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☆2020.11.9白い魔法使いからのお手紙

おはようございます。

今朝は沖縄でも寒さを感じる朝でした。内地はきっともう冬みたいなのだろうなあ・・と想像しています。この間、商店のお姉さんとゆんたく(井戸端会議)してて面白かった会話。「冬ってどんなだった?って忘れた頃に冬がくるから困るさあ」って(笑)。同感。短い期間だけど沖縄も「寒っ!」って感じる気温まで下がるので「厄介さあ!ははは!(大笑い)」。冬は「気」も閉じこもりがちになるので、ちょっとした会話で大笑いして「気」をアウトプットすることも忘れないようにしましょー。

今日の占いです。

「架空の誰か」に語りかけているような文体で「お手紙という名の占い」を紡ぎます。なので、「お手紙全部が今日の占い(今日の雰囲気)を伝えている」と捉えて読んで頂けたら幸いです。

占術は、西洋占星術・ルーン占い。

(毎日の占いの書き方を変えたばかりなので、しばらくの間、冒頭にこの文章を置いておきますね。)

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~親愛なる名を持たない友へ~

薄ら暗い季節になると魔女はせっせと冬支度を整えるのよ。Yule(冬至)に向けて毎日蜜蝋の蝋燭をせっせと作ったり、オイルを仕込み始めたり・・冬至で太陽は完全に死んで、復活する、と言われてる。「太陽が死ぬ」とか「太陽が復活する」という言い方は、たぶん日本ではあまり使われないよね。ケルトのお話の中では、生死観が激しい。ふんわりした要素みたいなものが一切見当たらない。日本の季節感の曖昧で儚いところ、わたしも好きだけど、本来肌に合っているのはケルトの厳しくて寂しいような風がビュービュ吹いて、森は生きた暗闇を持っている・・そういう世界観だなと思う。そこに実際住むとかではなくても、創造のなかで「好き」と思う場所、あなたにもあるのかな?

懐かしいような。忘れられないような。そういう記憶に触れたような気分になる想像上の場所。映画や小説の中の一場面ってこともあるかも知れないね。何だか懐かしい、知ってるような場所。でもその扉を開いちゃマズイような気持ちになる場所。気持ちがザワつくから、その扉を開くことを躊躇してしまうような・・そういう感覚。私はそういう時「震えるような感覚」になるんだ。怖いような、でもここしか帰る場所はないような、諦めのような・・そんな気分になったことある?

今朝は、陰鬱な雲が風に押されて灰色の空を駆けてゆくさまを眺めながらこんなことを考えてた。

懐かしい場所・架空なのだろうけど架空にしてはその世界に触れた時の感覚が生々しい・・そういう場所。そういう場所を思い出してみよう。その世界に突っ込んで生きるのも今年の冬は良いかも知れない。その静かな場所で心から安心することってどんなものなのだろう?と、今年の冬至あたりまでは突き詰めてゆこう。星の運行を観ると、ものすごく派手な星回り。これはきっとちっぽけな私たち1人の人間がどうにかできるようなものではないはず。そういう大きな流れを星が示唆しているときは、最も安心できる心の故郷へ帰還しておく、というのも一つの手なの。

激しい星回りの時に乗った波は、その「返し」も相当なものだから。休憩できる場所を確保しておくことも大事。外側の世界で派手なパフォーマンスが繰り広げられているさまを静かな窓辺から眺めている、そういう態度も忘れないほうが良いような気がする。煽られるのは簡単なこと。それは私たちはもう夏にやり切ったことなのかも知れない。燃え尽きた後に憩う場所を求める、それは夏の浮かれた具合を捨てるという意味だから。

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ケルトでは「季節を捨て去る」という態度が、きっと「勇敢であることの証明」だったのかも知れないな・・。っていうことも考えてた。

夏のようなキラキラした生命力に溢れた太陽は今は随分と弱ってしまった。弱まることが悪いことじゃないのよ。復活するためには弱りきる必要もあるってことを私は魔術や魔法から学んだ。「弱ること」は「生」と「死」が混ざり合うために必要な過程だということ。夏の間ずっと神経が高ぶっていたのだから、弱めて静寂に浸ることも必要でしょ?そういうふうにバランスを取ってゆくの。陰も陽もどちらも欠けてはならない要素だもの。闇と光も。太陽と月も。対になっているのに、私たちは少し気を抜くとすぐに「より良さそうなほう」を選ぼうとする。光が「善」で、闇が「悪」ではないのよね。真の意味で両方が溶け合うことだけが大事なこと。

好きな詩があるからあなたに伝えておこうと思う。

・・・-僕は明けがたのように無知でありたい 

胸飾りの留針(ピン)で町を測る

老いた女王を見下ろした明けがたのように

それとも、術学の都バビロンから

惑星が気まぐれの軌道をあゆみ 星が消えるあたりに月が出ているのを見て

石板をとって算数をする

萎びた人間どもを 見おろした明けがたのように・・・-


~W.B.Yeats ・明けがた イエーツ詩集より~


イエーツの詩は暗く歪んだところがあるけれども、現代の詩として読むことができる気がするのよね。全く「古くなることのない詩」。詩も錬金術だなあ・・と思う。永い時を経ても愛されるものって素敵だな・・そんな話もしてみたいけど長くなるから今日はこのへんで。

お話の続きはまた明日。

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親愛なる全ての友へ 心に灯火を

愛するあなたへ 幸いあれ

星言葉紡ぎ屋 白い魔法使い



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