見出し画像

【チャート相場分析】グロフィエ レザムルーズ

昨年、怒涛の値上がりをしたロベール・グロフィエの「シャンボール・ミュジニー・レ・ザムルーズ」ですが、実際にオークション相場が上がったのか確認してみましょう。

出典元:https://www.enoteca.co.jp/

レ・ザムルーズは数年前まで、6万円あれば定価で買えたのですが、2020年で10万円近く、2021年の正規輸入品だと20万円超えをしてしまいました。
気軽とは言えませんが、以前は結婚式や記念日に飲めたようなワインが、20万円まで上がり、おいそれと飲むことができなくなってしまいました。

よほどの大企業で役職がついたときや、数億円の案件が取れたなど、相当なことがないと20万円のワインは飲めないです。

早速、オークション市場での価格の推移を確認していきます。

2014年頃までは2万5000円程度が主流で、高くても35,000円が上限でした。
それが徐々に上がってきて、 1度目の起点が 2021年春です。44,000円まで一気に上がったのですが、そこから市場の在庫が少なくなったためか、きれいな右肩上がりになっています。

去年1年でも、50,000円を切るような出品は皆無で、底値が60,000円程度まで押し上げられています。一方で、上値のほうは強気で、100,000円タッチをなんとかしていますし、少し抵抗線があるものの、110,000円以上も狙っていけそうな感じの相場です。

ここで注目したいのが、供給=入荷が急激に価格が上がっていると言うことです。 以前までは10万円以下でもかなり流通していたのですが、現在では10万円前半がポツポツあるだけで、最新のビンテージは20万円前後が主流になっています。

出典元:https://www.winemart.jp/view/item/000000031414

ワインは、昔のウイスキーとは異なり、インポーターによって大きく味が変わるということはあまり考えられません。特にこのグロフィエのような有名生産者のワインは、並行輸入でも味わいが良いので、このような少し安いショップで入手しておくと良いかと思います。

2022年9月頃には75,000円程度での購入が可能でした。
今日現在でも10万円前後であればネット通販で見かけることがあるので、興味があれば所有してみても良いと思います。

地方の百貨店なんかは、まだ5〜6万円で在庫が残っていることもあります。関東の百貨店はワインに詳しい顧客が多いので難しいです。

なぜブルゴーニュワインの区画が上がるのか?

レ・ザムルーズの畑は5.4haあり、グロフィエは1.10haを所有しています。
更に希少なジャック・フレデリック・ミュニエのレ・ザムルーズは0.53ha所有で約900〜2,700本の生産といわれています。
生産者による植え方や天候や収穫量によって異なるのですが、上記の収穫率だと仮定した場合、 およそ2000本から6000本程度が流通しているのではないでしょうか。

これを世界中で分け合うので、値段が上がると言うことです。

2年ほど前、アルヌー・ラショーの相場がブチ上がりカルトワインの仲間入りをしたのですが、これは富裕層が気に入って買い占めたと言われています。
ブルゴーニュワインの生産本数は、全体的に少ないので、富裕層1人が500本から1000本買うことによって、市場の価格のバランスが一気に崩れて上昇してしまいます。

ウイスキーの場合は、それほど大量に買い占めることが少なないのですが、ワインは一晩で一人で1本飲むことも可能です。
海外ドラマで見かけるようなパーティーであれば、一晩で10本20本と平気で空いてしまうものなので、気に入った生産者であれば、数百本単位で買うと言うのは結構自然な流れと言えますね。

昨年はワイン相場が少し下落しましたが、最近持ち直しているものもあるので、またチャートを分析して掲載していきますね。

免責事項
当サイトの内容は個人的な推測に基づくもので、内容の完全性や、その正確性を保証するものではありません。ウイスキー・ワイン投資は法律上の制約や損失が発生する場合があります。必ず自己責任おいて入手・売却等をお願いします。利益が出た場合は、確定申告など税務上の申告が必要になる場合もあります、税理士や税務署職員に相談ください。大量の酒類を個人売買する際には、酒税法上の免許や認可が必要になります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?