見出し画像

☆2020.11.7白い魔法使いからのお手紙

おはようございます。

今朝はピカピカの晴れ。洗濯物もよく乾きそうです。沖縄の冬は湿度との戦いなので、こんな日はありがたい。

今日の占いです。

「架空の誰か」に語りかけているような文体で「お手紙という名の占い」を紡ぎます。なので、「お手紙全部が今日の占い(今日の雰囲気)を伝えている」と捉えて読んで頂けたら幸いです。

占術は、西洋占星術・ルーン占い。

(昨日、毎日の占いの書き方を変えたばかりなので、しばらくの間、冒頭にこの文章を置いておきますね。)


画像1

~親愛なる名を持たない友へ~

昨日はどこまで話をしたっけ?

水に映り込むものは鏡のように自分を映し感情を揺さぶるもの・・っていう話だったかしら?

今日は映り込んだものをジッと見つめてみよう。

水は記憶と関係しているから。

あたしは星空を図にして現したホロスコープというものを見ているけれど、これって星の羅針盤なのよね。一人ひとり違った星の羅針盤を持って産まれてきた。だからこそ誰かと誰かが出会った時に「あなたとわたしは違う人」ということが歴然と分かってしまう・・これってある意味切ないものだな、と感じることがあるの。

だって「同じになりたい」って願っても「同じ人」にはたぶん永遠になれないわけだもの。そういうことを感じる時、人は「切ない・苦しい・どうしようもない」って想うのね。

違うからどうしようか? 違うところばかりに目が向き始めると、そこはたぶん暗闇でしかなくなる。どんなに明るい場所にいようとも自分だけいつも日陰にいるような気分になってしまう。希望を目の前にしながら「もういいや・・」と諦める時みたいに心が翳る。

それでもまだ胸に炎を灯し続けていたいのばらば・・

切なさも暗闇も悲しさも引き千切ってゆく必要があるよな・・って、あたしなら考える。どうしようもなさを共有しながら、それでもお日様の射すほうへ目を向け続けること。それは「諦めない」ということだけど。諦めなさの中にも色とりどりの感情が渦巻いていて・・曖昧な色の感情すら連れてゆこうよ・・と何度も自分に言い聞かせてみたりする。

水は感情を揺さぶり続けるもの。きっとそこには何度も何度も記憶から離れようとして引き千切った跡があるから。その時の痛みの記憶が感情を揺する。その傷跡を一緒に笑ってくれるような人と、あたしはどうせなら笑い合ってみたいな・・と思うのよね。

今日は、痛みの中ですら共にあった手を繋いでゆくために、ジッと見つめてみよう。目の前のものから目を逸らさずにいよう。

同じにはなれないけれど 同じところを愛しむように生きよう。

画像2

ー 詩はただ病める魂の所有者と孤独者との寂しい慰めである -

と言ったのは萩原朔太郎という詩人。あたしのお気に入りは「月に吠える」。萩原朔太郎と友人であり先輩である北原白秋のやりとりが最高に素敵なのよね。褒めあいながらもバトルしているさまが可笑しくて笑えるほど純粋なのです。

たとえばこんな具合に・・。

ー 月に吠える、それは正しく君の悲しい心である。・・・びょうびょうと吠える。聴いてゐてさへも身の痺れるやうな寂しい遣る瀬無い声、その声が今夜も向うの竹林を透してきこえる。降り注ぐものは新鮮な竹の葉に雪のごとく結晶し、君を思へば蒼白い月天がいつもその上にかかる。-

ベタ褒めw

それに対し萩原くんは・・・。

ー 過去は私にとつて苦しい思ひ出である。過去は焦燥と無為と悩める心肉との不吉な悪夢であつた。 月に吠える犬は、自分の影に怪しみ恐れて吠えるのである。疾患する犬の心に、月は青白い幽霊のやうな不吉の謎である。犬は遠吠えをする。-

暗い・・迷走中・・。

このやりとりを経て高めあっていった詩人たちの姿に、あたしは憧れる。だって本音だもの。格好つけている場合ではないほど熱い・・って素敵なことだよ。

萩原くんの言葉はいささか自分ばかり良いとこどりな気がするんだが・・と、あたしが白秋なら突っ込むけれど(笑)

最後にそんな素敵な朔太郎のとどめの言葉を置いておく。

ー 私は私自身の陰鬱な影を、月夜の地上に釘づけにしてしまひたい。影が、永久に私のあとを追つて来ないやうに -


画像3

親愛なる全ての共へ 心に灯火を

愛するあなたへ 幸いあれ

星言葉紡ぎ屋 白い魔法使い



サポートをいただきましてありがとうございます!励みになります! 白い魔法使いより