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カタールW杯2022 印象に残った人達


おれたちの、おれたちのワールドカップがぁぁぁぁっ!完ッ結ッ!!!

結局サッカーというスポーツは彼を中心に回っていた。ブエノスアイレス、ハロウィンの渋谷とか比じゃない。とち狂ってる。好き。

そんなこんなで、アルヘンの優勝をもってW杯終了しました〜!
印象的だった選手振り返っていきま〜す!


前田大然

まずは我らがサムライブルーから。50mを5.8秒で駆ける日本の韋駄天は、カタールの地で自らの脚力が世界に通用することを証明してみせた。強固なブロックを敷きながらスピードに長けた前線へのカウンターアタックと、後半からの奇襲ハイプレスを主戦術とする森保ジャパンにおいて、最も欠かすことのできない選手のひとりだったといえよう。「ストライカーとしてのエゴや色気は、髪の毛と共に捨ててきた」と言わんばかりの走りっぷりには、誰もが心を打たれただろうし、別に髪の毛はあっても良くない?むしろ髪なびかせた方がカッコよくない?とも思ったことだろう。初戦の対ドイツでは開始早々ゴールネットを揺らし、大仕事をやってのけた!と日本中が沸いたものの、惜しくもオフサイド判定。その後も守備に奔走しながら粘り強く戦った。57’に交代となるが、替わって出てきたのは"髪のある前田"こと浅野。そう、後方からのロングフィードを完璧なトラップで収め、シュロッターベックをちぎり、ノイアーのニア上をぶち抜いたあの劇的逆転弾は、実質前田のゴールとも言えなくもないのかもしれない。もしかしたら。たぶん。きっと…。コスタリカ戦ではインターバルが与えられ、続くスペイン戦でも67分をアクセル全開で走破。決勝Tクロアチア戦では64分で68回のスプリントを記録する変態っぷり。1分に1回以上のペース。多分メロスより走ってるね。邪智暴虐の王も腰を抜かし、太宰の目ん玉も飛び出るんじゃないだろうか。そんなひたむきな姿勢に胸を打たれたので、今大会で世界に名を挙げたであろう三笘や板倉を抑えての選出です。


ロドリ

お次は我が御贔屓国スペインから、やんちゃ系優等生を選出。そんな清楚系ビッチみたいな奴いたかと言われれば、この男、ロドリゴ・エルナンデスなんです。本来はアンカーを根城としているが、今大会では全試合CBでの出場となった。このコンバートは、もちろんセルヒオ・ブスケツの存在も影響しているとは思うが、ルイス・エンリケ監督によるメッセージとも受け取ることができる。「おれたちは守備には回らない。ボールを持ち続け、試合を支配し続ける。」そんなメッセージを汲み取り、ロドリはしっかりとプレーでアンサーを示してくれた。とはいえ、大会前はラポルト&パウ・トーレスのW左利きCBコンビを採用していたため、CBロドリお披露目の際は驚きと心配の声が後を絶たなかったことだろう。しかしホイッスルが鳴るとその声は見事に歓声に変わり、支配層としての地位を確立。外側に対して角度を作るペップ仕込みのオープンコントロールやアンカー補助等、保持において当たり前にバリューを出しながら、守備面でも全く見劣りしないクオリティを発揮した。個人的に驚いたのは、意外に足が速かったこと。普段接しているのがプレミアのレベルだということ、いかにも遅そうな走り方、シャツイン、顔面… などなど様々な要因に騙されていたが、今大会で走り負けていた場面は少なくとも僕の記憶にはない。足の回転は遅いけど、そもそも足が長いからスピードは出てるのか。めちゃめちゃ遅そうだけど。てか遅くなきゃずるいけど。ということで、スペインにもインテリオールコンビを筆頭に、オルモ、アルバ、シモンなど素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた選手が多く居たが、ここはやはりロドリとしよう。


エストゥピニャン

大会前には日本を、開幕戦ではカタールを叩きのめし、アジアと南米の力量差を思い知らせてくれたエクアドルであったが、あえなくGS敗退。個人的には8くらいなら余裕で行けるんじゃね()なんて思ってたのですが…。しかし、対オランダは今大会ベストバウトに数えられてもおかしくないだろう。お手本のようなミドルセットのブロックに鬼の強度で中盤を制圧。フレンキーのキャリーを封鎖しながらガクポやメンフィスがつくったタメもCHのプレスバックでぶっ潰していた。開始早々のガクポ・ゴラッソが無ければ勝てていただろうに。その中心となっていたカイセド&メンデスも素晴らしかったが、ダンフリースとのサイドの攻防戦を制し、身振り手振りから想像するにおそらく全体の司令塔もこなしながら、完璧なオーバーラップ、バックドアとWBとしての完成系を魅せてくれたエストゥピニャンを選出。身体能力や守備強度など個の力にも優れながら、同僚のカイセドやエースのバレンシアをはじめ周囲とのリンクも強いという穴の無さ。恋愛で例えると、顔良し、性格良し、愛嬌良し、なのにちょっとおっちょこちょい、髪型はショートボブ、短いのに後ろで結んでテールを触らせてくれる、部屋ではスウェット&ショーパンにメガネ、ちょいS くらい穴が無いですねえ。さて、性癖を晒したところで次行きましょうか。


ストーンズ

お国の伝統で「優勝はない」と僕に決めつけられていたプレミアオールスター軍団だったが、GSで向かってくる国を薙ぎ倒すところまではよかったものの、フランスの前にはシンプルに力負け。守備陣の筋肉と攻撃陣のネームバリューで殴るスタイルは、しっかりエンバペ(ジルー)最大化の道を辿ったフランスには及ばなかったということだろう。一方、パク・ソジュンの走り方!で僕の中で旋風が巻き起こっていたベリンガムが躍動。今大会のスリーライオンズは、ほとんどFCベリンガムと言っていいだろう。エティハドが何故 Hey Jude を唄っているのかを知る時が来たようだ…。そんな”強い方のマンチェスター”から、ストーンズを選出。まずは怪我をせずに帰ってきたことを褒めさせて欲しい。フタバタウンのビッパくらい耐久力が無いことで有名な彼だが、この過密日程を全試合に先発しながら無傷で戦い終えたことは奇跡と言っていい。これがフラグとなり年明けあたりに離脱することは既にお見通しであるが。

GS終了時点で、ボール運搬距離の全体ランキングで堂々の1位。ちなみに上位4名をシティ勢が総なめしている。ポゼッションでは相手プレスのベクトルを折りながらボールを動かしてくれるので、周りはさぞ居心地が良かっただろう。保持に加え、筋骨隆々な両脇に負けず劣らずの対人守備、お茶目な相棒の介護までやってのけた。終いにはトロフィーの代わりに練習場で仲良くなった野良猫デイブくんをお持ち帰りしたとのことで、可愛げある行動に1グッド・ポイントを差し上げたい。10グッド・ポイントでじゃがりこ関東風のりだし味と交換だ。


エンボロ

今大会でも屈指に"ちゃんとしていた"スイス。本当に好印象。全員幸せになって欲しい。守護神ゾマーやナメトッタラ・アカンジを筆頭とする堅守、それ以上に印象的だった綺麗な保持。守れる・蹴れる・走れるの三拍子が揃った優秀な両SB、保持の軸となる中盤ではバランサー役のフロイラーと展開役のジャカが中盤の役割を共有、ソウが10番役をこなし、左にはマルティネッリの生き別れた兄説が浮上している純正WGバルガス、右にはガチムチ筋肉だるま大砲ことシャキリが居座る(左右逆転も可)。さらに監督席にはマッツ・ミケルセンの生き別れた弟説が浮上しているヤキン監督がフェロモン全開で降臨。こういうチームは大体、リンクや運動量を重視するFWが置かれやすい(国内で育ちやすい)イメージがあるが、エンボロというパンチの効いたターゲットマンが居ることで、さらに深みのあるチームとなった。押し込まれてもエンボロは必ず落ちてこないので、それだけ"背負う"ことを信頼されているのが分かるし、事実ルベン・ディアスを引き剥がすほどの馬力を披露してくれた。ただ、W杯という大会は、ちゃんとしているチームが馬鹿を見ることで有名だ。GSでは散々ふざけ倒していたフェルナンド・サントスがネヴェスをベンチに置くという近年稀に見る名采配を振るった結果、最強モードのポルトガルの前に散ってしまった。僕は忘れない。2022のスイスを、僕は忘れないぞ。


グヴァルディオル

まあ、この男だろ。今大会のブレイク枠は。所属がライプツィヒということで、ブンデス未履修の僕は名前くらいしか知らなかったのが正直なところだ。今大会での印象でいうと、とにかく邪魔。もちろん敵に居る時の話だ。なんなんだこいつはと。必ず最後に立ちはだかってきやがる。お前はクッパなのか?なあ?そうなのか?と叫びたくなるピーチ姫親衛隊系日本国民が渋谷に溢れ返ったことは容易に想像できる。クロアチアは、ボールを持っても持たれても戦える理想的なバランスのチームと見える。当然、中盤の3センターが存分にチームの中枢を担っているわけだが、あの自陣バイタルの異常な耐久力は、ゾーンに入っていたリヴァコビッチ、「俺は世界最高のDFのひとりだ」おじさんことロブレン、そしてグヴァルディオルの功績だろう。前進はゆっくり、後退は迅速に、というCBの掟を高水準で忠実に守り、裏に抜けたアタッカーを完膚なきまでに制圧してきた。むろん足元を狙った縦パスへの反応も爆速。メッシという例外を除けば、あらゆるFW泣かせの守備者で在り続けた。保持においても、コンドゥクシオン装備、左右どちらの足からでも飛ばせるフィードと、もうなんでもあり。これで20歳185cmなんだからもう世も末だ。気になるのは世界中のビッグクラブのグヴァルディオル争奪戦だが、まずはやはり左利きCBフェチおじさんの目に留まり、シティがご自慢の札束でジャブを打っているようだ。個人的には、来てくれる分には嬉しいがうちにはアケというスーパーマンがいるのでなあ。マドリーかバイエルンにさえ行かなければどこでもいいな!


ヴィティーニャ

モロッコの快進撃に飲まれたポルトガルだが、優秀なアンカーさえ育てば最強になると見ているポルトガル。ロナウドの呪縛からも解放され、フェルナンド・サントスもどうやら交代っぽい。ぺぺは4年後でもイキイキとメッシの悪口を言っていそうだが、完璧な世代交代ができそうだ。そんな未来の最強を見せてくれた若手から、僕の好みにドンピシャリ・ヴィティーニャを選出。※衝撃ハットトリックをぶち込んだゴンサロ・ラモスは、ゴンサロ・ラモスのゴンサロ・ラモスがゴンサロ・ラモスしてしまっていたので残念ながら選外です。ベルナルド、ブルーノ、オタビオ、カルヴァーリョ、ヌネスなど、IHを激戦区とするポルトガルで、スタメンの機会にこそ恵まれなかったものの、途中出場してから円滑なビルドアップ、最終局面侵入への豊富なアイデアなど、火を見るよりも明らかに僕好みな選手である。彼もまた素敵なバックステップ使いのひとりであり、挙動にどこかペドリを感じさせる様は、まさに僕好み。この逸材がクラブでもサブに回っているというのだから驚きだ。競合がヴェラッティなので仕方無いの極みであるが。なんという贅沢な6番使いだ…。ところでヴェラッティ、W杯では見かけなかったけれど元気にしているだろうか!


アムラバト

赤い悪魔の夢を意気揚々と蹴り飛ばしGSを無傷で首位通過、決勝Tではジブラルタルを越えイベリア半島を征服した"アフリカの星"は、恒例のダークホース枠として大いに大会を盛り上げてくれた。まず特筆すべきはやはり守備だろう。主将サイスを中心に、ハキミやシエシュといったビッグネームもサボることなく守る意識を持ち、懸命に戦っていた。そしてゾーン状態のボノ。今大会、どこのGKも入りすぎじゃない?駅前のコンビニじゃないんだからさ、そんな気軽にゾーン入られてもFW陣泣いちゃうぜ?そこんとこしっかり考えてよね。そして攻撃もなかなかの火力を見せてくれた。マルコス・ジョレンテをおちんちんにしたブファルの個人技左サイド、シエシュ-ハキミ-ウナイの超絶3人称アタックの右サイド、中央には打点2.78mを記録したという"モロッコのザ・タワー"ことエンネシリ。モロッコのザ・タワーってダサすぎるので二度と言いません。誰も言ってないけど。そんな強固な守備と個性溢れる攻撃を繋いだのは紛れもなくアムラバトだろう。何らかの手を使って分身していることはまず間違いないのだが、危険なところにとにかく現れて確実に刈り取ってくれる。だけでなくカウンターに必ず繋げてくれるのも1グッド・ポイントだ。10グッド・ポイントで交換の例のアレだ。となるとアムラバトは今大会だけでじゃがりこ関東風のりだし味をいくつか獲得していることだろう。広大な守備範囲に留まらず、ビルドアップ・プレス回避も難なくこなせて、エンバペのスプリントに追いつく脚力もあって、キックレンジ・精度共に高質で、185cmのサイズあって、もうただの最強アンカーであった。お勤めご苦労様でした。


グリーズマン

いやあ、とんでもないチームでしたわ、レブルー。カンテ、ポグバ、キンペンベを怪我で欠き、F•メンディが漏れ、ベンゼマとエンクンクは大会直前に離脱と、優勝候補筆頭ながら不安視されていたのが嘘だったかのよう。守る7人と攻める3人をグリーズマンが繋ぐ形で、怪物エンバペの能力を遺憾無く最大化。RBクンデは守備に徹しWGサポートは後方支援に留まり大外アイソ芸人のデンベレを解放、中央には的となるジルー、外で殴れる内で打てるエンバペに合わせて走れるLBテオ、その背中のリスクを担保するラビオ、最終局面の砦ウパメカノ。全てに関わるグリーズマン。ベンゼマの離脱は奇しくもジルーのフィットを呼び起こし、ポグバのダイナミクスはチュアメニが守備強度付きで補ってくれた。その暴力的な陣容のヴィランっぽさといったらもう。ジルーなんかもうインフィニティストーン集めて指パッチンしそうだった。ずーっとこれは優勝しちゃダメだって思ってました。とはいえ唯一健気にせっせと働いていたグリーズマンには本当に感服です。何でも屋界隈が泣きつくレベルに桁外れな何でも屋っぷりでした。両サイドに渡ってWGの背中を守れるわ、ビルド補助もするわ、フィードも飛ばせるわ、WGのサポート怠らないわ、ジルーの衛星もこなすわ、綺麗なクロスあげれるわ。体投げ出してシュートブロックまでした時は笑っちゃったよ。あんたがそれやるかと。決勝ではマクアリスターとエンソの最強タッグに消されてしまったものの、大会全体を通して誰が最も印象的だったかと言われれば僕はグリーズマンと答えてしまう。その節は大変申し訳ありませんでした、もう一度FCバルセロナで夢を叶えませんか?(某パクリ失礼)


メッシ

Greatest Of All Time 🐐

おめでとう。

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