(9) 私が親友の女の子への10年間の片想いを拗らせた話

いつのまにか寝ていたみたいで、彼女が起きてゴソゴソしている音で目が覚めた。漫画の続きを読んでいる。めっちゃハマっとるやないかい。
そこで、横になったまま、私は夢を見てたことに気づいた。

彼女とめちゃくちゃキスする夢を見てしまっていた。
いやいや、どこかのBL漫画みたいな展開すぎだろ、って、そんな夢を見た自分に流石に心底ドン引きした。あと男じゃなくてよかったなあと思った。マジでベタな展開すぎて、これp○xivで見た、二次創作で見た、って思った。(私は重度の腐女子です。)

私はベッドに寝ていて、彼女は布団だったから距離はあったけど、私が寝てる真後ろにいると思うとどんな顔して起きたらいいかわからなくて、しばらく寝たフリをして一旦落ち着こうとするしかなかった。

まだ起きる予定の時間には早くて、とりあえず起きて顔だけ洗ったけど寝ぼけたまま、漫画の続きを読んでる彼女の横にいたくて、二度寝する〜と、彼女が寝ていた布団に潜り込んだ。いや私はなにをしている?全く落ち着いていない。

その後、のそのそと起きて朝ごはん食べて、午前中のうちに買い物に行った。昼ごはんと、それから私が出かけている間に夕飯に餃子を作っておいてくれると言うので、近所のスーパーに買い物に行こうという話を前日にしていた。私の正直な気持ちとしては、なにこれ同棲してるみたいやん夢だったんだよねこういうの!好きな人とスーパーに買い物行くの!という感じで完全に浮ついている。これくらいは許してほしい。
お昼ご飯も作ってもらって、私が外出予定の夕方頃まで、ダラダラ喋っていた。
前日も思ったけれど、彼女の料理、めちゃくちゃ美味しいけれど少しだけ味が濃い。カルボナーラにチーズ入れすぎ。

私は前々から予定していたライブ(私は地下アイドルのオタクです。)を見に行くために家を出たけれど、もう私は彼女と彼女の作ったご飯が待ってると思うと家を出た瞬間から浮かれまくっていて、正直ライブどころではなかった。いやしっかり楽しんだけれど、もう正直早く帰りたくて仕方がなかった。普段はいつもチェキを撮る子が、今回のライブには2人いたんだけども、1人だけにして速攻で家に帰った。それくらい帰りたかった。
今から帰る!じゃあご飯作り始めるね!というLINEのやり取り、いや夫婦やないかい。一生続いてくれ。

それでも遅くなってしまって、私が家に帰るのは22時をすぎていた。帰ったら彼女はちょうど餃子を焼いてるところだった。
よくある、キッチンで料理してる恋人に後ろから抱きついてお腹すいた〜って言う、みたいなの、めちゃくちゃやりたくなった。
やらないけど。お○さんずラブの二次創作の見過ぎです。

時間は遅かったし、次の日はわりと早く起きなきゃいけなかったけれど、この日も例に漏れず話が弾んでしまった。

次、夜彼女とたくさんお話をした話。


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