近況

桜が満開の美しい春、2年生に上がった。新学期というものは、気づかないうちに、変化する環境でストレスがかかっているようで簡単なことでも頻繁に心が揺れ動かされるようだ。
この学校で見る2回目の桜。私は夕食後で食堂を出、夕暮れの暗がりの桜を見た。暖かい空気と青空の下の桜とはまた違っていて、桃色の花の存在感は少ない。薄暗く見える桃色と同じくらい映える頑丈な幹が、私の目に、月の光で恐ろしく美しく映されている。
後輩ができた。半期を同じ部屋で生活する子ができた。あの頃の未知への不安が鮮明に思い出されて少し憂鬱な気持ちになる。その子の個人的な印象と相性も良くて、今日初めて出会ったはずなのに不思議な気持ちだ。ただいまを言い、お帰りと返ってくる生活はなんと暖かい気持ちになるのだろうか。
明るい光が見える 日の光のようで、暖かい たくさんの人が来た。息ができない、   こんな気分

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