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【マネーの公理】【マックスギュンター】【リスクについて】【強欲について】【希望について】  船が沈みはじめたら、すぐに逃げ出せ。躊躇なく。即時。



  スイス人の金融に対する教訓、公理についてまとめている名作。 

  私の大好きなジェラルドMローブも登場人物として描かれている。



マネーの公理0

①リスクについて。心配は病気ではなく、健康の証である。心配なことがないなら、十分なリスクをとってはいないということだ。


伝説のウォール街のカリスマであるジェラルド・M・ローブの視点から見た。『慎重なシルヴィア』『大胆なメアリー』の物語からリスクについて学びたい。


副:いつも意味のある勝負に出ること。

副:分散投資の誘惑に負けないこと 

  ①いつも意味のある勝負に出ることに反する。

   少額をいかに大きく増加したところで、スタート時点の状態とほとんど変わらない。つまり依然として貧しいのだ。

  ②分散投資は、利益と損失が互いに相殺し合う状況を作る。

  全ては時間と労力の無駄だったことになる。何のための投資だったのだ。。

  ③分散投資することで、あなたは、空中にある数多くのボールを同時に何とか維持しようとしているジャグラーになっている。

   より多くの投機を行うとより多くの時間と勉強が必要となろう。

結論:【すべての卵は一つの籠に入れろ、そして籠を見守れ】1ダースもの籠を見守るより、一つか二つ、あるいは三つの籠を見守るほうがよっぽど簡単である。

お金をリスクにさらせと助言した。少しぐらい損することを恐れてはいけない。栄光あるチャンスに支払う代償は、心配という状態だ。人生の熱くてピリッとしたスパイスだ。一度慣れてしまえば、それを楽しめるだろう。


オードーリー3


第一章を読んで・・・お金をリスクにさらせということが何回も何回も出てきた。預金では失敗することもないが、増えないし成功することもない。この次元はクリアできているので、我が家はしっかりどっぷりリスクに身を置いているので、成功へ向けての第一歩は踏み出しているな。ふふふ。(やまえつ)


ジェラルド・M・ローブ





②強欲について。常に早すぎるほど早く利食え。


ラスベガスのカジノマネージャー、フェルドマンの視点から見た。強欲をよく理解した彼から見た客について。

常に少額をかけて、素早く降りる。強欲に支配されてはいけない。適当な利益を得たら、現金に換えて立ち去るのだ。


 また、アリスとハリーの夫婦の不動産の市場価値の変動に対する強欲について。売却するときが来た。が、投資元本の6倍以上になっていたため、強欲が支配しさらなる上昇を期待し保有し続けたのである。やがてピークが訪れ彼らは崖から転落した。


副:あらかじめどれだけの利益が欲しいのかを決めておけ。そして、それを手に入れたら投機から手を引くのだ。


 もしゴールに達したら、はじめに決めた手仕舞うべきポジションを、新しいポジションとみなすべき合理的理由がない限りは自分の約束を信じて手仕舞わなければならない。

 ゴールに達したら、ご褒美を設けることだ。馬鹿らしいと思える褒美にさえ終わりの感覚をもたらすということだ。

結論:常に早すぎるほど早く利食え。と公理は言っている。ブームがピークに達するのを待ってはいけない。勝利が続くと期待してはいけない。運を乱用してはいけない。勝利は続かないと考えなければならない。あらかじめ決めておいたゴールに達したら、手仕舞って立ち去るべきだ。全てがバラ色に見える場合でも、あなたが楽観的なときでも、まわりの誰もがブームあ続くと言っていても、このことだけは実行しなければならない。

利食ってしまったら、その後も勝ち目が続いたからといって自分自身を責めてはいけない。ほとんど確実にそう長くは続かないはずだ。

たとえ長く続いたとしても、早く手仕舞わなければ去ってしまったであろう利益を守ることができたと考えることで自分を慰めるのだ。



オードーリー


第二章を読んで・・・これはシクニカルトレードだな。長期で成長株をしっかり握りこんでいくピーターリンチ的な発想で入っている成長株投資や、優待や増配を期待して長期で固定保有する銘柄や、インデックス積立にもあてはまらない。シクニカルトレードの話だな。最近で言うと、海運がこれだな。海運は今年のテーマで大きく騰がってきているが、これをどこまで引っ張るかということだと思う。私は夏場に十分上がったと思い、利食いをしたが、まだまだ騰がっている。まぁもっと強欲になってもいいが十分な利益を確保したのでそこまで強欲になる必要はないかと思う。そこはメンタル管理も十分できている。海運で儲けたので、ご褒美に海の見える温泉で海鮮丼三昧して嫁さん孝行だな。(やまえつ)



③希望について。船が沈み始めたら祈るな。飛び込め。


 プロとアマの違いは、カードが自分に有利になるように祈るが、プロは、カードが自分に不利な場合に、どのように救うかを学ぶ。これがおそらくプロとアマの違いであり、プロがポーカーで生計をたてることができて、アマチュアがゲームをするたびにカモにされる理由が説明できる。

 多くの投資家がほかのどんな失敗よりも大きなコストをこうむるのは、沈没しつつある船から飛び降りることができなかったときだろう。

『下落しつつある投資対象につかまることは、世の中で最大の痛みだ』

スーザンガーナーはオフィス投資で学んだ。船が沈み始めたら飛び込めだ。

表現に注意して欲しい。沈み始めたら、なのだ。船が半分水に漬かる迄待ってはいけない。期待したり、祈ってはいけない。目を瞑ってはいけないし、その場で恐れおののいてもいけない。何が起こっているのか、まわりを見渡すのだ。状況を観察して、起こりつつある問題が、修正できるかどうか自問してみるのだ。状況が改善しつつあることを示す、信頼出来て実体のある証拠を見つけ出さなければならない。もしもそれが存在しないなら、手遅れになる前に、行動を起こすのだ。誰かがパニックになり始める前に、穏やかに、そして慎重に船から飛び降りて、自分自身を救うのである。


ジェラルドMローブの経験則では、保有株が最高値から10~15%下落したら、利益が出ていようが損しているかに関わらず売却すべきというもの。

フランクヘンリーはもう少し余裕をみて10~20%としていた。

ほとんどのプロの投機家は同様のルールを採用している。いずれの場合も重要なのは、大切なのは、早い段階で損切りすることだ。あなたは、小さな損失を出すことによって、自らを大きな損失から守ることができる。


5000ドルを相場に投じて投機資金が4000ドルに減少した時に、売るべきだ。1000ドル失う、これは痛い。典型的な3流の投機家は本能的にいつか1000ドル取り戻せると期待しながらじっと待つ。ここで1000ドルを取り戻す賢いやり方は、下落している投資対象から4000ドルを取り出し、より有望な対象へ投資することだ。

自分に対して間違っていたといわなければならない。大変な苦痛だ。典型的な負け犬はこの痛みを回避しようとして、結局、ぐるぐると悪い投資から抜け出せなくなる。

何年ものあいだ、おそらく下落した投資は当初の価格に戻る迄あるいはそれ以上に上昇するまで何年もかかるだろう。しかし、本当に正しかったのか?投資している何年もの間に、そのお金をほかの投資に回して稼ぐことができたはずだ。お金を2倍あるいはそれ以上に増やすことができたかもしれない。

副:小さな損失は人生の現実として甘んじて受けよ。大きな利益を待つ間には、何度かそういう経験をすると考えろ。

小さな損失を受けれいることは本当に素晴らしい防衛策になる。沈みつつある船に居残ってはいけない。とらわれてはいけない。

下落しつつある投資が改善するのを待つのなら、あなたは何度も失望し貧乏なままでいる運命にある。

小さな損失は、経費と考えるのだ。


結論:この公理では、問題が発生したらうろたえてはならないと指摘している。すぐに立ち去るように教えている。期待するな。祈るな。期待(続)


オードーリー 2



第三章を読んで・・・株価の日々の上げ下げでは私は狼狽えることはしたくない。10%20%の株価の上下は、市場環境では起こりうるものであると泰然と構えている。業績の方が大事だ。業績に悪い兆候があるとき、まだ株価が10%20%の反応を見せる前に、さっさっと船が沈む前に脱出したい。祈りは無用だ、とりあえずに逃げ出そう。氷山が、見えたら、ぶつかる前にボートに向かう。ぶつかって沈み始めたら、さっさっと逃げるだけだ。業績が悪化した企業の銘柄を祈って保有しつづけるようなことはしない。そういう風に自分なりにアレンジして市場と対峙している。基本、日々の株価でどうこうはしたくない、週足、月足が上昇トレンドで、業績が上昇トレンドなら何も10%20%くらいの調整で狼狽して逃げ出すことはないと考えるのが私の投資哲学である。増配銘柄の増配が終わったら警戒しよう。祈るな。逃げ出せ。成長企業の売上成長が減収になったら警戒しよう。祈るな。逃げ出せ。優待企業の優待が廃止改悪になったら警戒しよう。祈るな。逃げ出せ。保有企業の決算、情報、四季報コメントが悪化したら警戒しよう。祈るな。逃げ出せ。大事なのは、とても大切なのは、船が沈み始めたらすぐに逃げ出すことだ。船が沈み始めて半分も見ずに浸かってからでは遅すぎる。(やまえつ)


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