さんくちゅあり宛て 料金受取人払い

まるで不幸の薔薇でできたアーチを一日一日くぐり抜けて そのたびに頬や腕を棘に傷つけられて それでも歩んでいくのが生
…………
とでも言いたげな
生活に悲壮をみつけることに飽くことを知らぬ君 そんなんだから そんなんだから
君は不幸なんだろ
勝手に死ね
僕は知らない 君がどういう理由で死んだって関係がない 死は平等なんだ
戦争で死んだって 事故で死んだって 病気で死んだって 首を吊って死んだって
みな同じように弔われるさ
自殺だからって 特別扱いしてもらえると思っているのか 生きているときに何を考えて どうして死んだか 考えてもらえると思っているのか
死にたてのときは構ってもらえるかもしれないね 物珍しいから 他人の死なんてそんなもんさ オリンピックやお正月と同じ ただの 非日常
考えすぎの一等症 金メダル 君がとっても 再来週にはみんな 忘れてる
だから 死にたいという前に死ねばいいのだ 死人に不義理はないし親不孝だってないんだ だって死んでいるから 無いからさ 焼いて残った骨に腹を立てるなんて 秋刀魚を食ったときじゃあるまいし
だから君が僕に腹を立てるのだって まるでお門違いだ 君は僕とは違って意気地がないんだから もう諦めて うじうじ生きるがいいさ
眠くなって寝ろ 腹を空かせて飯を食え 恋をしてやぶれろ
みんな僕には関係ない お前のことなんか知らないから 生きるも死ぬも知らん せいぜい君の不幸の薔薇園について触れて回るがいいさ 僕なら笑ってやる 君に価値があるとすればそれくらいのもんさ
もうさよなら

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