルが4着に頑張ってました。

とはいえ、これだけノーザンファームが幅を効かせているレースで、その馬達を無視する訳にはいかないので、掘り下げてみます。


因みに、何の縛りもないノーザンファーム生産馬の成績が

7-6-7-1-1-20/42
勝率16.7% 単勝回収率57%
連対率31%
複勝率47.6% 複勝回収率96%

これだけ基の期待値ベースが高い数字なら、どんなフィルターをかけても見映えのある数字にはなると思いますが、withkeibaが掛けたフィルターが下記の通りです。


★早期デビュー組のノーザンファーム生産馬
(6~9月デビュー)
6-3-4-0-0-10/23
勝率26.1% 単勝回収率89%
連対率39.1%
複勝率56.5% 複勝回収率89%

【該当馬】
⑬アスパルディーコ
2走前
新馬戦(新潟芝1600m) 8月27日
6着

⑮ウンブライル
3走前
新馬戦(東京芝1400m) 6月18日
1着

⑤ウヴァロヴァイト
3走前
新馬戦(札幌芝1800m) 7月24日
2着

⑦ドゥアイズ
4走前
新馬戦(札幌芝1800m) 7月24日
2着

③モリアーナ
3走前
新馬戦(東京芝1600m) 6月5日
1着


馬券内率が上昇して、回収率がやや下がるフィルターですが、ノーザンファーム生産馬というだけで紛れてしまう明らかに実力が不足している馬を省けるかなぁと思います。

一昔前と比べて、良血馬や素質馬の早期デビューが目立ち始めていて。

早期デビューで勝ち上がった馬の優位性は何と言っても描いている目標に向けたローテを組みやすいという点。

特に大手生産牧場の馬達に取ってはそれが顕著に表れていると思います。

早期デビュー組のノーザンファーム生産馬の中で、少し面白く、何故こうなっているのかは説明出来ませんが期待値が更に上がるデータが。


★早期デビュー組のノーザンファーム生産馬で新馬戦敗退→次走 未勝利戦勝利の馬

3-1-3-2/9
勝率33.3% 単勝回収率128%
連対率44.4%
複勝率77.8% 複勝回収率108%

【該当馬】
⑬アスパルディーコ
2走前
新馬戦(新潟芝1600m) 8月27日
6着
次走
未勝利戦(東京芝1800m)
1着


⑤ウヴァロヴァイト
3走前
新馬戦(札幌芝1800m) 7月24日
2着
次走
未勝利戦(東京芝1600m)
1着

アスパルディーコは面白いですよね。

2年前の当レースを勝ったアカイトリノムスメの半妹で、(ディープからブラックタイドに変わっただけ)

8月デビュー2着、次走で勝ち上がり、赤松賞を挟んだものの、当レースを制した馬

当レースには出走していませんが、母アパパネも母の母ソルティビットも、早期デビュー戦で負け、2戦目で勝利、その後、世代限定重賞やOP戦で好走というパターンを辿ってます。


★中4週(1/9)~中14週以内(10/29)のローテで体重増減無しの馬

4-1-2-5/12
勝率33.3% 単勝回収率99%
連対率41.7%
複勝率58.3% 複勝回収率88%

こちらのデータは、withkeibaとして馬体重を見れないので、予想の一助にはなりませんが会員様の1つの楽しみとして扱って頂ければ幸いです。

体重管理が難しく、体重増減差が大きくぶれる時期でもあると同時に、この時期の世代重賞戦の前走って好走したレースか、前走も重賞戦って馬が殆どで、前走と同じコンディションを保った馬が良い結果を残しています。

今回は、出走登録馬の中で2頭以外はこのローテ間隔に当て嵌まっているので、その中から増減無しの馬が何頭いるのかってのも注目ですね。


ローテ傾向

★東京芝1600m連対実績
6-2-7-2-4-16/37
勝率16.2% 単勝回収率76%
連対率21.6%
複勝率40.5% 複勝回収率146%

【該当馬】
⑤ウヴァロヴァイト
2走前
未勝利戦(東京芝1600m)
1着


⑯ミシシッピテソーロ
5走前
新馬戦(東京芝1600m)
1着


③モリアーナ
3走前
新馬戦(東京芝1600m)
1着


④リックスター
2走前
新馬戦(東京芝1600m)
1着

調教傾向

★1週前 ウッドコース 5ハロン 66秒台

5-1-1-3/10
勝率50% 単勝回収率204%
連対率60%
複勝率70% 複勝回収率101%

【該当馬】
⑤ウヴァロバイト
1週前 2/1 南W 5ハロン 66.1秒
3ハロン 37.2秒
3ハロンラップ 13.2-12.2-11.8


⑦ドゥアイズ
1週前 2/1 南W 5ハロン 66.9秒
3ハロン 37.4秒
3ハロンラップ 13.4-11.9-12.1


⑨ハーパー
1週前 2/1 栗東CW 5ハロン 66.6秒
3ハロン 37.3秒
3ハロンラップ 14.6-11.4-11.3


⑯ミシシッピテソーロ
1週前 2/1 南W 5ハロン 66.7秒
3ハロン 37.2秒
3ハロンラップ 13.7-11.9-11.6

血統傾向

クロフネを中心に、ヴァイスリージェント系の血を保持する馬の好走が目立ちます。


★ヴァイスリージェント系の血を保持する馬

4-3-1-1-1-12/22
勝率18.2% 単勝回収率62%
連対率31.8%
複勝率36.4% 複勝回収率71%

【該当馬】
⑬アスパルディーコ
母の母父Salt Lake
(米国型ヴァイスリージェント系)


⑪ミカッテヨンデイイ
母の母母父Vice Regent
(米国型ヴァイスリージェント系)


雑談的な見解

指数最上位評価は、良血と母・半姉が辿ってきたドラマ的なものも入れてみて
⑬アスパルディーコ

半姉アカイトリノムスメと比べて、父ブラックタイドに変わった事で、タフ馬場適性も底上げされていると思いますので、この道悪馬場で時計の掛かりやすい点はプラスと思っています。
上位人気馬に、末脚スピードを武器としたタイプが揃っているだけに。


指数2位の⑥イングランドアイズは、ここで賞金加算して理想的なローテを組めたら、NHKマイルCを勝つんじゃないかと個人的には強く思っている馬

名牝ヌーヴォレコルトの仔で、現3勝クラス馬ドンナセレーノの半妹。

父Kingmanと東京マイルがド嵌りする配合馬

Danzig 4×5クロスと母系にヌレイエフ直仔のスピニングワールドも保持していて、前進気勢との高さと鈍重な斬れ味が表現されている構成なので、道悪もこなすと思います。


注目した調教傾向に該当し、実績上位の⑦ドゥアイズ

パドックも馬の走りを見る目無しの自分が言うのも何ですが、大跳びと言いますか、走りがスキップしている様な走り方に感じているので、道悪苦戦するんじゃないかと思って割り引きました。

血統としてはこなせる構成なんですけどね。


舌を噛みそうな⑤ウヴァロヴァイトは、この重賞データブログで注目した材料に複数該当していますし、単に調教だけ見ても秀逸な内容なので。
中距離型の半兄ミトラもダート短距離3勝しつつ、芝の中距離重賞金鯱賞を制した馬で、道悪巧者。まぁ良いでしょうという感じです。

⑯ミシシッピテソーロは、前走のG1で能力抜けた勝ち馬をマークし過ぎた印象でしたが、それでも0.6秒差の7着は見限る材料にはならないかと。

⑭ブラウンウェーブは、毎回人気しないですね。
新馬戦から注目していた馬で15番人気で勝利。
前走は初めてペース的な展開面の有利性を味方に付けたとはいえ、一気の400m延長であわや馬券内の4着と、相当な前進気勢の高さを持っていると個人的な感想の内容でした。

上位人気馬がこの道悪馬場に苦戦するなら充分に馬券内好走も考えられますね。

③モリアーナ、何かこの条件で評価する気にはなれなかったです。

道悪馬場も苦にはしないと思いますし、前走の敗因も容易に見つける事も出来ますが、何か分かりませんが、何か評価したくないんですよねw

データを中心に予想を組み立てている人が、〝何か〟という感情を入れるのが一番ダメな事だとは分かっていますが、何か・・・w

理由を探すなら、強引ですが芝1600m戦でのダイワメジャー産駒のウッドコース調教ランク判定【D】は、あまり成績が芳しくないんです。

重箱の隅を突く材料ですが。。。。。。

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