☆2020.11.17白い魔法使いからのお手紙
「架空の誰か」に語りかけているような文体で「お手紙という名の占い」を紡ぎます。なので、「お手紙全部が今日の占い(今日の雰囲気)を伝えている」と捉えて読んで頂けたら幸いです。
占術は、西洋占星術・ルーン占い。
(毎日の占いの書き方を変えたばかりなので、しばらくの間、冒頭にこの文章を置いておきますね。)
今日の占いです。
☆
ー 可笑しくて笑えるような話をしよう
笑えない話も涙をのんだ夜の話も全部
私たちの間にいつも吹き荒んでいた風も 今はもうカラカラになるまで乾いて ようやく静かになったのだから
もっと自由にやってた頃を思い出そう もっと遠くへ行こうと遊べていた頃を取り戻そう
その為に 苦しみにしがみ付くことをもう止めよう
迎えたい朝の為に いつかあなたが笑ったように 今また笑おう
何度も何度も手を繋ぎなおしてゆけば良い
繋ぎなおしてゆく度に きっと超えられなかった夜をもう一度取り戻してゆくことができるのだから -
どうしたら永遠みたいに長く感じられた夜を乗り越えてゆけるのかな・・・何が足りないのかな・・
あまりにも長い時間足りなかったものに気付いているのならば 自分のその手で取りにゆきたいね。「足りなさ」が今までエンジンになってきたかも知れない。求めて歩くことで一歩一歩進んで来られた・・・それも本当のこと。
でも今はどうしたいのだろう?
「足りなさ」に導かれて歩くことに疲れることもある。それがいつの間にか「苦しさ」に変わってしまうこともある。堕ち零れた朝に、足りなさや苦しさや寂しさに呑み込まれてしまう・・・そんな美しさも勿論あるけれど・・・それを嫌というほど味わったのならば 今度は 満たされることや歓びの方向へ目を向けてゆこう
許されたように感じる瞬間があるのならば それは確かに許されたことである、と私は思うよ。
だって、それはあなたがあなたを許した、ということだから
愛を受け入れる、という言い方があるけれど、それは、自分を許す、ということと全く同じことだと思う
得に、共に長い時間、苦しさや虚しさを味わってきた誰かがすぐ傍にいるのならば
愛すること、って全ての終点
だからそこに行き着くことは怖いことかも知れない
でもとてもとても大きな心で考えたら 片隅で誰かを愛することだって何も言わないまま愛することだって全部「許す」っていうことに繋がってゆくのだよなあ、と私は思う
ハートが開いていないと苦しみに捕らわれてしまう
だから 笑おう
沈んだ夜を一つ一つ越えてゆこう
沈んだ夜を花束で彩って また繰り返し夢をみよう
わたしたちはそんなふうに繰り返しながら強くなってゆく
「時間」って不思議
混ざり合い溶け込んでしまった記憶する蘇らせてまた炎が復活することを唯一純粋にそして間違うことなく刻まれる「時間」
どんな今も過去になり どんな今も未来へと運んでゆく
据わりの悪い時間である今 揺れてまた戻って手を繋ぎあえたらいいな
「時間」のお話の続きはまた明日。
タブッキの「逆さまゲーム」に収められている短編「オリュンピアの一日」の中にとても面白い詩が書かれていたことを思いだした。
小説の中に詩が登場するのって素敵よね。
明日お話する「時間」に関するキーワードになるかも・・と思う。
ー かくするうちにも、
ひとびとの希望は、しばしば、あとさきになり、
水面に浮く夢をかき分け、転がり続ける。
やがて神に露にされはしても、この世で確かな徴しを刻むものはだれひとりなく、
未来の考えは、すべて盲目の闇の中に、
そして、しばしば、ひとの期待は、
喜びに終わることもなく。
さもなくば つらい風に揉まれて、やがて悲しみは
一瞬のうちに、幸福に変る。・・・・-
親愛なる全ての友へ 心に灯火を
愛するあなたへ 幸いあれ
星言葉紡ぎ屋 白い魔法使い
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