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騒音の証拠集め

 騒音が気になるから何とかしたい、と考えた時に次に出てくるのが証拠集め。これがなかなかに厄介。音って目に見えないから。

 録音すればいい、と考える人が大多数だと思う。しかし、録音して分かることはどんな音か?ってことだけなので、録音したとしてもどれぐらいの大きさなのかは伝えられない。証拠とするならいつどこで、どんな音が、どれぐらいの量で、が出しているのかが分かるようにしないといけない。マンション内であれば誰が出しているのかまでは特定できなくてもいいかも(そもそも室内では特定困難)。
 とりあえず今悩ませているこの音は騒音と断定出来るものなのか?ということだけでもはっきりしたいところ。それには音の大きさだけわかればいい。その場合に必要となるのが騒音計。これがあれば今出ている音が何db出ているのかが測定出来ます。
 お金がかかるのか?という質問は何とも言えないです。タダでいけるとも言えるし、やっぱりお金はかかるとも言えます。どういうことかと言うと、スマホのアプリなら無料で手に入るからです。「騒音計」で検索すれば無料で選び放題です。しかし、アプリの場合はマイクの性能はスマホに依存するので体感より少なく出ることがあります。実際自分の場合は騒音計での測定では80dbの音がアプリでは60dbと出ました。なので最初から買った方がいいかも?となります。とはいえ自分が使った時のスマホはiPhone XRなので今とはマイクの性能が違うかもしれません。アプリは無料のものが結構あるので、それで試してみて体感とズレを感じたら買うといいかもしれません。
 騒音計は大体3千円くらいで買えます。とはいえ一般的な騒音計は今出ている音の大きさしか測ることが出来ないのです。つまり、いつ音が出るか分からない騒音を測るのは難しいです。騒音計だけの場合、騒音計を見つめながら騒音が発生するのを待ち続けなければならないという事態がありえるのです。
 計測時にどれだけの音量が出ているのかの記録を残す物もあります。「データロガー」と言ってAmazonで買うことができます。これなら起動させれば一定時間の音量の変化を計測し続けてくれます。ただ、このデータロガーは高いのです。最低でも6、7千円します。そしてデータロガーで収集した情報はPCでしか見れないことがほとんど。PCないならそのためにPCが必要で、場合によってはCDを読み込むドライブが必要になります。騒音と戦うためにそこまでするのはちょっと・・・となるのが普通だと思います。少なくとも自分は思ったけど、証拠集めのためにやむなし、と考えて我慢しました。大体騒音問題が片付いたら不要になるし。けど、騒音問題が一段落したところで安上がりな方法を思いついた。
 普通の騒音計をビデオカメラで撮影する方法。一緒に時計を撮影すればいつどんな音が、どんな音量で音がしているのかの記録が出来ます。撮り方によってはどこが出しているかも記録出来るし、撮影機材をスマホにすれば必要な費用は騒音計の費用だけとなります。さらに映像を確認すれば平均してどのくらいの音が出ているのかの確認も容易です。
 音が測定できたら環境省のホームページで環境基準を確認すれば出ている音が騒音かそうじゃないかが分かる、ということです。
 ただ、この方法で証拠を手に入れたとしても裁判でちゃんとした証拠になるかというとならないのです。証拠として提出出来るレベルの騒音計はめっちゃ高い。それこそ万は軽く超えます。そして専門家の手によって録音しなければいけなかったはず。はっきり言ってやってられない。
 じゃあ全くの無駄か?とは自分は思わないです。騒音計が示す値になるまで音量を上げていく実験を裁判の過程のどこかで実演して証明すればいいのです。
 自動車であれば車検を通す際に音量のレベルは測定しますし、それ以外でもやりようはあるのでそんなに悩むことはないと思います。とりあえず伝わればいいのです。

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