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本の街に行き、音楽を浴びて、科学の街に行った

 私の熱中しているアーティスト、平沢進氏のライブに行く機会を得ることができた。2度目の機会である。前回は比較的近い大阪会場で初ライブを経験、夜公演のため日帰りが困難であったので祖母との大阪観光を同時に行うことで同伴してきてもらった。今回は、身内の人に同伴してもらうだけでなく、共に参戦してもらうことができた。正月の集まりで彼について知っているという話になり、私が出した誘いを受けてもらえたのだ。
そんな私たちの一泊二日のアタラシイ身内旅が始まることになった。

本の街

東京観光
ライブは夜公演ということで東京観光の時間を取ることが出来ると分かり、私のリクエストで神田神保町を散策した。ずっと見たかった学士会館は駅出口すぐにあった。学士会館の立派な作りと内装を見ることができた。残念ながらランチ予定だったレストランは遅い時間だったため終わっていた。身内氏の提案で、おすすめスープカレー屋さんに行くことになった。初のスープカレーの味は、ローマン体のクエスチョンマークしか思い浮かばないような味だった。想像以上の野菜のコクとスパイスが拡散されているのがスープのカレーだというは不思議という感じに近かった。御言葉に甘えて奢ってもらってしまった。美味しかった。
そのあとは古書店街にワクワクが止まらない。一体この街にはどれくらいの文字で溢れているのだろうか、そう考えてはそこに存在している満足感で満たされる。あいにくの雨であったので店先の本棚には防水シートがかけられていて、店に入るのも躊躇してしまっていた。雨の日の神保町は少し物足りなかった。地元の歴史博物館で展示されているような、古書が触れる状態で売り物として置いてある。信じられない。江戸時代や鎌倉時代のものが置いてあった。浮世絵もあった。本が虫に食われるとはこう言うことなのかとうねうねの虫が歩んだ痕跡が残る本を見て、実際に自分の目で「本の虫」を実感できたのが嬉しかった。
立ち並ぶビルには出版の大企業から、馴染みある教科書会社、個人出版の会社などがあるようだ。スーツで鞄を持った編集者らしい人たちでお昼の通りはいっぱいだった。彼らには傘がよく似合うなと思った。

その後、東大の本郷キャンパスにある東京大学総合研究博物館に行った。広い学内にあまり案内はないので、迷いながら、散策をしながら向かった。赤門に安田講堂を見ることができた。立派である。東大の蘊蓄を披露しながら、歴史ある学びの地を味わった。あの三島由紀夫の900番教室には、一度入ってみたいものである。 やっと辿り着いた博物館では、企画展示があった。研究資料の展示がメインなので保存が良いし、見せ方と見どころの説明がわかりやすい。人骨の展示では、私はこれ以上の幅広い世代(時代)の頭蓋骨を見ることはないだろうと感じられるほど数多くの展示があって非常に興味深かった。平日の旅を楽しめたいい時だった。

思わず写真を撮ってしまう。 説得力

続く

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