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ウリエル杯5th テキストカバレージ Vol.3 予選Round3:先鋒戦「学割鳥マヨうどん」オクトーvs「EDF」イズミ

「「どうして僕たちカバレージに呼ばれたんですか!!!!!」」

「晒し者や…」

「さっきデッキ分布のミス指摘したからその腹いせですよ…」

フィーチャー卓のプレイヤーを読み上げた途端に、両プレイヤーから上がる悲痛な声。
決して彼らが言うような、マイナスな理由で選んだわけではない。

今回のフィーチャー卓の選定の基準の一つとして、「運営が見たいデッキ」を使用しているプレイヤーをフィーチャーする、というものがある。

今回、チーム「学割鳥マヨうどん」のオクトー選手が使用するのは「アラネ」、対するチーム「EDF」のイズミ選手は「転身」を使用する。

筆者は転身を、運営の砂糖水とくうきがアラネを見たいということで選定させていただいた。完全に運営の独断と偏見である。

というわけでお互いに愚痴をこぼしつつ、その愚痴で意気投合する対戦をお届けしよう。

ゼクス、アクティベート・イグニッション!!!


試合は、イズミ選手の先攻で始まる。

リソースを置いて、5番に「極刃轟撃オリハルコンティラノ」をプレイ。

《起》効果を使用し、手札から「セーラ“火焔転身”オリハルコンティラノ」を捨てて、手札が4枚以下のため2枚ドローしていく。

転身は、トラッシュの「転身」を除外して、その《起》能力をコピーする【インストール】を駆使して戦うテーマだ。攻撃の要になるのがこの転身セーラである。これを早期にトラッシュにおけたのはかなり大きい。

オクトー選手の後攻1ターン目。
リソースを置き、手札から1番に「おしのびショッピング アラネ」をプレイ。登場時の効果で、デッキトップをトラッシュへ。


ここで落ちたのは、「さいこーの夏祭り アラネ」。アラネの攻め手の一つとなるカードである。ここでトラッシュに落とせたのはかなり大きい。

アラネは、自身のライフを削り、自分のライフがX点以下で効果を発揮するカードを活用して、相手のライフを詰めに行く攻撃的なデッキだ。挙動が独特なため、その構築難易度は高いものの、ファンの多いデッキのひとつである。

ここで、オクトー選手は【転身】側のスタートカードを確認する。イズミ選手がスタートカードにしたのは「投擲職人スリングショット」。

転身デッキにおける、展開ルートのうちの1枚である。
コスト5の降臨条件を持つゼクスエクストラの登場で、さらにその能力を使いやすくなった。

オクトー選手はしばし考え、自身のスタートカードで5番の極刃轟撃を、1番のお忍びショッピングでスリングショットへ攻撃し破壊。イズミ選手のゼクスをすべて処理してターンを返すオクトー選手。スタートカードまで破壊してしまうことで、自身の攻撃を通しやすくする。ゼクス古来より伝わる攻めの一手だ。

イズミ選手の先攻2ターン目。

イグニッションは捲れず、そのままメインフェイズ。再び「極刃轟撃オリハルコンティラノ」を2番にプレイ。その起動効果で手札を整えてお忍びショッピングを攻撃し破壊。

PEXを有効化してターンを返す。

オクトー選手の後攻2ターン目。
リソースを置いてイグニッション。ここで、オクトー選手は「ボイス・レッスン アラネ」をオーバードライブ!!!!1番へ配置する。

プレイ時効果で山札を掘って2枚目の夏祭りを落として、メインフェイズ。
手札から5番へ「シーサイドプリンセス アラネ」をプレイ。

登場時効果でライフを犠牲にチャージを増やし、次のターン以降の動きを固めていくオクトー選手は、ひとまず1番のボイス・レッスンで2番の極刃轟撃へ攻撃し破壊。シーサイドプリンセスでイズミ選手のライフを詰めていく!!!

イズミ選手のライフからはイグニッションアイコンのカードは捲れない。
残りのライフは3点。

オクトー選手はターン終了を宣言、シーサイドプリンセスの効果を忘れずに、チャージに変換したライフを回復していく。ここまでの行動で、オクトー選手のメロディは2枚。
アラネ側の準備は確実に進んでいく。

盤面だけでいくと、オクトー選手側が優勢。
そんな中で、イズミ選手の先攻3ターン目が始まる。

リソースを置いてイグニッション。ここで1枚でも多くイグニッションがヒットできれば…と願うも、ここでのイグニッションも恵まれない。
イズミ選手はデュナミスを手に取り、5枚のリソースをスリーブ。

意を決してプレイするのは、「貫神岩跳スピネルペンギン」!!!
2番へ覚醒する。

登場時効果で「Here We Go!オリハルコンティラノ」をコストに、手札から「極光転身ブリューナク」を9番へ登場!

さらにHere We Go!の効果でトラッシュから極刃轟撃が7番へ登場!!!

ペンギンからHere We Go!へつなげる動きは、かつて猛威を振るったギガンティック1キルデッキを彷彿とさせる、強力なアクションだ。

さらに、7番へ登場したブリューナクは、トラッシュの転身セーラの能力をインストール!!!
これで、ブリューナクは手札2枚をコストに2回攻撃をすることができるようになった。

イズミ選手のプレイは続く。

イズミ選手は、ブリューナク本来の《起》効果のプレイを宣言。シーサイドプリンセスをその火力で焼き払った後、1ドロー。
極刃轟撃の効果でさらに手札を整えていく。

イズミ選手は、まず極刃轟撃で8番のスタートカードへ攻撃。これに対し、オクトー選手はカードのプレイを考えるが、そのまま攻撃を了承。「ファースト・ステップ アラネ」がチャージへ。

そしてブリューナクで攻撃し、優先権でインストールした転身セーラの《起》効果をプレイし、リブート。オクトー選手のライフへ攻撃する。

オクトー選手のライフからは、「さいこーの夏祭り アラネ」がオーバードライブ。登場時効果で、デッキトップから落ちるのは「午後のひととき アラネ」!!!

またしても重要パーツを落とすことに成功するオクトー選手。しっかりとクライシスを宣言しPEXを有効化。

イズミ選手はブリューナクで夏祭りを処理。ペンギン効果で呼び出されたブリューナクを破壊して1ドローしてターンエンド。

ライフアドバンテージを取り返したイズミ選手ではあるが、ここでオクトー選手へチャージを4枚与えたのが好手となるか、悪手となるか。


オクトー選手の後攻3ターン目。

チャージ3枚を使ってイグニッションするが・・・こちらもヒットはなし。
しかしトラッシュには必要なカードが十分集まっている。勝利へ向けて、慎重にプレイを考えるオクトー選手。

メインフェイズへ移行。オクトー選手が動き出す。

オクトー選手は、トラッシュのシーサイドプリンセスの《起》効果をプレイし、5番へリアニメイト。ライフを残り2点へと減らすオクトー選手。

悩みに悩んだ結果、オクトー選手は手札から「魂震の聖歌 アラネ」をプレイ!

魂震の奏聖姫 アラネ」を、1番へ解放リリース

奏聖姫の効果で3番へお忍びショッピングをリアニメイトし、トラッシュを増やしていくオクトー選手。奏聖姫から攻撃し、2番のペンギンを破壊。
シーサイドでライフへ攻撃。ライフからは何も捲れない。

オクトー選手は悩みながらも、お忍びショッピングでライフへ攻撃。イデアドライブは打たれることも承知のようだ。

イズミ選手は、手札を確認するとイデアドライブを使わずにライフへのダメージを承諾。
捲れたのは・・・アイコンを持たない「迅雷転身 ハルパー」。

ライフを回復し、メロディを3枚に増やしてオクトー選手のターンが終わる。

イズミ選手、後がない。このターンで勝てないと返しのターンで負けてしまう可能性が高い。
万事休す。ひとまず先攻4ターン目をもらい、リソースを置いてイグニッション。

1回目。「炎槍転身 グングニル」がオーバードライブ。

1番へ配置し、その効果でデッキトップより「輪舞転身 チャクラム」を手札へ。


2回目は外れ。
3回目は、「初春の令月 令和」がオーバードライブ!!!!6番へ配置。

ここでアクション数を増やすことのできる令和が捲れたのは大きい。

メインフェイズ。2コスト支払い、スタートリソースの効果で転身ブリューナクを9番へ登場。登場時に、転身セーラをインストール
ブリューナク本来の《起》効果で5番のシーサイドプリンセスを破壊し、1ドロー。そのまま、ブリューナクで転身セーラの《起》効果をプレイしつつライフへ攻撃!

オクトー選手のライフからは何もめくれず、チャージのみが増えていく。
残りライフ2点。

イズミ選手は忘れずに令和でお忍びショッピングを処理し、自身の使用可能なリソースを増やしていく。
ブリューナクで再度ライフへ攻撃。このダメージではお忍びショッピングがオーバードライブ。イズミ選手は冷静に7番の極刃轟撃でお忍びショッピングを処理していく。

イズミ選手はここで、1枚のリソースをスリーブ。

満を持して、手札から「迅雷転身 ハルパー」が登場!
ブリューナクを除外して、5番へ登場する。その効果でチャクラムをインストール。そのままハルパーで残りのライフを刈り取りにいく。

オクトー選手はここでPEXの効果でライフを回復し、ダメージを受けるが・・・アイコンのカードは捲れない。

イズミ選手は逸る気持ちを抑えつつ、「セカイを穿つ赤の魔撃」をプレイし、手札から「輪舞転身 チャクラム」を9番へ登場!

そのまま最後のライフへ攻撃する!!!!!!


オクトー選手は潔く、チャクラムの攻撃をライフで受ける。
捲ったカードはライフリカバリーではなく、通常のアイコン。

オクトー選手は状況優位から一転、そのライフを一気に刈り取られる形となった。

Round3. WIN!!! イズミ

このラウンドで勝利したのは、チーム「EDF」。一転してイズミ選手が先攻の優位を押し付けて、自身の強みで押し切った形となった対戦であった。

「捲れる捲れないの試合になっちゃって申し訳ない・・・」と最後まで愚痴をこぼしていた両選手であるが、ライフの取り合いの応酬が激しく、筆が進むきっかけとなった試合であった。

今後の両選手の活躍に期待しよう。
カバレージへのご参加、誠にありがとうございました。

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