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徹底解剖!新戦力フリン・ダウンズの意外な素顔に涙が止まらない…

え!もう3人目!?

その間わずか0.2-0.3秒… というのは流石に誇張したけど、24時間で移籍が決まってしまった。このスピード決着、お前ほんとにウェストハムか?

というわけで、スウォンジーからフリン・ダウンズが加入しました。興味が報道されてからアナウンスがあるまでまさにトントン拍子。補強がクソ遅いことで知られるモイーズの割に今夏3人目の新しい選手が来ました。ようこそ!

ただ新戦力到来に喜んでるものの、「ダウンズってどんな選手なワケ?」というハマーズファンの方も多いと思います。実際私もそうなので、今回はわからないなりに頑張って調べてフリン・ダウンズについて知ろう!という回です。それじゃあやっちゃうぞー。徹底解剖しちゃうぞー。

基本情報

  • 名前: Flynn Downes

  • 生年月日: 1999年1月20日

  • 出身地: ブレントウッド

  • 身長: 172cm

  • ユースキャリア: オンガー・タウン (2005-2006)→イプスウィッチ・タウン (2006-2017)

  • プロキャリア: イプスウィッチ・タウン(2017-2021)→ルートン・タウン (2018 *on loan)→スウォンジー・シティ (2021-2022)→ウェストハム・ユナイテッド (2022-)

イプスウィッチの育成機関で育ったダウンズは2018年のルートンへの半シーズンローンを含め15年間をサフォークのクラブで過ごした。当時から高い評価を受けており、イングランドU19で5試合、イングランドU20で6試合をプレーした。

ルートンからローンバックの後頭角を表し始めたダウンズは2020/21シーズンの開幕前に移籍を試みたものの失敗。翌2021/22シーズンのウィンドウでスウォンジーが争奪戦を制し彼の獲得に成功した。移籍金£1.5mの4年契約でウェールズの強豪に加入したダウンズはチャンピオンシップで37試合に出場。チームの主力として大活躍した。

ハマーズ移籍の背景

前述の通りスウォンジーで中心選手の働きを見せたダウンズには最初にクリスタル・パレスが興味を示した。パレスはその後獲得に動き、メディカル直前まで取引は進んでいたものの交渉は突然停滞する。

ノーブルとクラールが退団し中盤の層が薄くなっていたハマーズはリールのアマドゥ・オナナなどの候補を検討していたが、獲得には多くの障害があった。そこにダウンズのパレス行き頓挫のニュースが舞い込んだのだ。彼はかねてからモイーズが評価していた選手だったため、クラブは即座に『ハイジャック』に動いた。

ロンドン近郊の出身であるダウンズにとってウェストハムは特別なクラブだった。本人含めて家族が全員ハマーズファンなのだ。子どもの頃から応援し続けてきた憧れのクラブからのオファーを断る手なんてなかった。

アドオンも含め£12mで決着した移籍には、クラブの新たなコーチングスタッフのマーク・ウォーバートンも関わっていたという。ウォーバートンの娘のエリーシャは大手エージェント会社のWassermanでクライアントマネージャーを務めており、ダウンズはこのエージェンシーの顧客だ。ウォーバートンは以前からWassermanの選手をよく獲得する監督として知られていて、この意外なコネクションも今回の取引において大きな影響を及ぼしたかもしれない。

プレースタイル

と、ここで「〜だ」口調から急に「〜ですます」口調に戻るんですけど、ダウンズのキャリア紹介でした。ダウンズは生粋のハマーズっ子だったんですねー。憧れのクラブに加入したということになりますし、やる気もみなぎってそうですね!

ここからはダウンズがピッチ上でどんな選手なのか掘り下げていこうと思います。ただ自分はダウンズのプレーを90分通して見たことが一度もないので色々調べてみました。

中盤深めの位置でプレーする選手で、ファイナルサードで違いを作ったりするスタイルではないみたいです。ショートパスでの組み立てと運ぶドリブルでポゼッションの維持に貢献する選手で、守備でもアグレッシブなボール奪取やインターセプト、パスコースの遮断を得意とするなど、ほんとに中盤の底って感じですね。センターバックの位置まで落ちて攻守の補助をするのにも長けているようです。

ただ積極的である故にファウルが多く、昨シーズンはイエローカードを11回ももらい、更に乱闘で退場したこともあったというロックな短所の持ち主です。闘争心のある選手はファンから好かれやすいですが、レッドカードをもらったり出場停止を食らったりすると普通にチームにとって迷惑なので感情のコントロールも覚えつつバリバリやってほしいところ。

ハマーズファンおなじみのアナリストのDan WoffendenさんがThe West Ham WayのPatreonで分析を公開していたのですが、彼もダウンズの補強を評価していました。Danさんはダウンズを『チャンピオンシップ』の『スウォンジー』から獲得できたことが大きいと話していました。

彼がオナナのような他国のクラブの選手と違うところはイングランドのフットボールに慣れているところで、強度とスピードの高いチャンピオンシップで揉まれたのはプレミアリーグで戦うための良い準備になったと言えそうです。またスウォンジーはラッセル・マーティン監督の下ポゼッションフットボールを実践しているチームなので、ここでの経験も活きてきそうです。

最終節QPR戦の布陣
via Transfermarkt

スウォンジーでダウンズは主にマット・グライムズという選手と中盤で組んでいました。Danさんの話によると、クリエイティビティのある右のグライムズが前に出ていき、左のダウンズは後ろでプレーするという役割分担だったようです。ウェストハムでも昨シーズン、ライスが前線に駆け上がっていくプレーを実践していたので、ダウンズは新しいクラブでも中盤の相方をサポートするロールを担うことになるかもしれません。

現在ライスとコンビを組むのはソウチェクですが、彼はダウンズほどパス能力には優れていないものの、上背、フィジカル、ダイナミズムがあります。技術のダウンズ力のソウチェクがポジション争いをすれば、チーム内の競争も活性化しそうですね。

まとめ

ということでダウンズの特徴をかいつまんでおさらいすると

  • 熱狂的なウェストハムファン

  • ショートパスと守備が売りのDM

  • イエローカードが多くカッとなりやすい

この3つは覚えておくとよさそうですね。個人的にダウンズはプレースタイル的にもパーソナリティ的にもノーブルの後釜にピッタリハマる選手だも思います。プレミアリーグでのプレーは初めてですが、彼の気の利いたプレーが早く見たいですね!

それでは今回はここまで。さらば!

ハマーズのことは新入りに託し
イギリスの首相になるマーク・ノーブル