自分で決めた

少し前に、「父に嘘をつかれた」とお話ししましたが、相変わらず嘘をつかれたままです。

弟Bの奥さんからも
「まわりの人は、全てお見通しなのに、何で黙っているんでしょうね〜」
と、不思議がられてしまいました。(義妹のお父様は、とてもよく出来た方です。なので、事ある毎に新しい父親像を見せてくれる舅に謎が深まるようです。)
義妹には、言いませんでしたが、おそらく
父も嘘をついた段階で本当の事がバレていると気がついているのです。嘘をつかれていると分かっていて、あえて何も言ってこない娘の出方を訝しげに伺っているのです。そもそも、本当の事を話してもその後が面倒くさいので、嘘をつくと言うより初めから話を受け流しているだけなのです。

どこまでも大人になりきれない70歳なのです。これが他人様なら「永遠の少年の心を持った大人なんですね」と、微笑ましく思うですが、私は娘ですからね。

そんな父ですが、長年私達の家族を悩ませていた問題(そう、もちろん父が起こした事)を自分で解決しました。(自分が蒔いた種なので、解決して当たり前なのですが、当たり前な事をした父を見直してしまっているのはなぜでしょう。)

ただ、父なりに問題を解決したものの、
その手荒な解決法がきっかけで、長年父と折り合いの悪いもう1人の弟Aと一悶着あるのではないかと、家族総出でハラハラしていました。
特に母は、その事を考えないようにする為に意味もなく外出しようとしたり、いつも以上に本を買い込んだりていました。

そんな中、母と私で一つだけ決めていたのが、
「父や弟Aから言って来るまで、こちらから話を振らないし、助け舟も出さない事」
でした。

これまで幾度となく、見かねて良かれと手や口を出してしまった母と私。その度に嫌な気持ちになって終わりました。
なので、ここはひとつ知らんぷりしようと腹を括りました。

そしたら、いろいろな意味で、全ての歯車がぴたっとはまったように丸く治ってしまいました。
「何だ、口にはしないけれど、父も弟Aもずっと考えてたんだ」と気がつきました。
先回りする良い妻、娘、姉をやめて良かったです。改めて「自分の事は自分で決める」の大切さを実感した次第です。

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