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7/21(日)現役競馬誌記者 今週の1鞍 小倉11R 中京記念(GⅢ)

割引あり

19日(金)、地方競馬全国協会から令和6年度第1回調教師・騎手免許試験の新規合格者が発表された。かねてから発表していた小牧太騎手の古巣復帰がかなうことになり、JRA騎手としては今週末がラストライドとなる。中京記念では△ワールドリバイバルに騎乗。関係者サイドの粋なはからいで約1年9か月ぶりのJRA重賞騎乗となる。そして騎手合格者の残り2人には、2020年の不祥事で一定期間の競馬関与を禁止された元笠松の筒井勇介氏、髙木健氏の名前がある。不祥事から今日までに何があったのか、どうして復帰できたのかは残念ながら詳らかにできないが、双方の所属先である田口輝彦調教師の並々ならぬサポートがあったと察していただければと思う。

田口輝彦調教師といえば、息子の貫太騎手がフランスでの武者修業を控えている。そのため国内では今週末で一旦見納めとなる。貫太騎手には騎乗技術はともかく、ぜひともフランス語、そして異文化コミュニケーションも学んでほしい。

筆者がおすすめしたい一冊は『世界ことわざ比較辞典』(岩波書店)。日本語での表現から、それに対応する世界のことわざを比較できる優れものだ。自らを井の中の蛙…おっと、フランスでは「Ne pas voir plus loin que le bout de son nez(自分の鼻先までしか見えない)」と思う気持ちは素晴らしいし、この経験が鬼に金棒…失礼、「Avoir toutes les cartes en main(切り札が全てそろう)」になるかもしれない。昔から可愛い子には旅をさせよ…しまった「Les voyages forment la jenusse(旅は若者を育てる)」といわれる。しかし好事魔多し…いや「Il y a loin de la coupe aux levres(杯から唇までの距離は遠い)」のでまずは無事に修業を終えられることを祈っている。


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