エルデシュ 017




エルデシュは途方もない問題解答者だった。老いた数学者の多くは、まだ現役でも理論構築者であることが多かった。もう自ら問題を解くことはせず、若い者たちが進むべき新たな、またはこれまで無視されてきた分野を指摘することで、数学研究の一般的方向性を示すことに終始するのだ。ところがエルデシュはちがった。問題が解決されないで残っているあいだは、最前線でどこまでも頑張るつもりだった。

ポール・ホフマン『放浪の天才数学者エンデシュ』、訳平石律子、株式会社草思社、2000年、55ページより引用



理論値を導き出すだけにとどまらず、プレイヤーとしても自分を捨てて取り組む。

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