ハピゆる感想(ep.26〜ep.27)

さて。6月以降(残念ながら今も)仕事で忙殺されているので、十束おとはさんのされているポッドキャスト「ハピゆる」がなかなか聴けておりません。先日、気付けば半年近く聞けていませんでした。これは衝撃。

でもポッドキャストは公式で過去分が全て聞ける!おとはすありがとう!ばんざい!ということで聞けてなかった分をちょこちょこ聞きはじめています。
ただ、今更感想をツイート(ポスト)してもなーという気もしますので、noteでこそこそ感想を書いてみようかな、という試みです。
よければお付き合いください。


ハピゆるとは

ハピゆるは元フィロソフィーのダンスの十束おとはさん(通称:おとはす)が毎週木曜日に公開しているポッドキャストです。SpotifyやApple Podcastなどで聴けます。

内容としてはリスナーのお悩みを聞いて、それにおとはすが回答するというもの。時間も各回15分弱と聞きやすい時間になってます。(その時間を取るこころの余裕がなくなるくらい働いてるのはヤバい気がしますが。)

この番組で取り上げられているお悩みはリスナーから募っていますが、個人情報を管理しなくて良いマシュマロを使って募集しているため、個人が特定されることはありません。
私もマシュマロを投げた(=悩みを送った)ことがありますが、とても簡単でした。聞いて欲しい悩みがある方はマシュマロを投げてみても良いと思います。

お悩みを送った方へ寄り添うおとはすの回答を聞くだけでも少しハッピーな気持ちになるので、毎週更新されるのを楽しみにしてます。(なんならプッシュ通知で更新されたのを把握してます。なのにそれを聞く時間を(以下略))

ep.26「コンプレックスと褒め方についてのお悩み」

前半:外見のコンプレックスについてのお悩み

「歯のかみ合わせがわるく、面長で、笑うと顎が突き出て見える」のがコンプレックスというマシュマロさん。
自分の感想としては、基本的にはおとはすの回答と同じです。自分が気になるかどうかが分水嶺かなというところ。

ただ一つ、気になる点がありました。
それは、そのコンプレックスは「自分の価値観(今回だと美意識とか在りたい姿とか)」から見てのコンプレックスなのか、「自分に内在化された価値観」から見てのコンプレックスなのかという点。そこの違いは大事になってくると思います。

前者であれば、「改善できる」あるいは「努力でなんとかなる」と思えるならばチャレンジしてみるのはアリだと思います。
費用に対する満足度や、今後生きていく時間で費用を割っていけばいいとか、メリット・デメリットで比較するとか、どんどん具体的な次元で検討していくものと思います。

一方後者の場合、「かみ合わせが良くない」ことが「どう気になるのか」、「面長」なことが「どう気になるのか」、「笑うと顎が突き出て見える」ことが「どう気になるのか」と、もうちょっと向き合ったほうが結果的に納得感がある気がする。時間はかかるし遠回りに感じるだろうけれど。

ちなみに自分も噛み合わせが良くないです。面長ですし、なんなら頭も大きい。
中学の時、同級生に「馬面」と貶され、それを聞いてた別の人が「やめなよ」と注意したものの半笑いだったこともあります。(当時はそれなりに傷ついた気がする。)前に買った、虹コンのグッズのバケットハットも、応援しているラジオ番組のグッズのネックウォーマーも「なにかが違うなぁ」と思って使えていません。
まぁ似合わんとかピンとこないのはしゃーないなぁと思ってるけど、そういうのが似合う人なら別の人生だったのかもなぁと思います。その自分を受け入れられるかはわからんけど。

コンプレックスが無くなることはないと思います。隣の芝生は青く見えるものです。
だからこそ、「自分がどう在りたいか」「自分が好きなものはどんなものか」を知ったほうが、結果的に「コンプレックスを含めて自分を好きになる」ことにつながるように自分は思います。

後半:”褒め”のレパートリーについてのお悩み

仕事で気の利く人に褒めるレパートリーが少ないというマシュマロさん。
語彙力がない、ということが気になっているなら「文章に触れる」のが一番手っ取り早いと思います。
単語や慣用句、名言や比喩など「あぁそういう褒め方もあるよなぁ」と気付くことがあると思います。

テンションだとか感情を伝えたいとかなら「文量」だったり「レスポンスの速さ」だったり「伝え方」の工夫なのかなぁという気がします。
急いでるって言うから優先的に取り組んで成果物を共有したのに、そっから音沙汰無い😠となるよりも、即連絡あったほうが文面には乗りにくい感情も伝わることがあると思います。

ただ、個人的には「褒める」よりも「感謝を伝える」とか「感想を伝える」方がマシュマロさんのしたいことができるんじゃないかなぁという気がしています。

仕事の場面で「褒める」って、結局「評価する」ことなので、マシュマロさんが評価する立場なのであれば具体的に評価した点(読み手のことを考え、ポイントを押さえた資料が作れるのは◯◯さんの強みだと思う など)を伝える十分ちゃうかなぁ。

もしそうじゃなく、同僚あるいは先輩後輩とかの立場だったとしたら。
「〇〇さんが気の利いた資料を作ってくれているから問題の在り処がわかりやすくなって、少なくとも自分はとても助かっている」とかの、いわゆる”Iメッセージ”の形で伝えると、相手に対して伝えたい感情が伝えられるような気がします。

ep.26を通しての雑感

今回おとはすは「テーマが違うお悩みを2つ」と言っていたけれど、その実、通底するものはなんとなくあった気がしました。
どちらも「自分(マシュマロさん)がどう感じているのか」が肝になってくる印象です。

ep.27「オタクにまつわる恋愛についてのお悩み」

普段、お悩みは2通紹介していますが、今回は3通紹介するとのこと。

1通目:彼氏とお別れしたけど・・・というお悩み

食事に行ったときに「これならチェキ会に行ったら良かった」と言ったアイドルオタクの彼と別れたマシュマロさん。
まずはその彼に対して「うわぁ」と思ってしまった。何に金を使うかは稼いだ本人の自由ですし、「チェキ会にいけたな」とお相手が思うのは勝手。
だけど、大切にしたい人に対して言ったあかんこと、踏み越えたあかんラインは確かにある。それを踏み越えるのは「甘え」ではなく「感情搾取」でしかない、と私には感じられます。

チェキ会はどこまで行っても「自分の満足度を上げる行為」でしかなく、彼氏・彼女と外食するのは「二人の満足度を上げる行為」。
マシュマロさんは彼氏が美味しそうに食事する顔が見られるかと思って場所を探した。でもそれがうまくいかなかった。それに対しての感情もあったことと拝察します。
なのに「同じ金額を出すならチェキ会行って自分の満足度を上げたほうが良かった」と言われたようなもん。眼の前にいる自分を軽く扱われた(なんならいないも同然の扱いをうけた)わけです。怒って当然。怒りを通り越して悲しくなったり、残念に思ってもおかしくないと思います。

おとはすの言う通り、「別れると決断する」のも「別れると伝える」のもめちゃめちゃエネルギーを使うもの。是非気晴らしするなり、美味しいものを食べるなり、自分の満足度を上げてほしいななんて思います。(半年近く前の話だけれど。)

そして叶うのであれば、たとえ二人で行ったお店が美味しくなかったとしても「このお店、あんまり美味しくないね」って二人で笑い合うとか、「今度は〇〇に行こうよ」とか、例えばそういう形で「いつも自分のことを考えてくれてありがとう」って伝えることが出来る人がマシュマロさんに現れることを願います。

2通目:アイドルオタクを辞めるか悩んでいるというお悩み

彼女ができたのでドルオタから他界(=ドルオタを卒業)するか悩んでいるマシュマロさん。
おとはすの「ドルオタが嫌いと明言されているか否か次第では」という通りだと思う。

マシュマロさんにとって「ドルオタである」こともご自身を構成する一要素だと思いますし、それを込み込みでお相手もマシュマロさんを好きになったのかもしれません。
もしドルオタが無条件で嫌われるなら、この世から既婚者ドルオタは存在し得ないわけで、消えて無くなるわけですが、実際はそんなことはないわけです。知り合いにお互いがドルオタの夫婦も居ます。

一般論ですが、好意的に見ている相手が、趣味を楽しんでいる姿は活き活きとして映るでしょう。
もしマシュマロさんがアイドル(や自分より若い女性)を「(性的に)消費している」のであれば話が少し変わってきますが、そうでないなら、互いを理解するいい機会になり得ると思います。
ただ、「一月の間に彼女/アイドルに使う金額や時間のバランス」は大事になってくると思うけれど。
(異性の推しのクリスマスイベントに参加したい!があった場合、お相手とどんなクリスマスを過ごすのかはちゃんと考えないといけないと思います。)

「彼女に嫌われない(≒嫌な思いをさせない)ためにドルオタを他界するか」真剣に悩めるマシュマロさんの、彼女に対するその情熱がお相手に伝わるといいななんて思います。(半年近く前の話だけど。)

3通目:プロポーズについてのお悩み

5年付き合った彼女にどんなプロポーズをするか悩んでいるマシュマロさん。
おとはすに「どんなプロポーズをされたいか」を訊いてはるけれど、同世代の女性からよく聞く話としては「女性はロマンチックな場所でフラッシュモブとかサプライズでプロポーズしたら喜ぶと思っているなら、それは違う」という話。
(とはいえ、「おとはすがどんなプロポーズをされたいのか」は話題としてとても興味深いものですが。)

上の噺で大事なのは「主語が”女性”になっている」というところ。
フラッシュモブが好きかどうかはその人次第。ロマンチックな場所でプロポーズされたいかどうかもその人次第。
結局「その人がどういうものを好むのか」次第だと思います。

その人がロマンチックな場所が好きなら、「どういうロマンチックな場所があるのか」を色んな人に聞くのはいいと思うし、その人がサプライズされるのが好きなら「どういうサプライズがあるのか」を調べるのもいいと思います。

5年の付き合いの中で、一緒に過ごした「ハレの日」の中で、自然に喜んでいたときはどういう時か、何度も何度も「楽しかった話」として振り返るのはどういう時かにヒントはあると思います。
なんなら「あれはない」という話になったときに「どういうところがないと思ったのか」って聞くのも、お相手の好みを知るいい機会のように思います。
そうやって相手について知って理解して、いろんな選択肢ができたなら、その中で自分が許容できる範囲のプロポーズをすればいいんちゃうかなぁと思います。

このマシュマロさんのプロポーズが無事うまくいってるといいな。(半年近く前の話だけど。)

ep.27を通しての雑感

こちらは一貫して「相手と自分との交流」の話のように思います。
「敵を知りおのれを知れば百戦危うからず」なんて言いますが、自分の知らない自分もまぁいるし、相手について誤解していることも多々あるもの。

そんな自分の知らない自分や新たに知った相手の一面を大事に扱ったり、自分も相手も尊重しつつ、二人にとってより満足度のあがる結論を探すという賽の河原つみみたいな行為を楽しめると、とても素敵だななんて思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?