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4歳児と国宝展とびじゅチューン

(今回は英語絵本全く関係ない話ですが、覚えておきたかったので書くことにしました…)

昨年の話ですが、上野で開催されていた「国宝展」に家族(親、4歳娘、1歳息子)で行ってきました。
当初のわたしの後ろ向きな予想に反してとても良かった!という話です。

国宝展とは

昨年2022年に東京国立博物館にて開催されていました。
所蔵する国宝が過去最大規模で一般公開されるとあり、すぐ予約いっぱいになる大盛況ぶりだったようです。

4歳娘(と1歳息子)を連れての美術館

夫が家族で行く気満々だったのでついて行きましたが、最初は

 4歳児に国宝見せて、興味もつの?
 親が疲れるだけなんじゃ??

というのが正直なところで、上野公園でも遊ばせられるしまぁいいか…くらいのテンションでした。

美術館や博物館そのものには娘が3歳になったあたりからちょくちょく連れて行ってはいます。
子ども向けの立川PLAY!MUSEUMや、国立新美術館(動物やお花モチーフ等、子供でも楽しめそうな現代アートのとき)は子どもと何度か楽しみました。
上野の国立科学博物館も親子で楽しめていいですよね。

でも国宝って、色使いも暗めなものが多いイメージだし、モチーフも仏様とかお侍とか、とにかくカラフルでキラキラしててかわいいもの好きの娘が食いつきそうな要素が全く思いつかず。

途中で「疲れた〜帰りたい~」と言われる図しか私は想像できないでいたのでした。

↑こんな雰囲気

前日:びじゅチューンを見る

国宝展へ行く前日。
確か夫の思い付きで、国宝展で展示されている全作品軍をYouTube検索し、Eテレのびじゅチューンを見ました。
(あとで知ったのですが、東博と正式にコラボもしてたみたいです。)

国宝なだけあり、びじゅチューンにもたくさん曲がありました。
10は下らなかった気が。

以前から見たことはあり、
こんなこと考える人がいるなんて面白いなぁくらいにしか思ってなかったのですが…

当日:娘、国宝を見て目を輝かせる

いざ国宝展へ。
びじゅチューン効果で、
「この絵見たことある!これも知ってる!!」となった娘。
国宝の数々を見て目を輝かせていました。

特にお気に召したのは孔雀明王。
絵に駆け寄って行って「かわいい…」とひとこと。ガラスに張り付いて食い入るように見つめていました。

孔雀明王像

なんでこれが「かわいい」…???
となりましたが、しゃがんで娘と同じ目線になってみて、納得。

大人の私目線で見ると上に乗ってる明王様にまず目が行くのが、
小さい娘の目線だと、目の前の孔雀さんと目がばっちり合うのでした。

確かに、写真だと朧げにしか見えない孔雀ですが、実物をよく見ると結構かわいらしいお顔をしていましたし、羽のあたりも色使いが綺麗でした。
写真ではなかなかわからない&実物を娘の目線で見たからこそこの絵の魅力の一つに気づけたのは、まさに百聞は一見にしかず。
実物を観るって良いことだな…と素直に思えたのでした。

その後一周まわるとさすがに娘も少し疲れていましたが、もう一度孔雀明王を見ると言うので2ラウンド目行きました。

びじゅチューン効果

ぱっと見だと子どもが食いつきそうにない国宝を娘がじっくり見たくなったのは、
間違いなくびじゅチューンを見て行ったおかげで既視感があったからだと思います。
前情報なしで惹きつけられるものもあると思うのですが、この絵はたぶんそういった類のものではないだろうなと。

話は逸れるのですが、
私も子供の頃絵を描くのが好きだったので、親がピカソやらゴーギャンやら、巨匠達の絵画の写真集を一揃い買ってくれ本棚に並んでいました。
が、正直言ってわたしはそれをパラパラとしかみておらず、たぶんまともに開いてすらいないものもあり、どんな絵が載っていたかも全く記憶にありません。(父と母ごめんなさい)

本は重厚感があって、なんだかすごく難しく考えて見ないといけないもののような気がしてしまって、ページをめぐる手が重かったんですよね…

一方びじゅチューンのありがたいところは、
名画と子どもの距離をすごく縮めてくれるところだなと今回あらためて思いました。

そして、絵の鑑賞方法として、もちろん創作された時代背景や絵画手法などなどの前知識を知ってからじっくり見るのも大事だと思うのですが、
一方で、やっぱり絵なので、感覚で好きやときめきなどの心の動きを感じるのもまた大事なのではないかなと。

びじゅチューンのおかげで、4歳児でも国宝をじっくり味わって楽しめる機会をもらえ、とても感謝しています。


そんなわけで、来月は静岡までびじゅチューンライブにも足を運ぶことになりました。
毎日聴きすぎて、私もたぶん今どんなアーティストのライブに行くよりも曲がわかる自信があります。
楽しみです!



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