1か月前の私と今の私、その変化を振り返る-POSIWILL CAREER体験談-


退職や転職のきっかけは人それぞれ違うだろうが、職場の雰囲気や人間関係、仕事内容に対する悩みが理由の人は少なくないと思う。私もその一人だ。
辞めることを決めて会社を実際に辞めたら、転職または進学して新しい環境で毎日を過ごすことになる。その新しい自分の居場所を決めるとき、今の自分や仕事に関わる悩み、転職先や進学先のこと、そこでの自分の姿、3年後や5年後といった長期的な自分について、とことん掘り下げて考えて具体的にイメージし、「私が進むべき次の路はこれだ」と自信を持って言える人はどれくらいいるのだろうと思う。
会社を辞めたらどうしようかと悩んでいた1か月前の私は、次の居場所をどこにするかということばかりに目が行き、自分のことや未来の自分について微塵も考えていなかった。また、自分はどこに行ってもうまくいかないのだと悲観的になることも多く、やりたいことに対してもお金がもったいない気持ちが先走り自己投資することができなかった。でも、POSIWILL CAREERを受講して随分変わった。
今、私は自分の強みや退職後の進路、私生活も含めた自分の将来像、達成したい目標を頭の中にはっきりと描けている。これからのプランが明確であるからか、あんなに悲観的だった未来に対しても「大丈夫。私ならできる、やるしかない」と前向きに捉えることができるようになり、ただひたすらそれに向かっていくことにわくわくしている。自分の描く夢のためにも自己投資を厭わなくなった。
このNOTEでは、POSIWIL CAREERを受けてどうしてこんなに自分が変わったのかまとめてみようと思う。

POSIWILL CAREERを受講する前の私
私は英語が大好きで現在の仕事はかっこよく言えば社内通訳兼翻訳者だ。大好きな英語を使った仕事ができ、英語ができるからという理由でそれなりのお給料をもらい、毎日定時上がりだ。こういえば、文句の言いようがない恵まれた環境であると思うし、残業がなくて仕事のオンオフがはっきりしていることは就職前の自分が望んでいたことでもあった。でも、自分の部署がやっている事業は一体誰の何のためのプロジェクトなのだろうと常に疑問に感じる日々で、言うまでもなく自分の仕事に目的ややりがいは見出せない。海外の取引先との会議は毎日あるわけではなく、また事業の進捗も悪く一旦保留かのように止まるため通訳する会議も翻訳する資料もないことがしばしば。こんな状況だと、出社して定時になるまで時間を持て余すことが多く必死に自分にできる雑用を探す半社内ニートと化す。会社の組織体制や社風、部署の雰囲気に相容れないことが多々あり、不満や嫌気がどんどん募っていった。だから、入社して1年半くらい経った頃、巷でよく聞く「3年働いて辞める」ということにして時間が過ぎるのを待つことにした。退職後は通訳翻訳学で有名なオーストラリアの大学院に留学しようと考えた。仕事で通訳や翻訳をやるようになって、その面白さに気づき本格的に勉強したい気持ちが強くなったからだ。仕事から帰って入学条件の英語力を獲得するために勉強に励んでいたころ、ふと留学費用が具体的にいくらかかるのか気になり始めた。ある程度貯金はあるし、海外の大学院は奨学金が充実しているからなんとかなると思っていたのだが確証がなかった。調べてみると、費用は想像以上に高く研究というよりコースワークの通訳翻訳学ではもらえる奨学金も少ないことがわかった。今の会社に居続けることに限界が来ており、置かれた場所で咲く努力ができないことも十分理解していた、もともと海外志向が強く、その上「君みたいな人は日本社会でやっていけない」と言われたことがある私にとって国内で転職することは積極的に考えられなかった。かといって、海外転職をするにしても、もし日本を出て海外にある会社に入社して仕事や会社が自分に合わなかったらどうしようと思うと、それがブレーキとなってやってみようと思えなかった。どうしようかと意気消沈していたとき、偶然、あるヨーロッパの会社が翻訳に関わる求人を出しているのを発見した。応募条件を満たしていたから「翻訳もできて、ヨーロッパに移住できる!これだ!」と意気込んで応募した。書類は通ったが面接で不合格。メールで結果を見たとき、ただただショックだった。行きたい学校にも行けない、やりたい仕事もできない、これからどうすればいいのかと落胆した。大分落ち込んだ後、何故私はこんなに落ち込んでいるのかと自分を分析した時、経済的に進学できないことや入社したい会社から内定がもらえなかったからというより、今の会社をさっさと辞めることができなくなったからだと気づいた。この気づきで、今までの私の進路開拓の最大目的が「今の会社を辞めること」「自分の環境を変えること」であると悟った。新たな気づきが連鎖して辿り着いたのは「そもそも私は何がしたいのだろう」「これから何を仕事にして生きていったら自分は毎日幸せと感じられるのだろう」という率直な疑問だった。

POSIWILL CAREERとの出会い
今後のことで悩んでいた私は一番信頼できる友人にまず相談した。相談すればするほど、彼から返ってくる「あきらめるな」などの言葉がきれいごとにしか聞こえなかった。自分をよく知る誰かに悩みを打ち明けたところで解決するどころか、前に進めない焦燥感が増すばかり。だったら、いっそのこと自分のことなんぞ何も知らない人に相談した方がいいと思った。インターネットでキャリアカウンセリングと検索すると、いろいろなキャリアコーチングサービスを利用した人のサイトがあり、そこでPOSIWILL CAREERの存在を知った。トレーナーの採用率が1%でトレーナーの質がすごくいいと書いてあり、取り急ぎ無料カウンセリングを申し込んだ。

POSIWILL CAREER受講の決め手
実は、POSIWILL CAREERの無料カウンセリングを受ける前に、違う会社の無料カウンセリングも受けていた。私のことを何も知らない、私について真っ白なキャンパスを持っている人に話を聞いてもらえ、悩みを理解してもらえたのはすごく嬉しかった。でも、カウンセリング終盤は専ら営業トークだった。営利団体である以上、利益を出さなければならないから勧誘に力が入るのは理解できる。でも、その前にキャリアの悩みを抱えている人のサポートがしたいという企業姿勢や思いの方が優先されないのかと感じた。カウンセリングを受けて、高い受講料のキャリコーチングサービスに猜疑心が芽生えた私は、POSIWILL CAREERの無料カウンセリングをキャンセルしようかとさえも思った。結局、キャンセルするのが面倒くさくなったのと、無料であるに越したことはないと思いカウンセリングを受けることにした。この時点では、受講しないことを心に決めていたし、自分のこれからは自分で頑張って決めていこうと思っていた。
キャリコーチングにネガティブなイメージを持って臨んだPOSIWILL CAREERの無料カウンセリングは、1時間にも満たないのに「私は変われる、自分が幸せと感じられる場所が見つけられる、POSIWLL CAREERやってみよう」と前向きにさせてくれるものだった。
こう表現すると新興宗教の信者にでもなったかのように感じられるかもしれないが、カウンセリングは高額なキャリアコーチングへ誘う洗脳ではなく、「自分はどこに行っても何をしてもうまくいかない」という固定観念から私を解放してくれるものだった。
カウンセリングを担当してくれた方は、すごく親身になって話を聞いてくださる人で、私の話から私の良さを引き出してくれた。私が「自分が幸せでいられる場所なんてないのではないかと思う」と言ったとき、その方は「きっと今の職場は組織や社風が合ってなくて、知らないだけで楽しいと思える仕事や、能力を活かせる会社や環境がたくさんある」と言ってくれた。このカウンセラーさんから感じたのは強引に近い勧誘やサービスアピールではなく、目の前の悩んでいる人に寄り添って力になりたい気持ちそのものだった。だからこそ、POSIWILL CAREERを通して楽しいと思える仕事や職場を探し、自分の人生を有意義なものにしたいと思った。
カウンセリングでキャリアコーチングに対する猜疑心がなくなり受講の意思が固まった私にはもう一つ気がかりなことがあった。それは料金だ。POSIWILL CAREERの料金はお給料の1か月分を優に超えており正直高い。でも、「直近の未来ではなく人生という長い目で見て考えてみると、決して高い自己投資ではないんじゃない?」という友人の意見と、何をするにもお金がもったいないからと行動できない自分を変えたい気持ちで、料金の壁を越えられた。また、高いお金を払って行動してうまくいかなかったら、それはそれで仕事や人生にあきらめがつくと打算的に考えていたところもあった。

POSIWILL CAREERのトレーニング
自分のやりたいことと、それができる環境を見つけるためにPOSIWILL CAREERの受講を決めた私は、進学なのか国内、または海外転職なのかいう選択肢すらも決まってなかった。だから、自己分析が中心の「キャリアデザインプラン」に申し込んだ。
プランに申し込むと事務局からおすすめの読書案内や初回面談前のワークシートが送られてきた。POSIWILL CAREERのマイページも開設され、そこに短い動画がいくつかあった。第1回目の面談前に見られる動画は全部視聴した。内容は主に諸外国のキャリア論をかいつまんだもので、学問としてキャリアについて考えたことが全くなかった私にはすごく新鮮で勉強になった。
私にとってPOSIWILL CAREERは自分の今後の人生がかかっているものだったため、読書案内にある本も読めるだけ読んだ。本はビジネス書や自己啓発本で、これまでの私が読むのに抵抗があった類のものだった。でも、そんな自分の都合は無視して素直になって読んでみることにした。どの本も「なんでもっと早く読もうとしなかったのだろう」と思ってしまうほど示唆に富んでおり、読めば読むほど感化されていった。
特に「人生は20代で決まる」を読んだとき、ある男の子の事例から私の興味のあることややりたいことは「英語・翻訳」であるはずなのに、英語や翻訳に本気で取り組むことをしていない自分に気がついた。英語の勉強をしてはいるけれど、自分の英語力はここまで、自分の能力では良い翻訳はできないと限界を決め、のめり込むことをやめていた。その結果、何がしたいかよくわからない迷子になっていた。「私が本気になれるもの=英語・翻訳」であると認識したとき、パズルのピースが見つかったときのような感覚を覚えた。
お金をかけることが苦手な私は、読書案内にある本で近所の図書館で借りられるものだけを読むことにして実際にそうしたが、1冊だけ自分で購入した本がある。その本は第1回目の面談後にトレーナーさんからもらった課題図書「スタンフォード大学の超人気講座 実力を100%発揮する方法」だった。本の内容を一言で表すと、ネガティブな考え方により自分の能力の活用が阻まれ、本来ある実力が出せないというものだった。この本を読んで、私はお金の心配や悪い結果ばかりを想像する自分から、ポジティブな結果を想像する自分へと変わっていき、英語や翻訳スキルを磨くための自己投資ができるようになった。お金のことになると、目先のことに囚われてしまいがちだったが、中長期的な視点にたってお金をどこにどう使うか考えられるようになった。
自分の悩みがやりたいことや仕事内容に終始していれば、本を読むだけでよかったのかもしれない。でも、現実はそうではなく対人関係の悩みもあった。その悩みは自分にとって辛いある出来事に端を発しており、年月がある程度経ってもなくならないしこりのようになっていた。トレーナーさんとの面談なしには、自分の中でその出来事を片付けることができず、今でも引きずっていたかもしれない。面談で出来事の詳細を説明したあと、「その人たちに本当はなんて言ってやりたかったですか。今ここで言ってみてください」と言われ、誰にも打ち明けたことのなかったその人たちに対する思いや不満などの言いたいことを遠慮せずに吐露した。その後、トレーナーさんは「もし友達や周りの人が同じ状況になっていたら、なんと声をかけますか」と私に質問し、私なりのアドバイスを考えて言ってみた。文章にすると、たった2つのことをしただけだったが、誰かに話しても理解してもらえないと思っていたことを包み隠さず吐き出したことと、違う視点から同じ出来事を見てみることで、呪縛が解けたようにあの嫌な思い出から少し自由になれた。面談が終わってしばらく時間が経った今でもそうだ。思い出して気分が沈んだり、これから出会う人のことが怖くなったりしなくなった。むしろあの出来事や関係する人たちのことが全く気にならなくなった。ここまで消化することができたのは、トレーナーさんの存在が大きいと感じる。私を担当してくれたトレーナーは、私の発言を否定することなく、私の辛かったことを理解し、ずっとこれまで持ち続けいていた当時の葛藤を私の立場に立って聞いて、気にしなくていいと励ましてくれた。声に出して吐き出すだけでなく、自分のことを承認してもらえたからネガティブな出来事をやっと乗り越えられた気がする。人間関係で大きな悩みにぶつかってから、人の目や言動を気にしては自分のせいなのではないかと疑ったり、自分の言動がどう思われるかを不必要にたくさん考えて発言や行動を控えたりするようになった。その結果、人に対して不信感を持ったり、人といることが窮屈になったりして、不安、不満、苛立ち、怒りという負の感情に覆われていた。面談で悩みを克服してから、人の目を気にするのを辞めて堂々としていられるようになったし、人に対して無意識に壁を作らなくなった。さらに、当事者ではない視点に立って物事を考えてみる術が身について、沸き起こった負の感情を冷静に処理できるようになった。
この2回目の面談が終わった後、本とトレーナーさんのおかげで私の思考回路は随分ポジティブになり、やりたいこともわかって、積極的に自己投資ができるマインドになっていた。やりたいことである翻訳をきちんと勉強したい気持ちが日に日に強くなっていった。オーストラリアの大学院が無理でも自分の経済力で問題ない大学院への留学を真剣に考え始めていたが、決断には至っていなかった。
そんな中で迎えた3回目の面談ではこれまでの仕事の話を通して、トレーナーさんから客観的に見た私の強みを教えてもらった。面談後のワークは自分の強みを具体的な事例を挙げてエピソード化することと、転職サイトへの登録・面談予約、1年後または3年後や5年後の理想の自分についてワークシートに記入することだった。大学院への進学、国内転職、海外転職の3つの選択肢から決め切れていなかった私は、3つの場合に分けて未来の理想の自分を考えることになった。ワークに取り組んでいる時、今まで数年先の将来を具体的に想像したり考えたりしたことがなかったことに気がついた。同時に、行き当たりばったりの人生を送ってきた理由がわかった。以前の就職活動では、就職先を得るという目先のことに気を取られ、その先の就職後のことをないがしろにしていた。今の自分の状態はそのときの付けが回ってきたのだと感じ、先を見据えた人生設計の大切さをひしひしと感じた。
大学院進学、国内転職、海外転職の3つの場合で理想の自分の姿を考えてみたが、理想の自分が次から次へと浮かび上がってくるのは大学院進学の場合だけだった。やっぱり翻訳の勉強をして翻訳でキャリアを積むのが私の路だと再認識した。
4回目の面談で自分の決意をトレーナーさんに話したら、ワークの内容に即していろいろと私のキャリアプランについて突っ込んだ質問をされた。海外の大学院に進学して現地企業に就職するという大きな夢が実現されなかったときのリスクヘッジも兼ねていた。トレーナーさんの質問にそれらしく答えてはいたが、実際のところなんとなく答えていてどこか自分の回答に自信がなかった。POSIWILL CAREERの受講前よりポジティブな思考ができるようになってはいたが、大学院進学とその後について得体の知れない不安を感じ始め、「行ってみないとわからない、何かあってもなんとかなる、なんとかする」と言い聞かせた。
5回目の面談までのワークは、転職エージェントと面談して翻訳関係の求人市場や求められているスキルを尋ねること、エージェントから紹介された求人で気になったものをいくつかリストアップすることだった。また、転職エージェントだけでなく、日本にある翻訳専門学校の卒業生の就職先も調べて、そこからも気になる会社をピックアップしてみることになった。
実のところ、転職エージェントとの面談はあまり気が進まなかった。転職市場に自分の経験やスキルとマッチした求人で興味が持てるものがあるのか疑っていた。でも、自分の今のレベルでも応募できそうな求人で英語や翻訳に関係するものをたくさん紹介してもらい、ひとつひとつ全部きちんと読んでいく中で、自分が将来どんな仕事内容なら楽しんでできるのか、翻訳関係の仕事で何が自分にとって大事なのかが見えてきた。具体的に言うと、私は翻訳という行為を通じて何かを形にすることに魅力を感じていること、正確に訳すというより訳語が話されている国や地域の文化も考慮したクリエイティブな翻訳をやってみたいこと、一部の人だけでなく多くの人が利用するものの翻訳にかかわりたいことがわかった。これまではただ自分の今の翻訳スキルが我流だからきちんと勉強したいという気持ちが先行しており、学んだ後どういう分野の翻訳で、どんな業界に的を絞るのかなど詰めてイメージできていなかった。しかし、いろいろな求人や翻訳学校の卒業生のインタビュー記事から学んだ後にある選択肢が鮮明になった。求人にある必須条件、歓迎条件を見て自分が持っておくべき経験やスキルもわかり、ワークのおかげで就職を意識して翻訳の勉強に励めるようになると思った。
計4回の面談とワークを経て、POSIWILL CAREERを受講前に持っていた「これから何を仕事にしたらいいのかわからない」という悩みが、「翻訳の経験を積んでから翻訳プロジェクトマネジャーまたはローカライズマネジャーになるか、先に翻訳プロジェクトマネジャーになって質の高い翻訳に触れることを積み重ね、さらに翻訳者の経験もして最終的にローカライズマネジャーになるか」という悩みに変わり、自分の将来の解像度が大きく上がった。
最後の面談では大学院に入学する9月までのアクションプランを立てた。それは、自分の将来やキャリアについてとことん考え抜いて完成した設計図だ。形にすることが楽しみで、最高のものにしようという意志が自分の中に根付いている。

まとめ
POSIWILL CAREERの受講を終えて、今は同じ会社に勤務しつつ、大学院への出願準備と通信講座での翻訳や英語の勉強に力を入れている。相変わらず仕事にやりがいは感じておらず、仕事内容も会社の組織体制も社風も同僚も1か月前と今とで特に変化していない。でも、私の気分は随分変わった。不満に感じたりイライラしたりすることがかなり減って、毎日比較的穏やかでハッピーだ。もし1か月前の自分に会って話すチャンスがあるなら、私はきっとこう話すと思う。
「POSIWILL CAREEで私が得たものは計り知れないくらい大きかった。やりたいことや目標、自分に合う環境を見つけるという当初の目標を達成しただけでなく、自分の気持ちも明るくなったのだから。この1ヶ月の間に、お先真っ暗と思っている自分はいつの間にかいなくなっていた。POSIWILL CAREERを受ける決断をしてくれてありがとう」

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