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小さなブルーオーシャンがカギを握る!

先週ナスダックに上場されたNuzee inc.をご存じでしょうか。
アメリカで日本人が作った会社です。
日本人がアメリカで作った会社がナスダックに上場するのは、今回がはじめてのようです。

Nuzeeはアメリカでドリップバックコーヒーをメインに展開している会社です。10年以上前アメリカにはドリップバックコーヒーが存在しなかったようです。年間1,000億杯のコーヒーを消費すると言われるコーヒー大国アメリカで、日本のドリップバックコーヒーをヒントに全米で家庭用、オフィス用のドリップコーヒーを販売しているのです。

Kcupが主流のアメリカで、ドリップコーヒーの美味しさ、メイドインジャパンの素晴らしさを広める事で、マーケットシェアを伸ばしてきたそうです。
では、その成功の要因は何でしょうか。

成功の要因は小さなブルーオーシャンをつくること

成功の要因は多々あると思いますが、私が今回ポイントとして紹介したいことは2点あります。
一つは、コーヒーを飲むシチュエーションごとに分けた商品販売です。
アメリカにドリップバックコーヒーが存在しなかっただけで、マーケットのシェアを一気に伸ばせたわけではないでしょう。
もちろんドリップバックの素晴らしさを知って買っていかれるお客様もいらっしゃるでしょうし、プラスティックより紙の方が環境に良いからと購入されるお客様もいらっしゃるでしょう。
Nuzee社のドリップバックコーヒーは日本では考えられない切り口で売られています。

「朝だから苦味の強いビターなものが飲みたい」
「お洒落なカフェで友達とお茶したくて、コーヒーの味そのものよりも、その時間・その雰囲気を楽しみたい」
「忙しくてあまり寝ていないけど、眠気覚ましに一発コーヒーを飲みたい!」
「休憩時間にリラックスしたくて、コーヒーを一杯飲もうかな」
「家事もある程度終わった昼下がりに、たまにはワイドショーじゃなくて、Jazzでも聴きながら、おいしいコーヒーを飲もう」

実は数年前ご縁があり都内のレストランで株主説明会に参加させて頂きました。その時に頂いたコーヒーのサンプルをみてビックリしたのを覚えてます。それはなんと「エナジーコーヒー!」
日本では考えられませんが、ローカライズしてシチュエーションごとの切り口で販売すると、コーヒー一つでも色々な可能性が出てきますよね。
シチュエーションに合わせたコーヒーを飲むという提案(商品)で小さなブルーオーシャンをつくったのでしょう。

もう一つ私が感じた小さなブルーオーシャン(成功の要因)は、株主の皆様との関係です。株主説明会に参加させて頂き、主催者である代表の東田さんのアットホームさと参加者の皆様への心配りにとても感銘を受けました。そして集まっている株主の方々と東田さんとの関係がとても特別なもののように感じました。事業を成功させる上での応援者といった感じでしょうか。目には簡単に見えるものではありませんが、その関係性こそがNuzeeが持つ小さなブルーオーシャンのように感じます。

最後に、Nuzee社のナスダックへの上場を心よりお祝い申し上げます。
これからの益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。

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