数十年ものあいだ、エルデシュは新たな若い数学者を率先して探しだし、ともに研究をしながら、一日の終わりにはよく、「わしが生きていたら、明日も続けよう」という言葉をあいさつ代わりにした。四八五人の共著者を持つエルデシュは、数学者として史上最も共著が多い。この幸運な四八五人は、数学界の巨匠エルデシュといっしょに論文を書いたという意味で、エルデシュ番号1を与えられている。エルデシュ番号2は、エルデシュ番号1を持つ数学者と共著を発表した人につけられ、エルデシュ番号3はエルデシュ番号2を持つ人と共著がある人を指す。アイノシュタインはエルデシュ番号2であり、エルデシュ番号の最大数はこれまでのところ7である。