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☆2020.10.29白い魔法使いからのお手紙

おはようございます。

昨日思ったことをボーッと考えるような朝でした。朝が来て、何もかもが変わってたらいいのに・・と思ったことって皆さんありますか?朝がきて、昨日までのことが全部夢だったら・・とか。そんなこと思っても日常を続いてゆくわけですが(笑)

日常が嫌というわけではないけれど、少し逃げたくなるような時、私は思い切り逃げます(笑)。辛さに向き合い続けたいと思うから辛さを見てしまう。悲しさに浸っていたいと思うから、そこに居続けてしまう。自分で今の気分を創ってゆくしかないんだな・・と、暗く落ち込んだ夜などにはそこに立ち返ります。まだ朝を繋いでゆくためには・・そのためにはどうすれば?と考えているほうが私には似合っているような気がするなあ・・と思いながらも、逃げます(笑)

逃げることは悪いことじゃない、それも分かる。もう一方で、逃げても良いといわれると絶対そこから退くなんてことは考えたくない・・と我を張る。人間も動物だから本能的に負けたくないのかも知れません。窮地に追い込まれても頑張ってしまって心の具合を崩してしまう前に、風穴を自分で開ける、出口を探す、そういうふうに繰り返し繰り返し一枚一枚目の前に出現する扉を開いて行った先に、光が溢れる安心できる故郷のような場所が開けていたら・・と夢見ながらゆっくり歩いてゆきたい、と願う朝でした。

こんなペースで夢見るように歩いてゆけたら何て素敵なのだろう・・と心が暖かくなる詩をご紹介します。今歩いている道、今そこで起きている現実に「癒し」を見るか、苦痛を見るか・・それは自分次第なんだなといつも省みさせられる詩です。こんな暖かなことばをいつか私も書いてみたいなあ・・と素直に思えます。


ー石と霧のあいだで、ぼくは
 休暇を愉しむ。大聖堂の
 広場に来てほっとする。星の
 かわりに
 夜ごと、ことばに灯がともる。
 生きることほど、
 人生の疲れを癒してくれるものは、ない。――

Umberto Saba"Il canzoniere" ウンベルト・サバ「三つの都市 ミラノ」

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今日の占いです。

< 美しく輝しい最後の日々の最も美しい最後の日々はもう過ぎ去ってしまったものなのだとしたら・・

記憶を呼び覚まそう 胸に炎をもう一度灯そう 

何度も何度も夜の淵から這い上がって 手を伸ばし続けた時間・・その苦しみにとりつかれたまま歩くこと この先も望んでいるのかどうか・・自分自身と対話しよう

悲しみや苦しみを捨て去ることはできなくても 目の前に少しでも信じられる微かな感触があるならば その希望を暖めてゆこう

蛹が蝶になるさまや花の蕾がほころぶ瞬間をスローモーションでうつした世界のように ただこの世界は今とてもゆっくり展開しているんだ、ということを感じて安心して >

忙しなく変化してゆく時間のなかで求めていたものは 変わらないもの なのかも知れません。 1つだけ残った大事なものを抱えてゆくことを願う・・それがいかに古臭くて生真面目で、とても格好良いと言えるようなものではなくてもそれでもいい。あなたがそう思えるならば。わたしがそう思えるのならば。それは「信じる」ことに繋がってゆくはずです。途切れてしまいそうな時を繋いでゆくことの中には、何もできなくてただ待つだけの時間も存在します。そのぽっかりと空いた待つだけの空間に灯かりを燈しましょう。冷たくなった時間を溶かしてゆこう。

次の満月から、本格的な冬のはじまりまでの期間のホロスコープを昨日久しぶりに(←おいw)研究してみました。

空洞の内側を暖めてゆくうちに小さな灯は いつしか冬の澄み切った空気でいっぱいの夜の森を照らし出す松明へと変わってゆく・・・・そういう雰囲気の「冬」になりそうです。

「松明」はルーンのお話の中では、「炎」「情熱」という意味とともに、人生という森の「水先案内人」を示唆しています。明るく照らされた手元、先を照らすことは自らの手で・・そういう意味を持っています。「もう怖くない」そう思える冬が到来しそうで楽しみです。

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独り言コーナーです。

落ち着かずに眠れない夜。皆さんどんなふうに過ごしますか?私はたいてい、お酒を少しのんで好きな歌をうたうとか、本を読むか映画を観るか・・お酒の気分じゃない日なら、海岸線をドライブするか・・田舎なのであんまり遊びがないですね(笑)

昨夜読んでて「はっ!」となった言葉を紹介しますね。

最近わたしがずっと考え続けている「夢」と「現実」の交点について、こんなに完璧な言葉があるだろうかーーー!と1人で悶絶するほど感動しながらこの一文を読みました。今までにも繰り返し読んだ本ですが、今更!やっぱすごい!と思いました。タブッキ・ラブ(笑)

クリエイトすること・・今の私が思うことと全くぴったり同じすぎて、「こんなことってあるのですか・・」と想いつつ、タブッキが書いているように「ばかげた希望」にやられた私です(笑)


ーこの本の主人公が旅したいくつかの場所へは、私自身も行ったことがあるので、かんたんな
道案内をつけるのが適切と思われた。地図上の場所のリストが、現実だけがもつ威力を発揮
して、《影》の探求であるこの《夜想曲》になんらかの光をもたらすかもしれないという錯覚が私にこんなことをさせたのかどうか、よくわからない。それとも、こんなつじつまのあわない行程を愛してしまっただれかが、いつか、これをガイドブックとして活用するかも知れないという、ばかげた希望がさせたことかー

小説版『インド夜想曲』の冒頭で作者タブッキが記した言葉です。

言葉では言い尽くせないほど素晴らしい作品なので、この秋の読書にお勧めです☆あら、もうお昼・・(笑)

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親愛なる全ての友へ 心に灯火を

愛するあなたへ 幸いあれ

星言葉紡ぎ屋 白い魔法使い

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