2.電子カルテ以前

私がコンピュータと出会ったのは、1979年私が28歳の時、研究室の先輩の鞄持ちとして秋葉原で日立ベーシクマスターの買い物に付き合わされ、研究室に持ち帰ったそのマシンを先輩をさておきいじりまわしたのが最初。研修医2年目だった。BASICがどんなものなのか、機械語のバイナリーを雑誌を見ながら打ち込んでごく簡単がゲームが動くのを経験した。

その後、HPの検査機器に内蔵されていたコンピュータでメモリーがあれば簡単な統計処理が出来たので、本格的にコンピュータで臨床データから紫斑病性腎炎の予後を予測するシステムをデータベースから入力UI, 解析して結果を出すところまで、PC8001で動くUCSD Pascalの上で構築したのが、研究室にいる時の仕事だった。

その後も時代時代のコンピュータを購入し続け、医局時代を過ごすのだが、診療の実務に使えるまでには行かない、特に勤務医なので、病院のシステム全体に関わるわけにも行かないので待つしかなかった。後に一緒にプロジェクトを組むNoaの大橋先生は、開業なさっていたので、早くから独自の取り組みをなさっていた。

病院の中で使えるようになるのは、NeXTが日本語化されたタイミングだった。Postscriptプリンターで日本語の帳票が比較的簡単に作れ、処方箋をそれで作成して院内の紙ベースのシステムに突っ込む事が出来たのが、1992年の4月以降だった。

最近している事

macOS Catalinaが6月に発表されてから3ヶ月, Catalinaへの対応に追われている。VintageWine(現行のバージョン)はmacOSの二世代前まで対応して出荷するようにしているが、macOS 10.13 High Sierraからdeprecateされたものが山ほどあるので、その対応に追われている。ユーザがOSを最新版にアップデートしてくれないのがつらいところだ。OSをMojaveにアップデートしているユーザは25%だ。3/4のユーザは業務に使う電子カルテが動けばいい、Macの新しい機能を使いたいとは感じていないようだ。

Catalinaといえば

私は、大学時代にヨット部だった、その後も現在までヨットレースに参加しているのだけど、石原慎太郎の「星と舵」という小説で、トランスパックヨットレースが題材、その中でロサンゼルスからオハフ島に向かうレースの最初、カタリナ諸島を超えるまでは、上り(風上に向かって走る)だ。そんな行がみょうに記憶に残っていて、macOS Catalinaの発表の日にmapでカタリナ諸島を検索して確かめたものだった。私のヨット仲間の中には、トランスパックに出場したことがある連中も10人近くいるが、私は出られなかったなぁ。WineStyleがもっともっと売れていれば、行けたかもしれなかった。

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