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自選集「よォーこそ」

0.はじめに

 書いて、出来が良かったら投稿しようとか、そんな行儀のいいことはできない。人に読まれるなどという意識は二の次で、自分が書き慣れるということがここにおける全てである。それを一年やった。多少はましになったように思う。
 書き始めるときに書くことが決まっていることは少ない。なにかを書こうと思って、キーボードと向き合う。思いついた言葉を実際に打ち込んでみて、そこからなにか思いつけば上々、そうでなければもう少し考える。そうして、一時間もかけずにできあがったものを、無責任に放流してきた。
 およそ創作とは言い難いこの行為の産物たち、読んでいて眉をひそめてしまうものも多いが、自分で気に入ってしまうものも、残念ながらある。どうせなら、そういうものを読んでほしい。そうして、この記事を作成することに決めた。ここでは、私の気に入っている文章だけを載せてゆく。おまけに、過去の私に向けて、今の私が評をつけてやった。ざまあみろ。私は、怖いのだ。自分の無能を晒すことが!ああ、見ろ、指が震えているんだ。お初にお目にかかる皆様、どうぞ私のお願い聞き入れて、私を見損なわないでください。
 それではイカレタ奴らを紹介しよう。よォーこそ。どうぞよろしく。

1.嘘日記よん

 なんだこれは?肌の白い美青年。今の私に書けるのか、私はあの頃に比べて、随分と汚れてしまったようだ。硝子細工の孤独は、人々の射す熱線に耐えられず、やがて異形をなした。今の私には、それを自嘲するだけの能しかない。本当の悲劇とは、つまりそういう人のことをいうのだろう。

2.嘘日記ご

 反抗期なのに夕方には家に帰ってるし、大人ぶってコーヒーを飲むし、妹にはコーヒー飲ませない気遣いをできるおにいちゃんが憎めないからはなまる。

3.どこ吹くメランコリイ

 中学生の頃くらいから、秋の夕暮れの下校道が少し苦手だった。あのとき無性に自分を悲しくさせた秋の魔物の輪郭をとらえることに、これを書くことで成功したと思う。ちなみに、これを書いていたときマリみてにはまっていたので、その影響が見られる。

4.コノゴロ

 ずっとうじうじした調子が続くが、最後の結論が予想外の明るいものとなっている。安直に死のほうへふらつかないのは、いいことだ。

5.嘘日記2021/12/12

 いつもは自己批判に徹する私を裏返して、ここでは徹底的に他人をこき下ろしている。かなり苛烈だが、今でも私の根底に根付いている哲学であり、長きにわたる苦痛のひとつの結実ともいえる。怒りの表現が苦手な私の最大限である。

6.感傷のスピード

 短いが私の癖である無駄がそぎ落とされていて、珍しく気持ちよく読める文章である。このような、負の要素を麻薬のように摂取して快感を得ているのではないかという考えは、今後書くものにも影響していく。

7.不幸福論(仮)

 『感傷のスピード』で垣間見える思想をさらに煮詰めて、不幸をもって幸福を得る人々の存在について言及した。私はここに書いてあることに納得してしまうのだが、君たちはどう思うだろうか。わかってくれるなら、きっといい友人になれるね。気の置けない友人には、しおれた花束を贈って、そしてあどけない口づけをしよう。

8.嘘日記2022/3/12

 絵画的。確かに文章を書いているときは、このようなことを頭のどこかで感じながら書いている。

9.心痛譚詩群

 人のために書いたもので、投稿したものの中ではおそらく最長。いろいろなジャンルの文章表現を集結させて、組曲のような形になった。これに関しては、この文章自体というよりも、これに対する丁寧で素晴らしいレビューが投稿されているので、それと併せて読んでほしいと思う。リンク先コメント欄を参照されたい。

10.夜にゆられて

  最後あたりの表現がにくいね。そう言われたい。そして私は、この主人公のような生活を送りたい。

11.作家、絶望亭杞憂について

 これは、なかなかよいものを書いたと思わないか?何よりも、絶望亭杞憂という名前を私が気に入りすぎて、そう名乗りたいくらいである。(そう名乗ったこともある。)今の名前より気に入っている。ただ、「絶望」というのがあまりに素直すぎていただけないので、改名する場合はここを何とか工夫しようと考えている。内容も、珍しく起承転結というものがあり、ちゃんと小説らしい。

12.帰っておいでリカちゃん

 この主人公かわいい。一人称を真似されてみたいが、そもそも私の一人称が実生活において全く定まらないという悩みを受けて書いたものでもあるので、真似されるのは難しいだろう。残念。

13.★超・自己啓発★第八回・「死にたい」とどう向き合うか!?

 自分の書いたものを読み返して爆笑したのは初めてだと思う。

print('随時更新します\n')
print('-----------------\n')
print('最終更新:' + getLastUpdate())

随時更新します
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最終更新:2023/1/16


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