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☆2022.12.8双子座満月のあなたへ Episode 1☆

お元気でお過ごしですか?こちら南国もさすがに少し冬っぽくなってきました。一応クリスマスを意識してイルミネーションも華やかな街角です。ですが、その樹がガジュマルだったりして全くクリスマスっぽくなくてその似合わなさ加減に笑ってしまいます。あなたの街ではどんな冬を迎えているでしょうか?今年も残すところあとわずかですね。良い時間を過ごされますように。

         ✬✬


さて、満月のお話を。

この満月、今年最後の満月です。
12/23に山羊座で新月を迎えますが、これはどちらかと言うと、2023年へ前のりでシンコペーションして突入していると考えて良さそうです。
ですのでこの満月は、来年に向けてのブーストです。

―胸のなかで刻々と高まりつつあるもの―

を思い切り感じ取れたら素晴らしいです。

この満月のテーマのポイントは

「双子座・双児宮」の月

「射手座・人馬宮」の太陽

この2つのサイン、共に
「2つが一緒でないと成立しない」
というサインです。
双子も人×馬も。2つで1つ、セットになっています。
欠落感や足りなさが疼く満月。
欠落感や足りなさについてそれでいいんだ、と促す満月、とも言えます。
「その感覚に満たされた時にはじめて君のなかで「起爆」されるものがあるからそれでいいんだ」
という満月です。
「あなたはそれで大丈夫よ」
みたいなストレートな優しさはありませんが、ちゃんと先を見越しているサインで起きる満月です。

この満月のサインである双子座、カストルとポルックスという双子の兄弟のお話が神話となっています。一人は戦いで死んでしまい、一人は不死身の体を与えられたが故に片割れの喪失から抜け出すことができず、最終的に自分に死を与えてくれるよう懇願します。(神話ですが、よくよく考えてみたらかなりハード&純粋なストーリーだと思います)その熱意が通じ、やがて星として天に上げられた、というお話です。
戦いに身を投じる兄弟は強くてその戦いを楽しんでいたのだと思います。二人ならできたことがあった・・と、片方が息絶えた後に気づく。気づいた後の、その後の苦しみや心痛や喪失感や欠落感・・それがいかほどに強いものだったか・・という引き裂かれたもの特有の「悲しみが生み出す強さ」みたいなものをわたしはこの双子座の神話にはいつも感じます。水の属性であれば、悲しみを綺麗な思い出として大事に胸の片隅に永遠に保存することを選ぶかもしれません。けれど双子座は風の属性。「次の展開へと運ぶ」ことが仕事。悲しみに強さを与え、それすら星(地から天へと引き上げられた願いの成就)になり得る、ということを教えてくれているような気がします。悲しみを悲しみの海というホルマリン浸けにすることで美しいまま保存して眺めて・・それだけでは終わらせない、終わらせることができない・・っていう強さの本質、それは<戦うこと=先を見ること=興味が尽きない>という<肉体だけではなく知性すら生きることに関わる>という双子座の性質を強く物語っているように思えます。
神話のなかにおいて不死身を自ら捨てる、という行為は何となく「俺はもう、誰よりも強い肉体を持つ神なんかじゃなくていいから、思い切り悲しませてくれよ」という自力で自分を救うと決意したとき、最後の最後に出てくる知から理解への過程の激しくもがく自我を見ているような気がしてジーンと胸にくるものがあります。穿った見方かもしれませんが「知をフルに使ったシーンがこの懇願するところ」だとするなら「思い切り悲しませてくれよ」と懇願するその裏には感情というものがどれほど相手(ゼウス)に強く響くか?ということを知性的に理解しているふしも見受けられるような気がしてなりません。分かっていて感情に訴える、これって「賢くなりやがって・・」みたいにもしかすると死を与え星に昇華させた大神ゼウスは内心思っていたかも知れないですよね。「賢くなる」ことで願いを叶えてゆこうとする、これは粗野かも知れないし、ずる賢いと思われるかも知れないけれど、本望を叶える為、これから社会へ出てゆく基盤である双子座というサインが習得していてもおかしくはない「技」みたいなものです。賢く戦って自分の望みを手に入れる、けれどその大元にあるものは「両方揃っていたからできたことなんだ。一人じゃ同じことは出来ないんだ。」という深い理解が成長という決断を促し、双子という「二人の子供」というメタファーに「一人と一人で二人」という大人への成長のメタファーを与えています。戦いという派手な設定に隠されているその成長の物語。隠されているものを探す、探求、というキーワードもまた双子座は内包しているのです。

全く同じにはなれないから、気づくこと、全く同じではないからこそ強く望むもの・・やきもきするところですが、その
「どうしようもなさが生む進化」みたいなもの・・
それはこの満月に通じるところがあります。
「どうしようもなさが生み出す起爆」は「進化・成長」に通じています。
この満月
胸の内側で刻々と高まるものそれはトクトクとリズミカルに刻まれる心拍のようにも、止まることのない時計の秒針の音のようにも聞こえてきます。

双子座はわたしにとって「悲嘆や欠落を自力で救う強さ」それがあまりにも美しく野生的に輝いて見えるサインです。暗闇でキラッと光るものそれは昼間は見えない。全て順風満帆に行っている時には押し出す必要のない「強さ」ってあります。押し出す必要のない「強さ」は、いつの間にか忘れてしまって「押し出せなくなった強さ」に変わっていってしまうこともあります。「自力でどうにかする強さ」ですね。どうしようもなくなった時にだけ出てくる力、みたいなもの。それを潜在的に持っているのが双子座の野生の部分。弱ってしまった自分を笑い飛ばして、眠ってしまった本来の本能を誘い出すかのように喧嘩や戦いを吹っかけてもう一度立ち上がらせようとする素早い思考、楽しむ能力、野生の勘である好奇心を頼りにアイデアを持って世界を未来へと広げ運んでゆこうとする明朗な魂たち。
「2つでひとつ」というのは「あなたの中にもそういう部分がきっとあるよ」ということだとわたしは思います。
1つだけの分かりやすい人格だけでわたしたちは成り立っているわけではなくて、その都度前面に出てくる人格は代わり続けながら今という現実を賢く渡ってゆきます。ストレートで分かりやすいのがいいよ、とは言わないのが双子座です。どっちかが倒れればどっちかが出てきて手を差し出す。どっちかが強がっているのも、本気で弱っているのも、特段話をしなくて無意識で理解できる。双子という兄弟なのですから、好き嫌いは超越しています。好きなところも嫌いなところもあるに決まっている。自分自身のなかの好きなところ、嫌いなところ。それって他人にするように嫌いだから離れようとか好きだから近くにいたいとか、そう簡単に割り切れません。あなたの長所を前面に出してね!と言われても自分のことだと「はて?」ってなりやすいです。それと同じで、好きとか嫌いとかを超越して「ただ自分のなかにある」そう思う多面性。そういう多面性をわたしたちは自分の内側に見ることがあると思います。そしてそれらはすべて人格を有していて、互いに勇気付けてみたり、煽ってみたり、寄り添ってただ悲しんでみたり、一緒に動いてみたり・・。「ストレートなことだけが美しいわけではないよ。」これって双子座の一番ストレートで嘘のないストライクな素直さの現れだと思います。例えば、子供に子供像を押し付けずにいれば、その多様性とか多面性とかものすごく俊敏に素直に曝け出してくれるようになるのと同じです。無理に押さえつけられたら必死で抵抗するのが双子座の反抗の特性でもあります。

「どの自分が演じているわけでも、嘘をついているわけでもないんだ。ただ、懸命に今を生きたいと願っているだけ。そうしていればいつかきっと何か理解できるような気がして、ただ進め、進め、運んで進めっていう力が止まらない。俺たちは、長くただ一緒にいられるということがどれほど稀なことかってことを、どちらさんより分かってる。理解していないと言われても、一瞬という素晴らしさをただ知ってる。ちょっと拗れて、捻くれているように思われたって構わない。一瞬を誰かに譲るわけにはゆかない、何かを理解するために。それはたぶん、俺らがしている粗野な戦い方や世界の渡り方や欠陥だらけのアイデアを全部やり尽くしたらようやくたどり着ける、理解なんだろうと思う。哲学っていうやつは、「知」を「愛する」んだそうだ。だから今思い切り知れるかぎりを知り尽くしてゆけば、あとは自ずと「愛する」がついて来るんじゃないか、って何となくは分かってる。」

というのがこの満月の双子座の声です。
若干荒ぶっているのは、火星が双子座満月に衝だからです(笑)。満月に火星が寄り添う、この組み合わせ美しい。
今回この双子座というサインについてこんなにもしつこく書いている自分に今気づいたのですが(笑)

―偏見を溶かして理解へ進化へ成長へ推し進める―

これもこの満月のひとつのテーマになります。

もう少し双子座解説にお付き合い下さい。

「戦い」というキーワードは「火星」が担います。双子座は風の属性で「次へ運ぶことが仕事」と明晰に知っています。けれど神話を見てわかるとおり「戦い」という明らかに火の属性の物語が目立つように埋め込まれているのは何故でしょう?
「戦い」
という物語の派手なパーツよりも
「何かを失ったとしてもそれでも次のストーリーへと運ばせる、ということはある種、内面での闘争のような激しさを持つ」
ということを可逆的に理解させる為なのだと思います。

可逆的であるものは「真実言いたいことを自ら理解させるよう強調」を促します。
一度戻って考えて、さらに理解へと押し出す形が可逆的ということですから。しつこいくらい何度も同じ軌道を通ればいつか人は「知る」から「理解」へと導かれてゆきます。双子座の神話は可逆性を上手く使い「知から理解への過程で起きること、それは、体をはって何度も狭いところを通過して、ど真ん中の望み・真実を自ら導き出す」ことに徹している珍しくしつこい型の神話だと思います(笑)
双子座ってだから言われているより軽くなくて複雑だし激しい気性を持っています。(後に残すものは軽やかでなければならない、という譲れない美学があるから余計に内面では激しくても絶対にそれは外には見せないんですよね)
なかなか見せてはくれない双子座の内面の世界。軽やかさだけ残して笑っているかのように見えるけれど、その奥へ入らせてもらうと
「悲しみからすら人はきっと強さを生み出すことができる。情熱を生み出すことが可能である」
といつでも双子座は教えてくれます。
「わたしはこういうものです」とか「あなたはこういう人ね」とか偏見が生み出した、自分にとっては違和感でしかない「何か違う足りなさ」として知覚され、認められてしまったことは、みじめさを呼び込みます。型に嵌った理解の仕方、進化を諦めた知、それらをきっと双子座なら笑い飛ばすでしょう。
「ねえ、それってちゃんと君の頭で考えたの?何で?何で?って考えることをやめちゃうの?何で君が納得するまでやりきらないの?無駄だからやめちゃうの?意味がないからやめるの?」
って言うでしょう。(煽るねえ、双子座)

人と比較するとかそういうレベルではなく、心から「何なのこれ、何でこんなに足らないの?ズレてるの?」と何故?の回答を求めていることを知ると、その真に求めているもの「回答」へと完全にフォーカスできる力動を生み出します。
だからこの満月あたりで「足りなさ」を感じるなら、それが、あなたが真に求めているものなのだと思います。荒ぶるほどに「足りなさ」を感じられるのなら、それはすぐに「誰かがこじつけた偏見を振り払い動き始める力」へと変換できます。
双子座は「懸命に瞬間を生ききること」で輝きます。
そこに「生の美しい情熱」を象徴する火星が乗っているこの満月。
自分ではまだしっかりと体感として理解できていなくても「知への衝動」として「足りなさ」を理解している、と思っても良い満月だと思います。
それに満月なのですから
「その足りないものを感じられるなら、それが大正解。それがあなたをゆくゆく満たしてゆく1つのパーツ。刻々と高まり行くもの、抑えようとしてもやっぱり求めるもの。それを大事にね。偏見は君自身のその手で破り捨てて爆破することになる。それが進化へと繋がる。その力、今までの君を突破させてゆこうとする力は、君が今感じている足りなさの中で今刻々と息づき始めてる。」
と、ゴーサインを出しています。

        ✬✬

「哲学」これはこの満月の太陽のパートを担う「射手座」のキーワードです。「知」を「愛する」こと。
太陽射手座期間のテーマは

― 理解するということを理解する ―

理解するためには「近くに寄ってみること」が欠かせない、というのはそもそもはUnderstandという射手座のキーワードから派生したものです。
何の近くに寄ってみるのか?
という答えがこの双子座満月で示されているようにわたしには感じられます。
「知」です。
「理解」ではなくて「拙い知」のほうです。
まだ幼い未熟な知、野生的にギラギラ、時にはキラキラと輝いて見えるような「知」の部分。社会的な善悪を教え込まれる前に存在していたであろう、あなたの内側の「好奇心」を刺激するものや「これがないとどうしても何か足りないし乗ってこない」みたいな部分、それに「近寄ってみて」と「理解」が促しています。
「どうせ答えはこうだ」とか「こんな馬鹿げたこと」とか、判断してしまう前にある「何これ面白い」って笑っちゃうようなこと、その部分が「知」であり「純粋な興味」。その興味や好奇心がやがて成熟して「理解」へ繋がってゆきます。射手座が言う「哲学」の部分です。哲学っていうのも考えてみたら相当に変てこなものです。個人的に、いつも笑っちゃうのが「衣服哲学」を書いたカーライルはwikiでは、堂々と「変態」と書かれているのを見ると、哲学ってそうか・・そういうものか・・と笑っちゃいます。カーライルはエーテルということを本当に上手く表現したと思いますが、この人自身が「個人的な知」とあまりにも強く結びついていてそれを惜しげなくまさしく双子座的瞬発力でアウトプットしてみたら現代のインターネットに「変態」と書かれる始末・・という面白い展開。そういうものが要するに哲学だったりするので「生きる為」というよりもむしろやっぱり「ホントおもろいな」と「生きてることを笑っちゃう為」にあるものなのかも知れません。勿論、芸術や崇高なものを生むための原書、みたいな側面もあるけれど、動機は「子供みたいに世界に対して驚いたり不思議に思ったりする開けた目」のほうが大事なのではないか?ということを、知⇔理解、という反復で伝えているのが、この太陽射手座期間なんですね。だから、ことさらに重たいものだとか、神聖なものだとか、崇高なものだとか、そこにばかり気を取られなくても良いと思います。
すごく長い時間を経た後で、その「知への探求」の過程で描かれた航海図みたいなものを振り返る時が必ず来ます。情熱の炎を天から地へと振り落としながら空翔るものがケンタウロスですから、必ずいつかその自分の軌跡を振り返ります。
「幼く拙いものへとプライドを捨て回帰できたか」「それが自分自身の一部であると理解できたか?」と問うために。
そこで初めて「知を愛する」「馬鹿げたように感じることすら愛し容認する」「容認できないのであればどこかに必ず偏見がある。偏見を全部捨ててもう一度まっさらな目で世界をみる」という繰り返し。
子供の頃に理解し合えないと傷ついたことだとか、何処にも属せないから彷徨ったことだとか、そういうある意味理不尽な世界に生きている自分自身についても容認し赦してゆくことができる・・それがもう1つ大人になるという意味なのかも知れません。
キロンの癒しは「知のバトルの末に訪れる愛という癒し」です。決して優しいだけではないのでそこには目には見えない傷も生まれますが偏見という廻る縄からの「魂の昇華、解放、リリース」という言葉の真実が表現されています。
キロン的視点から見れば「知に自ら寄る」というのはもしかすると「傷を見つめる」というふうにすら感じられることがあるかも知れないです。探求は様々な角度から可能です。

―いつかのあなたに近寄って確かめることを恐れる必要はない―

と、この満月の太陽パートもまた月と同じように言っているように思います。

実はこの満月。満月×火星。それプラス、星たちが生まれ来るアセンダントに牡羊座×キロンが存在しています。
「衝動のままに動けなかったいつかの自分」それを悔やむよりもその後悔や傷に目を向けてみることを恐れなければ、いつでも「今を生きることは可能。さあ、今胸に響いてきているその音としっかり張り合ってみて」と増し増しで伝えているように思います。

        ✬✬

もう1つの観点からこの満月を眺めてみます。
2つが組み合わさっているから引き起こされ起爆されるものがあるとしたら、その大前提としての「不自由さ」が存在しているという観点です。

この満月で「足りなさを感じることで求めるものにさらにフォーカスを絞り込める」というケースと同じくらいに感じられるものだと思います。

ひとつであればストレートに分かりやすい、けれど、ふたつだから不自由に感じること。「不自由さとして感じる」ことを自由に泳がせてあげられるスペースをあなたの内側に持つこと。それは今のあなたがもう1つスケール大きくする、ような心持ちだと思います。狭くなった部屋を広くすることで、ふたつが上手く廻るようにしてあげる、そういうかんじです。主要な天体にダブルボディサインを持つ方はこちらの「不自由さ」としてこの満月のテーマを感じることもあるかと思います。
今あなたの内側で狭くなった部屋のなかでものすごいエネルギーで暴れまわるものを感じるのならば、その部屋を少し広くしてみましょう。部屋は「心の奥行き」だったり「キャパ」みたいなものです。「もっとやりたいことがあるんだね」と理解を示してあげましょう。そうすると、その暴れまわる欲求はいつしか穏やかな願いへと変遷してゆきます。あなたがその願いや望むものを自分のものだと受け入れられた時、きっと部屋のキャパは広くなるのだと思います。相反するふたつの衝動は「願いを認めてほしい」と暴れているのだと思います。願望を自分自身に許可出来ずにいると、そもそも純粋な願いだったのにそこに余分なエネルギーがくっついてきてしまいます。その余分なものを振り払わせる力がこの満月にはあるように思います。

「不自由だからこそ、不自由だったとしても、引き起こして起爆させる熱量になりえる」
という拗れているけれどありえる解釈を
「最後には軽い風みたいにケラケラ笑いながらカオスを抜け切らせてゆく活力」
に同化させてゆくこと

これもこの満月のテーマになりそうです。

2つだからこそできること 
2つだからちょっと訳分かんなくなること

両方ある 両方あるからカオスにもなる けれど両方ある両極あると知って理解するということはものすごくバランスしやすくなるということ ジャッジという偏見を捨て去るチャンスになる

この満月がとりあえずの今年最後の満月です。
両極ある、ということ。それを体感し、さらにそれが「高まるりつつあるもの」として感じられたなら最高です。

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来年2023年、冥王星・土星が共にサインを変えます。

大きな変化です。土星も冥王星もどちらかといえば「重く頑固な天体」です。時間の蓄積・つもり積もったもの、それらが一度に動きます。
暴れまわる力動が突破口を作るのがこの満月だとしたら、この土星と冥王星の移動に関してものすごくスムーズに乗り継ぐことができるようにセッティングされた満月のように思います。狭い部屋から抜け出して次のシーンへ移行してゆくために捨ててゆくもの、そして、古いままでいた意識や意味付けや意味付けられてきたことから自由になってゆくこと、それをあなたが完全に認められたら本当に面白い世界が来年すでに待ち受けています。

この満月で心の中が嵐だな、と感じたとしてもその渦中で「よし」と肝も据えることができるあなたや、その渦中のなかですら笑えるあなたがいたら、きっと来年それがブレイクスルーに繋がるアイデアだったり方向性だったりするのだと思います。
双子座は瞬間、瞬間を生き切ります。もしも片方が倒れていたならその手を引っ張り叩き起こして先へと進みます。風の子たちはそういうふうに「どんな世界でも見てやろうぜ、面白がってやろうぜ」という好奇心に満ちた視点をいつでも忘れません。

土星は今まで「苦労・忍耐・厳しい・責任」など土星にしてみたら「やめてよ」みたいな意味ばかり与えられてきました。厳しいけど本当は良い先生だよね・・みたいな言い方ってたぶんもう来年あたりから「は?」みたいになりそうです。厳しいっていうのと愛があるのは別ですから。土星的なパワハラとか来年あたりからさらにクールに「ノーサンキュー、いらない、お断り。それは、ないですね」という世相になってくると思います。時代が変わるってこういうことだと思います。天体への意味づけも変化してこなければ可笑しいと個人的には思っています。

土星は今後「貫き守る強い意志」として掲げられたならきっと「個人天体」として嫌われなくなるでしょう。

―嫌われ者を作り生み出し偏見をくっつけ続けるのはもううんざり。もう結構という時代になってゆくよ―

ということはこの満月がいささかの怒りを込めてしつこいくらいに語っていることの1つであり、来年への序章、ブーストです。

土星は個人として使える範囲の天体です。大きく動く来年という年を目の前にして、この土星は本当にたくさんのギフトを「本当は良い先生」という意味ではなく「あなたの意思を貫きなさい。わたしはお前を誇りに思っているよ。」と言ってくれるお父さんのように今すでに存在しているようにわたしには思えます。

この満月の静寂のなかで暴れまわるもの・・そのエネルギーがカオスや抑制という箱の壁やら床やら窓やらを破壊し突き抜けて、もうひとつ大きくて広くて柔らかな想像の部屋へと導いてくれる気がしてなりません。
刻々と高まるものだとしても、暴れまわるものだとしても、どちらであっても迎え入れ強くハグしてあげましょう。
それらは、愛おしく狂おしく生きたいと願う崇高で純粋な気高い魂たちです。

というわけで、Twitterでは告知していたのですが、土星が射手座にあった6年前に書いた満月記事をここでご紹介します。
あの当時「抑圧されて言えなかった望み」が、「今なら理解できる」「理解がブレイクスルーを呼び込む」「寄ることの怖さを壊す」そういうタイミングである来年の3月までの期間になるかと思います。
少し先の冬至というイベントもしっかりと星読みしたいのですが、この満月が兎に角「もう先へ進もう」という突き抜けて引っ張って行きたがっているんだなと強く感じさせます。
コンディション的にはもう来年の春に向けて
「様々にくっつけてきた意味付けを変化させてゆかねばならない時期」
に来ているのだと思います。
体勢を整えておくそのきっかけになれば幸いです。
心の重荷になっていたことや、プレッシャーとしてしか考えられなかった様々な苦しみ、そういうものとしてあなたが注力という愛を注いできたならば、その注力の意味をここで完全に切り替えましょう。そして来年に繋がってゆく種を冷たい大地が抱くこの冬という豊かな季節の間に、「苦しみ」が「貫き守る強さ」へと変貌を遂げるのなら心強く真っ直ぐどこまでもあなたを諦めないで愛と共に旅を続けることができるのだと思います。
もうこのあたりで待降節の祝福のジングルが聞こえてきても良いような気配です。生命の強さ、それを祝福する冬・・本来の野生的な暦のようで素敵だな・・と思う満月です。

それでは12星座別に6年前に書いた記事の抜粋と共に
「今この満月で立ち上がる本望」
をテーマに、2023年を意識しルーンを引きました。
過去のあなたと今のあなた、どうぞ比較してみて下さい。
そして、今立ち上がったもの、それと共にある過去のあなた。その2つの小さな影が同じリズムで軽やかに歩み始められますようお役に立てたなら幸いです。

長くなりすぎるので明日更新するEpisode2に続きます!
こんな展開は今までにないです(新しい!笑)


素敵な満月前夜をお過ごし下さい☆
また明日お会いしましょう。

親愛なる友へ
I&I with Love.

幸いあれ。

星言葉紡ぎ屋 白い魔法使い







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