(6)私が親友の女の子への10年間の片想いを拗らせた話

久しぶりの更新、続きです。

彼女に会うことは叶わなかったけれど、連絡を取っていた中で突然、近々2・3日泊めて欲しいと言ったら可能か、と聞かれた。
どうやら、同棲しているという彼氏さんが浮気しているかもしれないだとか、彼氏さんに対して色々疲れていて、少し距離をおきたいとかで、
もしかしたらお願いするかもしれない、とのことだった。

詳しくはここ見てくれたらわかると思う、とSNSの非公開アカウントを教えられた。
どうやら私がずっと見ていた彼女のSNSはその彼氏さんも知っていて、そこで言えないことやなんかを言っているアカウントがあったらしい。
それを覗いて、少し前まで遡ってみた。
仕事でお世話になった身内の人や彼氏さんと、てっきり楽しくやっているものと思っていたけれど、全然そんなことはなく、
彼女はずっとずっと苦しんでいたことがわかった。

全然知らなかった。
私が見ていたアカウントでも、確かに症状は悪化する一方に見えていたけれど、そうかそういうことだったのか、と思った。

以前は、仕事を紹介してくれたという身内の人のことも、すごくよくしてくれている、会えてよかった、と言っていたけれど、色々あったのだろう、死ねとまで言っていた。
彼氏さんのことも、たくさん書いてあった。
彼女が抱えた精神的な病に関することも。

私なんていらないのかな、無理だ、お願い誰か助けて、誰も助けてくれない死にたい、と、何度も何度も言っていて、見ているだけで、私の方がものすごく苦しかった。
私がずっと見ていた彼女は、まだ調子がいい時だったようだ。

彼女は、元々SNSを使ってネガティブなことを吐き出したりはする人だったと思うのだけれど、かまって欲しいとかだけで言っているようには見えなくて、本当にしんどい時にしんどいと発する人だと思っていたから、これは、ああ、マジだなと思った。

誰も助けてくれないわけなんてないのに、私がいたのに、彼女が誰かに否定されるのなら私が肯定するのに、何を言っているんだと、彼女のSNSを見ながらなぜか私が泣きそうになっていた。

アカウントを作った時期を見ると、おおよそ1年前になっていた。私は1年弱も、彼女が苦しんでいることを知らなかったんだと、なんだか悔しいというか、そんなどうしようもない気持ちになった。
それに、会う予定だった他の2人の友人や他の共通の友人1人は既にそのアカウントを知っていて、この人たちは知っていたのに私はずっと知らなかったのか、と、なんでだ、と、ショックと、たぶん嫉妬でめちゃくちゃになった。

私も自分のことでしんどくてそれどころじゃなかった時期は続いていたから、知っていたところで何かするなんて無理だったかもしれないし、遠ざけたのは自分だったから自業自得でしかない。それでも、知らなかったことが悔しくなった。

彼女とはそのままダラダラ連絡をとっていて、なんとなく彼女の話を聞く流れになっていったので、
私ももう全部知りたかったし、色々と聞くことにした。

家に泊めてくれという話はとりあえず、まだどうなるかわからないと言うので、何かあった時の保険みたいな、逃げ道があると思ってたいら少し楽になるだろうしいつでもおいで、と伝えた。
彼女のSNSを見て、あんなに苦しむくらいならお願いだから私を頼ってくれ、と思いながら。

でも、私はとてもストーカー気質なので、
その後も彼女のSNSを1番最初まで遡って見ていた。正直見れば見るほど、これはやばいんじゃないか早くうちに来なよ…と思った。
そう思っていた最中、浮気の件は彼氏さんとちゃんと話して、ごめんなさいを引き出せたから許した、とのご連絡が来た。まあ様子見かな、という感じだそう。私はちょっぴり拍子抜けした。なんやねん。

その浮気というのが、
どうやら彼氏さんは配信サイトでゲーム配信をしていて、それを聞いているファンの女の人とかなり仲良さげにしているのだという。わりといい感じで、まるでカレカノの如くしょっちゅう連絡を取っていたり、彼女に内緒でこそこそとご飯に行こうとしていたという話だそうだ。

どうやら、彼女の価値観は変わっているというか、一般的では多分ないので説明がしづらいのだけれど。
彼女的には浮気は許せるとのことらしい。浮気して、浮気相手の女の方がいいと思うのであれば、ご勝手にどうぞ、男が浮気とかする気持ちはなんとなくわかる、のだそう。ただこそこそされたり、浮気相手の方に気持ちがあるのに中途半端に自分と付き合われたりするのが嫌。だからその女とこそこそと連絡を取っていることやご飯に行こうとしていることを隠されるのが嫌だったらしい。
今回はそれをちゃんと事実確認できて謝られたから、とりあえず許した、許してあげた、みたいな感じらしい。
正直私にはよくわからない。

出会った頃からそうなのだけれど、彼女は、価値観や考え方とか色々、結構ひねてるというか、おそらく一般的というには少し外れている方。わりと変わっている子ではあるというか。
だから好きなのかもしれないけれど。

ここから先、私のフィルターをどうしても通してしまっているから、これまでより一層彼女の言うことが上手く表現できないのだけれど、
私の主観が入ってしまっているかもしれないことを踏まえて読みすすめてくれたらありがたいです。

泊まりに来る、という話は、話を聞いているうちになんかやっぱ大丈夫かも、みたいな流れにだんだんなっていくので、あれはなんやったんや…という気持ちでいた。
近々、とか言ってた割には、まあそのうちそうなるかもしれん…みたいな話になっていた。
でも、本当にヤバくなった時は、力にはなりたかったので、いつでもおいでとは言っておいた。

彼氏さんのことでずっと悩んでいらっしゃるから話を聞いてたのだけれど。
なんかもう愛想は尽かしている、惰性で付き合ってるし惰性で一緒に住んでいる、もういっそ嫌いになれたらいいのになんでなれないんだろう、距離おいた方がいいよな、ちゃんと自分の生活を優先したい、自立したい、できるなら一人暮らししたいし転職もしたい、そういうことはしきりに言うのだけれど、
結局なんだかんだ、様子見てみる、今後何かあったら出て行く気ではいる、まあこれからかな、
の繰り返しにしか私には見えなかった。

話を聞いていると、彼女は、恋人というよりも、まるで母親というか、
まあ同棲してたら多少は女の方が世話焼くことになるのかもしれないけれど、それよりまるで家政婦というか。彼はずーっと昼夜問わずゲームや好きなことをやっている中、彼女は料理も家事も全部やっていて、おまけになんとお金がなさすぎて家賃まで少し肩代わりしてるとかいうじゃないか。
私は色々考えて頑張ろうとしてるのに彼は何にもしないし危機感もないんだ、と、つらそうにして傷ついてるのに、無理やり出ていこうというわけでもない。
どうしてなのか。

鬱になった原因が少なくとも家庭にあるようで、気軽に実家は頼ることができないし、一人暮らしをする金もない。今すぐには出ていくことができないのかもしれないけれど、
彼女は、
彼は両親にもお金を借りていて、私が貸してる分も含めてちゃんと返すまで見張ってなきゃいけないから離れられない、なんて言う。

仕事も探さなければならないし、何かしら転職活動につながることをしようと頑張ってはいるのだけれど、薬のせいもあってそもそも生活リズムがぐちゃぐちゃで、昼夜逆転とザラ、彼が夜中にゲームや配信をしたりするせいで寝られなかったりもすると言う。私にはどう考えても彼氏さんが邪魔としか思えなかった。
彼女は、私は大切にされていないんじゃないか、なのになんで見捨てたりできないんだろう、と言う。

彼氏さんの浮気の話はひと段落ついたのかと思いきや、ファンの女と結局まだ連絡を取ってるみたいだった。まあ私はどうせそんなことだろうと思ってたけれど。
愛想尽かしてるのは私のはずなのにどうして彼が愛想尽かしたような態度をしてくるんだ、なんて言って、私からしたら、もう早くその彼から離れて欲しいとしか思えなかった。でも何かと理由をつけて離れたがらないように聞こえる、どうしても。
私は男と同棲したこともお金関係で揉めたこともないからわからないし、本当に身動きが取れないのかもしれないし、強くは言えなかったけれど、
でも本当に離れたいのなら何かしら方法があるんじゃないのか、としか思えなかった。
でもそんなことを言っても聞きそうになかったので、そんなようなことをなんとなく遠回しに言うことしかできなかった。

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