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本当の魅力的なまちづくり

こんにちは!!廣金亮太(ひろかねりょうた)です!

12月のテーマは、「地方創生をめぐる現状と課題について」になります。このテーマに関しては、近頃、地方都市が消滅するかもしれない、!といったニュースをよく耳にする機会があります。ですので、私たちにとってもかなり身近でありながらも、考えていく必要は十分に出てきているのではないでしょうか。

日本における現状と課題について考察しながら、地方創生の打開策を提案していきたいと思います!!!

目次
1、日本社会に蔓延る問題点
2、魅力のある地方創生
3、富士宮やきそば
4、経済効果
5、まとめ

日本社会に蔓延る問題点

地方創生を考える上で、地方においては少子高齢化、過疎化、若者の流出等の社会問題が起きています。しかし、驚きのデータもあります。

2040年までに、全国の896にも及ぶ市区町村が消滅する可能性がある 

というように言われている。少子化や人口流出に歯止めが効かなくなってしまい、存続はおろか消滅する末路を辿ってしまうとされている。この消滅の主な原因としては、20~39歳までの女性の人口が約5割以下に減少してしまうことが挙げられる。子どもを出産出来る女性がそもそもいなくなってしまうため、人口は減少の一途を辿るしかないのだろう。

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さらには、上記の割合を見てもらえれば分かるように、秋田、山形、岩手、青森を中心とする東北地方は、消滅可能性都市率が80%を超えているというのも見て取れる。視点を首都圏に移してみると、東京、神奈川は10%程度であると分かる。この点から見ても、地方と首都圏において二分化が進んでおり、地方の人々が首都圏に流れれば、首都圏は人口が集中していく構図が出来てしまっている。

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では、その人口流出で考えられる原因を見ていきたい。総務省の情報通信白書によれば、主な原因としては、「良質な雇用機会の不足」が80%を超えており一番に挙げられる。

「働く場所はあるけど、給料安いしな。東京なら良い職場ありそう!」

主に、賃金や安定性、やりがい等の点で若者は、質の良い労働環境を求め、地方を離れていくのだろう。他にも下記の点も挙げられる。

「社会インフラの不足」「娯楽施設の不足」「良質な教育環境の不足」 

魅力のある地方創生

現状と課題を考えてきたが、それを踏まえた上で、一体どんな地方創生が出来るのだろうか。私が考える地方創生は、地方の魅力を創出することがキーだと考える。上記に様々な問題点を挙げてきたが、そこの問題の大前提にはそもそも自分の生まれ育った地域に、魅力を感じられていないからではないだろうか。地方や生まれ育った場所に対して、強みや魅力をそれぞれ認識した上で、人々が定着し易い様に、雇用、生活環境を整えていく必要があるのではないだろうか。

では、一体魅力のある地方創生には何があるのだろうか。

魅力を創出するとなった時に、0から1を作る作業は、果てしない時間と労力が掛かってしまう。そこで重要な点は、今あるモノ・サービスを用いることだと考える。

昔からその土地で親しまれていた、料理やグルメ。
その土地ならではの強みを生かした、伝統工芸品。

こうした、地域に根ざしたモノ・サービスを作ることこそ、今一度、自分の地元に注目し、誇りを持っていけるのではないだろうか。こういった、各地域から生まれた商品、サービスの事を「地域ブランド」という。

「富士宮やきそば」

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こちらの富士宮やきそばは、静岡県富士宮市の地域ブランドとして、今では全国的に知名度のあるグルメとなっております。普通のやきそばとは違い、麺には固い麺を使用、具材は油を絞りきった肉カス、ふりかけにはイワシのだし粉を使用する、一風変わったやきそばになっている。この富士宮やきそばは、元々富士宮市で古くから市民に親しまれていた味であった。

地方創生のきっかけ

当時の富士宮市は、街の空洞化が進み、商店街も閑古鳥状態の日々が続いていたという。そこで、市民の参加するワークショップにおいて、「何とかして富士宮を盛り上げたい」とする話し合いがなされた。

そこで、渡辺さんという方が周りの地方とは、一風変わったやきそばに目を付け、そのやきそばを使ったまちづくりはどうか!と提案したことが富士宮やきそばが生まれたきっかけであった。

それ以降、積極的なマスコミを使ったPR活動やB-1グランプリでのゴールドグランプリ2年連続受賞などの快挙を遂げていく。

「富士宮やきそば」を用いて、「富士宮市を元気にしよう」とこういった活動を行っていたのは、富士宮市民で構成された「富士宮やきそば学会」といったNPO団体であった。

経済効果

富士宮やきそば学会を中心に、富士宮を盛り上げたい、色んな人に富士宮市に訪れて欲しいと、献身的な活動を続けた結果、平成13年から平成21年の9年間の経済波及効果は、約439億円にもなるという。

県外からの観光客であれば100万人が訪問し、その消費額は、162億円にもなっているだろう。それに伴い、関連素材消費量も増えるので、結果として、富士宮焼きそばに携わる人々の雇用の必要性も格段に上がっているだろう。

以前は、閑古鳥であった街に観光客が何万人も訪れ、今まで見過ごしていたかもしれない地元の魅力にドンドン気づいていく。外から来た客だけでなく、まちづくりを行う上で一番大事なのは、内側の人々がどう捉え、行動するのかではないだろうか。富士宮やきそばの事例からも、地方創生を考えた時にその土地の市民が自ら、動き出し地元を発信していくことこそ、まちづくりに繋がっていくだろう。

まとめ

今回は、地方創生というテーマで話してきたが、何もしなければ、今残っている多くの市区町村は消滅してしまうだろう。そこに生きた人々も歴史も文化もなくなってしまうことほど、悲しいことは無いと思う。

もしも、自分の生まれ育った故郷がなくなってしまったらどうだろうか。私は、悲しくてたまらない。

そのような中で、一人一人自分の生まれ育った故郷に対して、誇りや魅力を感じることが出来たらどうだろうか。そこに留まるだけでなく、今自分はこの街のために何が出来るのだろうか、何が残せるのだろうか、真剣に考え行動に変わっていくのではないか。

今、私達にできることは、来年の4月から働くことを通して、様々な地方における求職者様、企業様を繋ぎ、故郷に誇りを持てる人を作ることではないだろうか。

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