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『戦闘人形(イクサドール)レオン』企画書【週刊少年マガジン原作大賞企画書部門応募作品】

・キャッチコピー

「おもちゃの兵隊と13個の姉」

・あらすじ

天才人形師バルサに造られた戦闘人形レオンは、何者かに盗まれた姉の戦闘人形レオナを取り戻すため村を出る唯一の方法だった移動型人形男娼館「キャラバン」に潜り込み旅に出る。

立ち寄った都市で客の女性から情報を聞き出し、盗賊団が姉の一部を持っていると知ったレオンと男娼仲間は、盗賊の首領に戦いを挑む。

同じ戦闘人形だった首領と戦うレオン。
戦いに勝利したレオンは、今際の際に首領から「お前には12人の兄がおり、皆姉の一部を持つ」
と知らされる。
レオンは男娼仲間と姉を取り戻す旅に出る。

・第一話のストーリー

南北に長い国ヴィタロスでは、
北方軍と南方軍の紛争が続いていた。

ヴィタロスの南にある山奥の村では
天才人形師バルサ作の戦闘人形レオンが
南方軍の徴兵を待っていた。

半月前に完成したばかりのレオンは、
「慣らし」と呼ばれるトレーニングとして
日常の雑務をしながら生活している。

ある日レオンはバルサに
「作動音がおかしいからメンテをしてこい」
と言われる。
地下室で自分のメンテをしていたレオンは、
部屋の奥で白い機械人形の手を見つける。

白い手の事をバルサに問うレオン。
バルサは
「それは前に作った戦闘人形のレオナだ」
と明かす。
レオナのパーツは何者かに盗まれ、
今はそれだけしか残っていないという。

「山奥の村を出て探しても遭難するだけ」
とバルサは告げ、気にするなと諭される。
不満げだが部屋に戻るレオン。

レオンが部屋で月を眺めていると、
オルガンの音がして照明の灯りが見える。

レオンが外に出ると
大きな移動式店舗が村に入ってきていて、
不平を言う村の女性に
軽薄そうな青年型機械人形が対応していた。

青年型機械人形は
「山で迷ったので朝まで置いて欲しい」
と村の女性に頼んでいる。
そして
「あ、良かったら遊んで行きます?
 ウチは皆様の寂しさを埋める一夜の宿、
 移動型人形男娼館『キャラバン』!
 楽しい時間をお約束しますよ!?」
と売り込みをしだす青年型機械人形。

怒りだす村の女性。
レオンは青年型機械人形に
「何でもするから外に連れて行って欲しい」
と頼む。
「何が出来る?」
と問う青年型機械人形にレオンは
「俺は天才人形師バルサに作られた戦闘人形
 レオン!ヴィタロス国一の戦士だ!」
と見栄を切り、
「俺は…姉貴を取り戻すんだ!」
と宣言する。

めでたし、めでたし。

・第二話以降のストーリー

「キャラバン」の一員となったレオンは
村で知り合った青年型機械人形に
店のメンバーを紹介される。

青年は他の店を追い出された「ナッツ」
他に外国の庭師だった「クロウ」
貴族が芸術家に作らせた「ミケランジェロ」
そしてスーツ姿の元修道女
「シスター・セイラ」が店長だ。
外観の大きさと内装の大きさが
何故か一致しない移動式店舗に驚きながら、
レオンは4人と町に向かって移動する。

一行は新しい町に着く。
そこは機械人形が珍しい町で、
一行は珍しげに見られ冷遇される。

自分はこの国一番の戦闘人形だと触れ回り
姉の情報を探そうとするレオンだったが、
シスター・セイラに
「連れてきてもらった以上、
 まず働いて返すのが当然」
と言われて店の仕事をさせられる。

雑用をするが使い物にならないレオン。
美しい化粧をされて店に出されそうになる。
そこへ客が来る。

客の女性は遇されるとすぐに泣き出す。
女性は町の豪商のメイドで、
「先輩メイド達が家宝を盗賊に盗ませた。
 家宝を探すよう言われて追い出されたが、
 手がかりは盗賊が機械人形だった事だけ。
 だから機械人形に話を聞きに来た」
と明かされる。
メイドに協力を約束する一行。
盗賊達が姉の一部を持っているらしい。

その夜の支払いで食事にありつく一行。
シスター・セイラは情報屋に金を渡し、
盗賊達が南方軍崩れの戦闘人形であること、
盗賊達のアジトが西の森にあることを知る。

盗賊を探しに西の森に入った一行は、
罠で捕獲され気を失う。
「ごめんなさい」と謝るメイド。

盗賊の首領の前で目を覚ます一行。
首領は家宝を返す約束で
メイドに誘導させた事を明かす。
それは噂の戦闘人形と戦うためで、
名乗り出て戦えと要求する首領。
レオンは勝ったら姉の一部を返すよう要求。
レオンは首領と戦って勝つと宣言する。

戦う二人。
「鉄血の戦闘人形」である首領は
機関銃でレオンを追い詰めるが、
レオンの体には死に瀕した事で衣装を変え
その戦闘能力をも変化させる
「死に臨み変化する装束」(ビスクフォーム)
が内蔵されていた。
レオンのビスクフォームの一つ
「燃え盛る炎の靴」(スノーホワイトフォーム)
が発動、
華麗なステップで銃弾を避け
炎の蹴りで機関銃を溶かし、
首領に致命傷を与えるレオン。

火が燃え移り炎上するアジト。
レオンと首領を残し逃げる一行とメイド。
首領はレオンがバルサの作品と知ると、
自分は姉の一部を持っていないと明かし
「お前には12人の兄がおり、皆姉の一部を持つ」
と告げる。
姉の奪還を誓い、アジトを去るレオン。

後日、豪商の館。
家宝を持ってきた一行は
先輩メイド達が盗賊に盗ませた事を明かす。
先輩メイド達は全員クビになり、
メイドは豪商に
「帰ってきてメイド長になって欲しい」
と頼まれる。
豪商から礼として旅の資金を預かる一行。
改めて感謝の意を述べるメイドに
「気にするな」と告げるレオン。
一行は町を出て、新たな町へと向かう。

めでたし、めでたし。

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