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大丈夫を手作りする

なにもかもこうでありたくなかった気持ちとこうでなきゃいけなかったんだという理性とがある

わたしはわたしのきらいなわたしが、わたしが受け入れられないわたしが、わたしがくるしんでもどうにもならないわたしが、「ほんとうの性格」だと思いたくない
病気のせいにしたいわけじゃなくて、病気をいいわけにしたいわけじゃなくて、それでもこんなにくるしんでなおそうと必死なのにどうにもならないこれらをなおす余地のないものだとは思いたくない どうにかしたい
ともだちにいわれた「あなたにとって"なおった"状態ってなに」を、咀嚼する
ふつう、の人はこんなに考えなくて、これを相性が悪いと呼んで、それもそれで間違いでは無い
なにもかも正常じゃないと自分を責めて病気と名前をつけて逃げるのは 間違い では無い ?
正しさなんてわからないけれどそれでもどうにかしたい わたしがくるしんでいるわたしのすべてを
人を傷つけておいてわたしがくるしんでるのはおかしいかもしれないけれどなにもかもこうしたかったわけじゃなかった ほんとうに

人生において好きな人と好きな子を両方失う瞬間はたしかに必要だった と思う
くるしいときに救いだと思ってしまったから はじめから間違えていたから 5年間依存して寄りかかってきたから だからこそ失うのは必然だった
わたしはそろそろ自分の足で立てるようにならなくてはいけない
だからきみに言いたいことも伝えたいことも聞きたいこともたくさんあったけれどなにもいわずに離れることを選択した このままじゃいけないとおもったから
きっとそれらを伝えたらいやがりながらも聞いてはくれると思うしことばを見てはくれるとおもう でもそれに甘えるのはもう終わりだ


Twitterで読んだ小説のこの文節を思う
傷つけて許されることを愛だと思っていた
傷ついてもじゅくじゅくに熟れたからだで寄り添ってくれることを愛だと思い込んでいた
くるしみながら傷つきながら一緒にいてくれることを愛だと思っていた

わたしは今自分の手で人生が変わっていく自覚がある
転職活動をして、好きな人も好きな子も失って、自立をめざして、自分のトラウマと生い立ちと向き合って、カウンセリングで深掘りして それはきっと人生において必要だった あまりにもくるしいけれど わたしのなりたいわたしになるために必要だった

いつか変わったわたしの姿でまたいちから好きになれたらいいなと思う
違う形で遠い未来で一緒に居れたらと夢想する
今はそれだけにしておく
それだけを救いにしておく

この人なんていないことは十分に理解していた
でも離れられなかった
この依存と執着と、救いと思ってしまった怨念からわたしはいま抜けなくてはいけない
わたしが変わりたいと思う限りは

失って気づく大切さとありがたさにあぐらをかくことはしたくない
追い縋ることはしたくない


わたしのさみしさってどこからくるのだろうと考えた
わたしの無性な理由のないくるしさの所以をといてみる
きっとわたしは安心感がほしい 安心感をもとめていた
未来のやくそく、をして自分が安心したかった 離れない未来を確約したかった
だから冬になったら去年よりも大きな雪だるまを作ろうね と言ったし
お誕生日にはいっしょにケーキを食べようね と言ったし
この先も一緒にいたいね と言った
やくそくを押し付けた 不安だから 自分のさみしさを癒すために 安心するために

わたしにたりないものは安心だ
部屋の居心地をよくしても安心はしなかった
ねこと触れ合っても安心はしなかった
職場を増やしても安心はしなかった
生活をしても安心はしなかった
根本から向き合って変える必要がある
わたしはひとにお母さん を求めていた
無条件に抱きしめてくれることを
わたしはわたしが親に与えられたかった愛について考えて向き合う必要がある
わたしはわたしが受け取りたかった無償について向き合う必要がある
わたしはわたしがわすれたかったトラウマの全てに向き合う必要がある
ちゃんと安心する場所を自分自身で手作りするために
安心した先にあるなにかをわたしは見たい

就職をする 安定した職があればすこしは安心するかもしれない
引越しをする あたらしい環境があればすこしは安心するかもしれない
創作をする 好きなことをたいせつにしたらすこしは安心するかもしれない
でもそれ以上のことがわからない
わたしがわたし自身でわからないことは心理士さんに聞いてみる 解き方を教わってみる

そうやってすこしずつ大丈夫になっていけたらいい

だから毎晩泣くのは辞めた
毎晩自責するのは辞めた
ただ、ひたすらに、わたしはわたしのなりたいわたしになりたい
自分の癒し方を知る

全部変わって手放してこの人じゃなきゃいけないが無くなった先で もう一度愛せたら その時はきっと大丈夫になれる
たとえその相手が好きな人じゃなくても

わたしは大丈夫をつくりたい
人に求めるのはもう辞めて

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