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新入社員はリモート研修だけで大丈夫?

今回新型コロナウィルスの影響により、本来予定していた新入社員研修を実施できなかった企業、または形を変えて実施をせざるを得なかった企業は多々あるでしょう。
現に私共のクライアント企業の多くは、今期春に実施する研修を延期やキャンセルにすることにしました。というのも、私たちの研修はいわゆる体験型の研修で、その性格上集合での実施が必要だったからです。。
代わりにオンラインで実施できる研修については、積極的にリモートで受けてもらうといった対応が増えていきました。
マナー研修や、実務に必要なスキル研修がオンラインで実施されてきた2か月間、例年の新入社員と比べてどのような違いがあるでしょうか。
6月に入り研修の実施を延期していた企業から依頼を受けて、体験型研修を実施しました。その中で私が見てきた違いをシェアいたします。

同期全員で顔を合わせて何かを実施する機会がない

これはとても多きな事で、本来であれば実施していたちょっとしたイベントも全てキャンセル、もしくはオンラインで実施することになりました。2か月たった今でもお互いの名前を知っている人もいれば知らない人もいる状況でした。
これは研修会場で実際に私が感じたことですが、まだ社会人の空気感(雰囲気や環境)に慣れておらず、学生気分が抜けていないのでは?と思う言動が見られました。まるで新入社員研修初日の様子でした。

緊張感が感じられない

オンラインでの研修を2か月間実施したこともあり、ある意味慣れが生じていました。そのため、社会人としての仕事の意識、緊張感といったものが感じられませんでした。それは、研修中のグループワークに如実にあらわれていて、活動の中で発される言葉に”頭の良さ”を感じる部分がありましたが、人の心を打つような言葉は少なく感じました。

知識が先行してスタンスが整っていない

2か月間の研修をオンラインで行った彼らにとって、例年と一番異なる部分は恐らく社会人として働く上でのスタンスではないでしょうか。
スキル要素の高い研修が先行していく中、オンラインという限られた環境の中で学ぶには、社会人として働く上で必要なスタンスを整える機会が例年と比べ圧倒的に少ないです。本来仕事のスタンスは、人と人との関係性や他者から学ぶことの多い要素でもありますし、会社として価値観や色が出てくる部分でしょう。これからアフターコロナでどのようにフィックスしていくべきかが、今後の企業の課題となるでしょう。

with コロナ

6月に入り我々の研修も少しずつ動き始めています。研修も様々な階層の研修がありますが、特に今年度入社した新入社員は今までとは違う環境で学びの機会を失っていると思います。今まで体験したことがないような出来事ですが、このような業界に身を置く一人として、この局面を一緒に乗り越えていけるよう工夫して、良いものはどんどんシェアしていきたいと思います。

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