私にしかできない愛情表現で、お前を。

大好きなあの子のために半年以上ぶりに絵の具を引っ張り出してきた。

大学や絵画教室で使っていたものとは比べ物にならないくらい安い、高校の授業で使っていたアクリルガッシュ。もう使わないと思っていたので雑な管理しかしていなかったけど全色ちゃんと使える状態で残っていてくれて嬉しかった。

高い油絵具やアクリル絵の具は大学を休学してちょっとしてから「2度と絵なんか描くか!!!」と思い勢いで全て捨ててしまった。
本当に勿体無い。でもこのアクリルガッシュだけは何故か捨てずにずっと残していた。

昔から人に絵をあげることが好きだった。ガッツリとした絵をあげるのはハードルが高すぎるからメッセージカードの裏に絵を描いたり、自作のステッカーでお手紙の封を閉じたりしていた。
それが私にしかできない、私にできる中での最大限の愛情表現だからだ。

自分の作品を見れば、その作品に使われている色味でその時の自分がどういう感情だったのかすぐ分かる。
人にあげた作品を見れば、自分がその時相手にどういう感情を抱いていたのか、相手にどんな感情になって欲しかったのかすぐ分かる。

色を造ることが小さい頃からずっと大好きだった。
私にとって絵は自分だけの色を造るための一つの手段で、色を造ることは感情表現が苦手だった私が、自分の気持ちを外に出すことのできる唯一の手段だった。

私が好きなのは自分のため、人のための芸術で学校のため、大人のために描く芸術なんかじゃなかった。
このことに実際に芸術系の学校に入って初めて気づいた。高い勉強料だったなあ。

小さい時からあんなにコツコツと頑張ってきた絵は鬱になったら一瞬で何も描けなくなってしまった。筆を持つだけで息が苦しくなる日が何度も続いた。
積み上げるのにはあんなに時間がかかったのに、崩れるのは本当に秒だった。

もう2度と絵なんて描かないと心に決めていた。

けど今回、U25の決勝が決まってどうしても、私にしかできない形で大好きなあの子に心の込めた何かを贈りたくなってしまった。

私は人の誕生花の花言葉を調べることが大好きな上、植物を描くのは大得意だったのであの子の誕生日、10月31日の誕生花の「ヘリコニア」という花を描くことに決めた。
茎はまるであの子の信念みたいに真っ直ぐで、まるでお笑いのお話をしてる時みたいに熱い炎のようなお花がついてる、そんな植物だ。
花言葉は「風変わり」「注目」。
ちょっと風変わりなあの子がいろーーーんな人に注目されるようになりますように!という願いを込めながら描いた。

久々に絵を描くのは私が思っていた以上に本当に大変だった。鏡に書いたので下書きができなかったというのもあるけど前みたいに頭の中に思い浮かんでいる通りの絵を創り上げていくことができなかった。

詳しい話は省くけど、私の色の塗り方では安いアクリルガッシュでは絵の具がすぐ割れてしまうということをすっかり忘れていた。
アクリル絵の具、捨てなければ良かった。
何度も何度も描き直した、最後にニス代わりに塗ったトップコートは完全に量を間違えた。

出来上がった物はとても芸術を嗜んでいた者がつくった物とは思えない出来上がりだったけど、愛情だけはたっくさん込めた。
それにあめちゃん可愛く描けたからそれだけで結構満足。

あの子のおかげでまた前みたいに上手に描くことはもうできないんだろうけどたまには絵を描いたりしようかなあと思えるようになった。

鬱になって家に閉じこもるようになった時、初めて外に出たのは笑櫻会に行くためだった。

ドン底まで落ちた時、救ってくれたのは納豆というライブの存在だった。  

あの子が全力で頑張ってる姿を見て私も色々頑張ろうと思えた。

いつもいつも私の「もう駄目かもしれない」を「全部大丈夫!!!」に変えてくれて本当に本当にありがとう!

貴方のおかげでたくさんの「大好き!」が増えて、たくさんの大切な人達に出会うことが出来ました。

ずっと話しかけたいと思っていめ勇気を出して話しかけた時に「前髪切りはりましたよね?めっちゃ可愛いです〜!」と言った当時制服を着た女子高生だった私にギンギンの目で「そういうのでやってないんで」って言ってきた貴方のことを想ってこんなにも号泣する日がくるなんて思ってもいませんでした。

私は単純な人間なので貴方への苦手意識は楽屋Aのオープンの日、入口が分からず挙動不審だった私を優しく受付まで案内してくれて以来、すっかりなくなり、それどころかそれだけで貴方のことを大好きになっていました。

貴方のネタを見て、貴方のインスタライブを見て、「この人の頭の中もっといっぱい覗きたい!!!!!!」と思った自分の感性、ほんますこ。最高すぎてうける。

貴方と関わるようになってから「こんなに最高な女のこと好きな自分が最高の人間じゃないわけない」「こんなにええ女に可愛い可愛い言われてる自分が可愛くないわけない」と思えるようになりました。
私はずっと自分に自信がなくて、自己肯定感が1ミリも存在しなくて、そんな自分のことが大嫌いだったけど、貴方のおかげで自分のことが少し好きになれて、少しだけ自分に自信が持てるようになりました。

貴方は人の人生にとっても大きな良い影響を与えれる人です。
これから先きっと、私以外にもたくさんの人達が貴方のネタに、貴方自身に救われていくんだろうなあと思います。

生まれてきてくれて、お笑いをするという選択をしてくれて、私に出会ってくれて本当にありがとうございます。

今日画面越しで見た貴方は今まで私が見てきた中で一番キラキラしてて、かっこよくてずっと眩しかったです。

今日やったネタも2本目にやる予定だったネタも見るたびにちょっとずつ変わっていってどんどん面白くなっていく過程を見れて、ずっと最高にわくわくしていました。

貴方は絶対、見つからないといけない人だと思ってるからいつか私なんかお話すらできなくなっていくんだろうけど、貴方が世間に見つかるまで、あともう少しの間、また誰かの悪口で一緒に盛り上がらせてください。

そしてまた、何かめでたいことがあった時は私にしかできない愛情表現で、お前への愛伝えさせてくれや〜

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